花婿イエス

随時更新。 ブラント・ピトル『花婿イエス』より。 ヨハネ福音書4:3-26の「サマリア人との対話」の場面。
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金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

#聖餐のユダヤ的起源 の著者ブラント・ピトルの別の著書 #花婿イエス の紹介です。ヨハネ福音書4:3-26の「サマリア人との対話」の場面を取り上げます。

2014-06-29 14:16:25
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

『花婿イエス』という本は、その名の通りイエスについて使われる花婿という象徴を、古代ユダヤの聖書と伝統の視点でとらえ直し解析を目指した著書です。 #花婿イエス

2014-06-29 14:19:22
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ピトルは「サマリア人との対話」の場面に入る前に、洗礼者ヨハネがイエスを「花婿」にたとえる部分を指摘してます。まず、そちらを引いておきます。 #花婿イエス

2014-06-29 14:22:25
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「わたしは『自分はメシアではない』と言い、『自分はあの方の前に遣わされた者だ』と言ったが、そのことについては、あなたたち自身が証ししてくれる。」ヨハネ3:28 新共同訳 #花婿イエス

2014-06-29 14:24:47
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに喜ぶ。だから、わたしは喜びで満たされている。あの方は栄え、わたしは衰えねばならない。」ヨハネ3:29-30 新共同訳 #花婿イエス

2014-06-29 14:26:27
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ここで洗礼者ヨハネは、自らののちに来る者(すなわちイエス)を「花婿」、自らを「花婿の介添え人」になぞらえている。 #花婿イエス

2014-06-29 14:27:29
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

では、以下長くなりますが「サマリア人との対話」を引きます。ことわりない場合はすべて「新共同訳」です。 #花婿イエス

2014-06-29 14:28:40
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「(イエスは)ユダヤを去り、再びガリラヤへ行かれた。しかし、サマリアを通らねばならなかった。それで、ヤコブがその子ヨセフに与えた土地の近くにある、シカルというサマリアの町に来られた。そこにはヤコブの井戸があった。イエスは旅に疲れて、そのまま井戸のそばに」 #花婿イエス

2014-06-29 14:32:50
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「座っておられた。正午ごろのことである。サマリアの女が水をくみに来た。イエスは、「水を飲ませてください」と言われた。弟子たちは食べ物を買うために町に行っていた。すると、サマリアの女は、「ユダヤ人のあなたがサマリアの女のわたしに、」 #花婿イエス

2014-06-29 14:35:22
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「どうして水を飲ませてほしいと頼むのですか。」 と言った。ユダヤ人はサマリア人とは交際しないからである。イエスは答えて言われた。「もしあなたが、神の賜物を知っており、また、『水を飲ませてください』と言ったのがだれであるか知っていたならば、あなたの方から」 #花婿イエス

2014-06-29 14:38:36
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「その人に頼み、その人はあなたに生きた水を与えたことであろう。」女は言った。「主よ、あなたはくむ物をお持ちでないし、井戸は深いのです。どこからその生きた水を手にお入れになるのですか。あなたは、わたしたちの父ヤコブよりも偉いのですか。」 #花婿イエス

2014-06-29 14:40:42
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「ヤコブがこの井戸をわたしたちに与え、彼自身も、その子供や家畜も、この井戸から水を飲んだのです。」イエスは答えて言われた。」 #花婿イエス ここでいったん切ります。ヨハネ4:3-13まで。

2014-06-29 14:42:42
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ピトルはここで三つの疑問を置く。「ヤコブの井戸での出会いの意味は?」「イエスはなぜサマリア人の女との会話をはじめたのか?」「「生きた水」からはじまる不可思議な会話とは?」。 #花婿イエス

2014-06-29 14:45:45
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ピトルはまず、現代の読者には見過ごされがちだが、古代のユダヤ人にとっては明白だったことを指摘する。すなわち、このサマリア人の女は「来たるべき花嫁」の姿として現れているということだ。  #花婿イエス

2014-06-29 14:52:22
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

古代ユダヤにおいて、未来の花嫁を見つけようとしている男はどこで探すだろうか? バーやクラブというわけにはいかない。どこだろうか。答えは「井戸」である。 #花婿イエス

2014-06-29 14:54:34
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

旧約での例。モーセは井戸で未来の花嫁に会う(出エジプト記2:15-17,21)。 同様に、アブラハムも井戸で未来の花嫁に会う(創世記24章)。 #花婿イエス

2014-06-29 15:00:12
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

最も重要なのは、その名の井戸でイエスも休んだヤコブの例。ここは聖書を引用しておきましょう(創世記29:1-9)。 #花婿イエス

2014-06-29 15:02:29
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「ヤコブは旅を続けて、東方の人々の土地へ行った。ふと見ると、野原に井戸があり、そのそばに羊が三つの群れになって伏していた。その井戸から羊の群れに、水を飲ませることになっていたからである。ところが、井戸の口の上には大きな石が載せてあった。」 #花婿イエス

2014-06-29 15:04:40
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「まず羊の群れを全部そこに集め、石を井戸の口から転がして羊の群れに水を飲ませ、また石を元の所に戻しておくことになっていた。ヤコブはそこにいた人たちに尋ねた。「皆さんはどちらの方ですか。」「わたしたちはハランの者です」と答えたので、ヤコブは尋ねた。」 #花婿イエス

2014-06-29 15:06:56
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「では、ナホルの息子のラバンを知っていますか。「ええ、知っています」と彼らが答えたので、ヤコブはさらに尋ねた。「元気でしょうか。」「元気です。もうすぐ、娘のラケルも羊の群れを連れてやって来ます」と彼らは答えた。ヤコブは言った。」 #花婿イエス

2014-06-29 15:10:34
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「まだこんなに日は高いし、家畜を集める時でもない。羊に水を飲ませて、もう一度草を食べさせに行ったらどうですか。」すると、彼らは答えた。「そうはできないのです。羊の群れを全部ここに集め、あの石を井戸の口から転がして羊に水を飲ませるのですから。」 #花婿イエス

2014-06-29 15:14:31
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「ヤコブが彼らと話しているうちに、ラケルが父の羊の群れを連れてやって来た。彼女も羊を飼っていたからである。」 #花婿イエス

2014-06-29 15:15:37
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

訂正を一つ、さきほど「アブラハムの未来の嫁」とした所は「(アブラハムの息子の)イサクの未来の嫁」です。 #花婿イエス

2014-06-29 15:16:30
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