ナイトメア･オブ･グライアイ

かがち @Kagachi10202014

#30MMNOG それは、何の変哲もない依頼だった。 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「依頼主はNGPカンパニー？」 バイロンに資本を持つ新進の精密機器の会社だという。 ﾛｼ「企業実態もありますね…ペーパーカンパニーというわけではなさそうです」 バイロン本星近くの宇宙港まで、依頼の荷物を運ぶ、という pic.twitter.com/tPm3KlIoo9

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ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「バカンス(楽な任務)というわけだ」 ただそれだけの仕事だ。受領して、運んで、降ろすだけ。 ﾛｼ「でも、その…せめて健康診断してからにしませんか？ もし懸念した通りなら、隊長は…」 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「何、そう心配するな。 イヴも着いてくるし、問題ない」

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ちょっとした宇宙旅行程度のつもりで、たまには親子水入らずの旅でもと。 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「三泊四日程度の日程だ。 帰ったらすぐにお前のところに顔を出す。 それでいいだろう？」 ﾛｼ「グリムヒルドはメンテ中、レイオットさんも別件で駆り出されているこんなタイミングでなくても……」 pic.twitter.com/rnhjFPa7gA

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色々と都合が合わないこともあるが、そこは仕方ない。 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「三号機は持っていく。 どうにでもなるさ」 ﾛｼ「とにかく、気を付けてくださいね。今の隊長は万全ではないんですから」 そんな心配性の部下を労って。 航行すること二日。 宇宙港に積み荷を降ろせば終わり、というところで

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「そこの輸送艇！停まれ！ 貴艦には輸送、持ち込み禁止の貨物が積まれているとの通報があった！ 臨検を行う為、一切のコントロールをポートガードに委ねよ！」 身に覚えのないまさかの事態が巻き起こるとは、予想していなかった。 pic.twitter.com/j00orSpVLP

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#30MMNOG 宇宙港警備、ポートガードに停泊を要求されたグラディス達は逆らうわけにも行かず、一先ず機関停止をしようとした。 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「こちらに抵抗の意思はない。 臨検に応じるので、発砲は控えられたし！」 twitter.com/kuuri20102014/… pic.twitter.com/Lx7jPRj0kg

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オープン回線で通信を返すと、少ししてからポートガードの艦艇が接近しようとバーニアを吹かしてこちらに艦首を向け…… グラディス達の背後から飛来した何者かの砲撃によって、爆発四散した。 pic.twitter.com/EJUKj1d3BK

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壱 @makamikouya

@kuuri20102014 『ぬははは！　よォし！　撃ち方やめェ！！ 各艦、あの魔女の一味を捕らえよ！！』 それは、砲艦からの砲撃だった 周囲にはその艦だけではない。いつくもの艦で構成された艦隊が、既にグラディス達を取り囲んでいた…！ pic.twitter.com/w4jF431dBn

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かがち @Kagachi10202014

@makamikouya ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「！！……これは…」 タイミングが良すぎる。 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「貴艦らはどこの所属か！？ 布告もなくいきなり砲撃など、どういうおつもりか！？」 多少なりとも時間を稼ぐ他あるまい。 ハンドサインでイヴにEXMへの搭乗を指示、さらに脱出の為のポッドを一つ解放する。 pic.twitter.com/5zhTKW7vUB

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壱 @makamikouya

@kuuri20102014 ボージン「我々は、バイロン軍査問機関より遣わされた、ボージン・ドライアノ提督であ～る！ グラディス・ハイネケン。及び、グライアイ隊所属の者らには、同機関より捕縛せよとの命が下されている！ 身に覚えが無いのなら、大人しく査問会に足を運んで貰おうか！！」 と、一方的に捲し立てる…！ pic.twitter.com/nKXXo4gf9W

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かがち @Kagachi10202014

@makamikouya ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「……査問だと？ 退役した私にか？ 馬鹿馬鹿しいにもほどがある。 誰の差し金だ」 間違いなくこれは罠だ。 だとして、どこからか。 もはや荷物が本当に精密機械かすら怪しくなってきた。 「私に手を出すという事は、どういう事かくらいわかっているんだろうな？」 pic.twitter.com/3vVKpSpSw7

