茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3025回「マスク着用が感染防止に統計的に有意な効果があったとしても、それは唯一の評価関数ではない」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３０２５回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

三浦瑠麗さんがマスクについて発言されたのが「炎上」しているみたいで、ぼくの方まで「飛び火」みたいにへんなツイートが来るけれども、はっきり言って全くそのような人たちに関心はない。ぼくの中では、マスクの件についてはロジックが完結している。

茂木健一郎 @kenichiromogi

マスクが感染予防に効果があるか、どれくらいあるかという議論はおそらく条件や人間の行動の複雑さを考えると、クリアな結論は出にくくて、出ると思っている人は単に認知的な脆弱性があるだけだ。仮に、統計的に有意にマスクの効果があったとしても、それで問題は終わりじゃない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

マスクが感染拡大に統計的に有意な効果があったとしても、それは、評価関数として唯一ではない。三浦瑠麗さんがずっと指摘している子どもの心理に与える影響など、他のさまざまな評価関数と合わせて総合的に判断すべきである。その意味で、日本は単一文脈の議論が幅をきかせすぎる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

小津安二郎は、どうでもいいことは世間に従え、と言った。ぼくは、日本は諸外国と比べても「マスク真理教」と言っていいくらい、単一文脈での判断に拘泥する人が多すぎると判断している。それを説明したり議論したりするのも面倒なので、各所でマスクしているけど、内心馬鹿らしいと思っている。

茂木健一郎 @kenichiromogi

マスク着用が感染防止に統計的に有意な効果があったとしても、それは唯一の評価関数ではない、という単純なロジックがわからない人たちが日本では多数派で空気をつくっている。その愚かさについてはぼくは諦めているので普段は黙っているけれども、三浦瑠麗さんの炎上がこっちまで来たので少し書いた。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３０２５回「マスク着用が感染防止に統計的に有意な効果があったとしても、それは唯一の評価関数ではない」をテーマに５つのツイートをお届けしました。