茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第3034回「」そろそろ旧時代の匂いのする「所属」という言葉は基本バンして、使わないようにする方がいい

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート3034回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

2023-01-27 07:14:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

今朝のNowVoiceでも話したのだけれども、日本語の「所属」という言葉はもう使わない方がいいんじゃないかと思う。学校でも会社でも、別にそこに「所属」しているわけではなくて、むしろアフィリエートしている、くらいにとらえた方がこれからの時代には合っている。

2023-01-27 07:15:42
茂木健一郎 @kenichiromogi

NowVoiceでのご質問は、もぎさんの「ひとりスタートアップ」という考えには賛同するけれども、一方で組織に「所属」しているのはなぜか、というものだった。ぼくはいくつかの素晴らしい組織に関わらせていただいているけれども、「所属」しているわけではない。

2023-01-27 07:17:04
茂木健一郎 @kenichiromogi

「所属」という概念は日本語独特で、よく、中学生とかが英作文で、「私はテニス部に所属しています」というのをI belong to...などと表現しているけれども、このbelong toはものすごく違和感があって、自分が積極的にコミットする場合以外にはあまり使わない方がいい。

2023-01-27 07:18:21
茂木健一郎 @kenichiromogi

日本語の「所属」という概念は、ひょっとしたら江戸時代の「五人組」とか「藩」にまでさかのぼるのかもしれないけれども、案外しぶとく、この21世紀にも多くの人の意識や無意識に根付いている。別に人は組織に「所属」しているわけじゃなくて、ただ、アフィリエートや関係を結んでいるだけだ。

2023-01-27 07:19:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

もちろん、ある組織にかかわっている場合、そこにいる素晴らしい仲間とコラボするし、その組織がますます良くなるように、輝くように貢献するのは当然だけれども、それは自分が決して組織に「所属」して埋没しているわけではない。むしろ自分の独自性は保たれている。

2023-01-27 07:20:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

大学生の頃、例えば「私はIBMで働いています」というアメリカ人の使う英語が、I work for IBMだったのがとても印象的だったのだけれども、belong to、所属じゃなくて、あくまでも一人の人間としてIBMという組織に貢献するという発想がそこにはあったのだと思う。

2023-01-27 07:21:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上のような考え方をすれば、ある組織に関わること、その組織に貢献することと、「ひとりスタートアップ」は全く両立する。そして、日本人や日本語も、そろそろ旧時代の匂いのする「所属」という言葉は基本バンして、使わないようにする方がいいと私は考える。

2023-01-27 07:22:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート3034回、「そろそろ旧時代の匂いのする「所属」という言葉は基本バンして、使わないようにする方がいい」をテーマに7つのツイートをお届けしました。

2023-01-27 07:23:11