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かがち @Kagachi10202014

@makamikouya 【伯爵】、【元帥】か【宰相】あたりに繋ぎがとれればいいが……今通信を飛ばすのはいかにもまずい。 ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「……イヴ、スタンバイは」 ｲｳﾞ「いつでも。ポッドで艦隊の真ん中にでて、暴れるんでしょ？」 艦内通話で受ける娘の提案は、一先ず却下だ。 pic.twitter.com/SmgVef7m9p

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@makamikouya ｸﾞﾗﾃﾞｨｽ「ちがう。 まだあの閉じかけのゲートにお前を射出する。 事態を知らせてこい。 頼むぞ」 ｲｳﾞ「？！　えっ？ちょ、義母さん！！」 何か言おうとするのを無視して、射出を実行、ゲートへ向かってポッドは飛んで行く。 うまく行けばいいが。 pic.twitter.com/cHJGBJaIXh

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壱 @makamikouya

@kuuri20102014 ボージン「早くせぬか！ 大規模な戦闘が予想されている今この時 仮にも同士が戦い合うのは避けたかろう？ 最初の一撃はこちらの覚悟のつもりだ。ここからは穏便に行こうではないか！」 (くくくッ！　査問状に関しては、このまま押し切ってしまえば後でどうとでもなる手筈なのだ！) pic.twitter.com/FjYBkoAYZa

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@makamikouya 『……提督、少しよろしいですか』 ボージン擁するブリッジに、通信が送られる。 パイロットスーツに身を包んだ金髪青眼の男だ。 バイロン軍第四宇宙軍でも腕利きと名を知られた『シャルドネ・エラムスティール』その人であった。 (続) pic.twitter.com/atMhfh2qqV

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かがち @Kagachi10202014

@makamikouya ｼｬﾙﾄﾞﾈ『輸送艇からゲートに向かって脱出ポッドが射出されました。 無用な争いを生まぬよう、始末しておいた方がよろしいかと。 私は魔女に対する為、待機していた方がよろしいでしょう？』 飛び去っていくポッドの映像が映し出される。 『小隊を送って頂けますよう、意見具申いたします』 pic.twitter.com/UFDt0H1GxL

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壱 @makamikouya

@kuuri20102014 ボージン「なるほど…。貴様目聡いではないか さすがと言っておこう 殲滅戦のエキスパートたる、このボージン・ドライアノの手にかかれば、ポッドの追撃など、赤子の手を捻るより簡単よ！！」 (続) pic.twitter.com/QvXQRpd1wh

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壱 @makamikouya

@kuuri20102014 ボージン「駆逐艦一隻を追撃に回せ！ EXMを数機。鹵獲機体も混ぜて、偽装も怠るな！ 魔女のネズミ一匹逃すなよ。奴らは文字通り、あの魔女の使い魔だ！！」 そして、ポッドの射出されたゲートに、小型艦は追撃に向かった…！！ pic.twitter.com/fW600E71d5

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かがち @Kagachi10202014

@makamikouya ゲートを抜け、どうにか地球方面の宙域にまで飛んでこれた脱出ポッド。 その身に魔女を抱いて、暗き宇宙を進み行く。 (…義母さん…！) 救援を呼べ、というのも嘘ではあるまい。だが、それ以上に何かあった場合は娘に累が及ばぬように逃がしたというのが本音で間違いあるまい。 pic.twitter.com/XBYnGoswl1

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@makamikouya だが、そんな親心を許すほど、敵も甘くはなかった。 閉じかけたゲートを抜け、追手が差し向けられている！ ｲｳﾞ「……！　ここで足止めされるのは、まずい……！」 祈るような思いで、イヴが通信回線を開いた。 ｲｳﾞ「こちらイヴェリア！追われています、救援を！」 pic.twitter.com/9366E843uz

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かがち @Kagachi10202014

@makamikouya #30MMNOG 【ミッション】 イヴェリアを保護せよ。 【内容】 追われている、との報せが届いた。 たまさかこの宙域にいた貴方は彼女を助けてもいい。 【達成条件】 艦艇２隻以上の参加を含む引用RT10で達成。 またポッドの被弾を避ける為、戦闘行為には及ばない事。(威嚇は許可) pic.twitter.com/XRLOnuxeSX

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