茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3047回「世の中にあふれている「メソッド」は自転車で言えば「補助輪」のようなもの」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３０４７回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今日のNowVoiceは、ポモドーロ法についてのご質問に答えた。トマト（イタリア語で「ポモドーロ」）のようなキッチンタイマーを用いて、例えば２５分集中してやって５分休む、というようなやり方だが、これは、たしかに、集中力の初心者には有効だろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくは小学校の頃に、一種のポモドーロ法をやっていた。キッチンタイマーではなかったけれども、ストップウォッチをつかって、がーっとやって休んでいた。そのようなリズムをつくるのは、たしかに、集中力のトレーニングの初期には有効だ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

拙著『脳を活かす勉強法』（ちなみにとってもいい本だ笑）でも、ストップウォッチを用いた集中力を鍛える方法、「タイムプレッシャー法」を書いている。ただ、ポモドーロ法のように２５分、５分という具体的な数字は別にそんな根拠はないから書いていない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

「ポモドーロ法」に限らず、KJ法でも、マインドマップでも、何かに慣れていない時にはばーっと使ってみて、ああ、こんなもんか、とわかったら、あとはそこから離れて自由になるのがいいと思う。ずっとその方法にこだわっていると妙なことになってくる（笑）。

茂木健一郎 @kenichiromogi

実際、『脳を活かす勉強法』の中でタイムプレッシャー法を提唱している私でも、別に、今何かする時に時間を図っているわけじゃない。そんなことをしなくても、内的な感覚として集中ができるようになれば別に時計はいらない。ましてやトマトのキッチンタイマーなんていらない（笑）。

茂木健一郎 @kenichiromogi

世の中にあふれている「メソッド」は、つまりそれでちょっとやってみて感覚つかめたら捨ててしまえばいい、自転車で言えば「補助輪」のようなものだ。補助輪に過ぎないのにあたかもそれが金科玉条のように振り回していると、自由に自転車が乗れなくなってしまう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３０４７回、「世の中にあふれている「メソッド」は自転車で言えば「補助輪」のようなもの」をテーマに６つのツイートをお届けしました。