3年B組〇〇先生S1 EP14

デューク @Duke_mayutan

25 若林:その分受かったら7倍嬉しいでしょう 愛奈:まあそうなんですけどね 久美:でも、よく受験料払えますよね 愛奈:それですよ 久美:私は私立の滑り止めは一校しか受けられませんでしたよ

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26 ○○:そうですね、私立高校の受験料が一校あたり1万5000円から2万円、7校受けると大体10万から14万くらいですから、こうなると都立高校の1年間の学費が払える額なんですよね ※ちなみに都立高校の学費は月額9900円、年間で118000円となる 若林:この不景気に羨ましい限りです じゃあ失礼します

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27 次の日の教室 菜緒:高校に行かない！？ 風:うん、羨ましいだろ 陽炎:無理して朝起きなくてもいいし、制服着なくて済むもんな 裕也:うるせえ女子におべっか使わなくて済むしな 菜緒:どういうことや 裕也:ごめんなさい

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28 拓史:静かにしてくれよ！ その一言で教室は静かになった ○○:はい席に着いてください ○○が教室に入り、学級委員が号令をかける 着席した時だ 好花:先生、このアホになんか言ってください ○○:アホってなんだ？

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29 鈴花:風が高校行かないって ○○:ほお、どうしてだい？ 風:俺だって考えた末なんだぜ ○○:どう考えたんだ 風:考えて俺わかったんだ もう学校なんて沢山だってわかった 高校行ったって何やればわかんない気がするから

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30 美玖:私、その気持ち分かります 大学まで行ってダラダラ遊んで腑抜けたやつ、嫌いです ○○:素晴らしい！ 明里:先生、けしかけないでよ ○○:いや、私は美玖の意見に素晴らしいと言ったんです それに比べて風、高校にも行かずどんな仕事するつもりなんだ？

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31 風:とりあえず、バイクに乗りたいからバイクショップか何かでいいよ ○○:ほう、それが君の将来の設計図ですか 風:うん、だと思う ○○:ほう、お前何やりたいんだ どんなことしたいんだ？ 風:わかんねえよ ○○:わかんねえって考えた末じゃないのか

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32 風:だからわかんねえんだよ！ ○○:情けねえな15歳にもなって 風:俺には夢なんかねえんだよ 親はサラリーマンだし、日本一のサラリーマンなんかねえんだよ ○○:お前サラリーマンサラリーマンって言うけど、サラリーマンってどんな仕事か知ってるのか？

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33 風:よくわかんねえけど、なんか嫌じゃん ○○:よくわかんねえで嫌がられたんじゃ、サラリーマンのお父さんが可哀想ですよ サラリーマンサラリーマンと1口に言いますけど、色んな仕事がありますよ 京子:じゃあサラリーマンって、そもそもなんですか？

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34 ○○:サラリーマンというのは、お給料を毎月貰う人のことをサラリーマンと言います だから先生もサラリーマンという訳です また同じ会社でも、部やプロジェクトによっても仕事は大きく変わります その中にはやりがいの感じる仕事があるかもしれないぞ

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35 風:そうかもしんねえけどさ、でも、日本一じゃねえじゃん ○○:なんだ、お前日本一になれればなんでもいいのか 風:ぶっちゃけて言うとね クラスは笑いに包まれる ○○:じゃあお前ラグビーか何かやってみるか？ラグビーだったら日本一になれるぞ 昨日大脱走したお前なら大丈夫だよ

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36 風:でもラグビーって痛えじゃん それに俺ガタイ良くねえし、足速いだけだもん ○○:いや、ラグビーというのはね、ガタイのいい人だけが活躍できるわけじゃない ポジションによっては小柄の人が役立ったり、お前みたいに足が速い人も活躍できるポジションがあるんだぞ

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37 ○○:それにお前、痛いこと心配してたらこれから先、生きていけないよ 風:でもさあ… 龍:走るのが好きならマラソン選手になればいいじゃん 風:マラソンは嫌いなんだ 蒼:なんでだよ 風:あれ長いし、全力疾走じゃないじゃん それに俺はビューンってのがいいんだ だからバイクが好きなの

