祇園祭の函谷鉾は西洋風のタペストリー

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shikata @l4ibe

京都で毎年行われる祇園祭。山車やみこしが市内を巡行する山鉾巡行がハイライト。函谷鉾の前懸には、旧約聖書の創世記24章に記されているイサクの結婚の物語が描かれたベルギー製のタペストリーが使われている。1000年以上の歴史を持つ祇園祭には、実は聖書との関係性もある。

2023-01-15 14:00:09
shikata @l4ibe

函谷鉾のタペストリーは、16世紀ベルギー製のゴブラン織り。旧約聖書の創世記24章の「イサクの結婚」の物語を描いている。江戸時代に九州・平戸から日本に入ってきたもので約300年の歴史がある。オランダ商館長が徳川家光へ献上したときに日本に入ってきたと考えられている。

2023-01-15 14:00:10
shikata @l4ibe

元々、江戸時代のこの図柄の意味は理解されていなかったが、『山鉾由来記』、『増補祇園霊会細記』などにより、西域の人物などを表し、珍品として祭りで鉾装飾として用いられたということが記録されている。大きな壺から飲むものが水だと思われず、お酒を酌み交わしているのだろうと考えられている。

2023-01-15 14:00:11