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38 美穂:免許もない癖に 風:卒業したら免許は取るよ 彩花:先生話から逸れてます ○○:そうですな、風と話してると論点がズレて言いますな 史帆:バカバカしい 考えた末じゃないの？ 風:俺だって考えたよ！ そう言って風は席を立つ ○○:ほら、座りなさい

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39 ○○:それにしてもお前はどうしても高校行きたくないんだな 風:まあ… ○○:まあ高校は義務教育じゃないから、先生が風の尻引っぱたいて高校に行かせる訳には行きません しかし、行ってもいいんですよ 自分のやりたいことを見つけるまで行くところが高校なんですよ

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40 ○○:でも先生なんで夢がないのか分からないな 先生やりたいこといっぱいあるぞ 例えば先生外国に行ったとこないから行ってみたいな あとは絵を描いてみたいね 先生まだまだ夢あるぞ 陽炎、なんで高校に行くんだ 陽炎:親父の会社を継ぐ勉強かな

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41 ○○:ほう、愛萌は？ 愛萌:大学で、古文の勉強をしてみたいです ○○:なるほどね 目指してください紫式部 じゃあ琥珀は？ 琥珀:僕、NGOに入りたいんです 裕也:NGOって？ ○○:NGOとはnon-governmental organizationの略で世界の紛争地域などで、人々を助ける非政府組織です

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42 琥珀:はい、世界の人を救いたいです！ ○○:なるほど、平和な世界を作るために頑張ってください じゃあ芽依は？ 芽依:オリンピック ○○:オリンピックですか 芽依は身体動かすの好きだからね 芽依の活躍を見れる日を楽しみにしてみます 芽依:はーい

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43 ○○:まあこのように高校というのは自分のやりたいことや得意なことを伸ばしたり、それが分からない人はそれを手探りで探す場所なんです 風、お前高校行かなくてもいいけど、自分の得意なことややりたいことが見つかるチャンスを逃すかもしれないぞ よく考えなさい じゃあ教科書開いて

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44 風は早速行動に移した 優佳:え？なんで社会の先生になったかって？ 風:はい 優佳:私はね、昔からよく家族で旅行に行ってたの そして色んな県や国に行くうちにその国の面白い文化や空気に興味を持ったから 風:へえ、すごいね 優佳:ありがとう、あっ地球儀片付けておいて

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45 春日:なんで体育の先生になったかって？ 風:なんでですか？ 春日:それは体を動かすのが好きだからだよ 大学の頃は毎日ジムに通ってた 風:先生マッチョ？ 春日:まあな あっ準備室にあるボール、体育館に運んでおいてくれ 風:はーい

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46 紗理菜:なんで養護の先生になったか？ 風:教えて 紗理菜:先生ね、高校の頃看護師になりたかったの でもね、血を見るのが苦手でね だから養護の先生になったの この学校でも血を見るような事がないように祈ってるの 風:へえ 紗理菜:だから、気をつけてね 風:はーい

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47 愛奈:なんで英語の先生になったかって？ 風:うん 愛奈:私な、親の仕事で小学3年から中1までイギリスに住んでたんや その時、英語喋れなくて1人で寂しくて、友達を作るために英語の勉強を始めたんやで 風:なるほど 愛奈:これから英語ができないと困る時代になるから勉強するんやで 風:はーい

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48 久美:なんで数学の先生になったかって？ 風:なんでですか？ 久美:数学の問題が解けた時のあの爽快感が好きなの 頭の中のモヤモヤがすーっとするの 先生ストレスが溜まった時は計算問題して頭をスッキリさせてるの 風:なるほど 久美:でもいつも授業で寝てるんだから、勉強しなさい 風:はーい

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49 若林:なんで理科の先生になったかって？ 風:はい 若林:先生昔理科苦手でな 高校も赤点取ってたんだけど、当時の彼女が、次赤点取るなら別れよって言われたんだ それでもう勉強していくうちに理科が好きになった 風:なるほど 若林:それよりお前、こないだのプリント出てないぞ 早く出せ