サクラ大戦 シルスウス鋼が脆いという誤解

螢ジロー @atkg1

霊子甲冑はシルスウス鋼という鉄と鉛の合金で作られ、この金属は妖力を退ける働きがあるが非常に重たい為、重層構造や空隙構造にして軽量化・硬質化を計っている設定です。 ただし物理的強度が弱かったり、通常兵器に対する防御力が皆無という設定は無いけど、この誤解はよく見ます。 ＃サクラ大戦

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では、なぜこういう誤解が生まれるのか？ これは霊子甲冑とシルスウス鋼の2つを混同しがちな為だと思われます。 シルスウス鋼は鉄と鉛で重たい ↓ 重量比で他の金属より強度は弱くなる ↓ 物理的強度が低い ↓ 霊子甲冑は通常攻撃に弱い と、なりやすいのではないでしょうか。 ＃サクラ大戦

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具体的に理由を並べるとこんな感じでしょうか。 ・霊子甲冑が妖術戦専用装備という説明からの誤解 ・シルスウス鋼が粗悪な金属であるという誤解 ・鉄と鉛だから普通に考えて強度が低いという誤解 では一つ一つ誤解を解きほぐいてゆきましょう。 ＃サクラ大戦

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敵の妖力攻撃をシルスウス鋼で防ぐから降魔の攻撃を防げるのでは？通常攻撃はどう防ぐの？と思う方もいるかもしれませんが、これは単純に霊力で防げます。 生身の例ですが前夜小説のあやめさんやエリカのようにバリアーで銃弾や爆弾を防いだり、カンナのように肉体を鉄と化せばよい。 ＃サクラ大戦

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脇侍は機械で機関銃や大砲を持っていますがこれは軍では太刀打ちできないレベルで、それを防げる時点で霊子甲冑の防御力は低くはありません。 そもそも妖力を込めなくても、あれだけの口径なので通常兵器と代わりありませんからね。 ＃サクラ大戦 pic.twitter.com/gAFpdXIWKj

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シルスウス鋼の発見当初の南北戦争のトラクターは粗悪な材料を使ったが故に、鋳造のしやすい鉛を鉄に配合していましたが、シルスウス鋼そのものが粗悪な訳ではありません。 ただ鉄と鉛を配合すればよい訳ではなく性能の悪い高炉のような不安定な環境下でまれに起こる結晶化が必要です。 ＃サクラ大戦

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「蒸気工廠」によるとシルスウス鋼は特殊鋼として製造する技術が1900年代に入ってアメリカで開発されると、最初は鋳造でしか使えなかったのが、技術開発で圧延鋼板としても精製が可能になります。 特別高価な金属でもありませんが、だからといって安物の金属ってほどでもないでしょう。 ＃サクラ大戦

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結果としてシルスウス鋼で出来ている浅草雷門は翔鯨丸の砲撃ですら破壊できません。 翔鯨丸の12.7センチ砲の砲撃は降魔にダメージを与える事ができますし、サクラ大戦2では脇侍・改を破壊しています。 重量比を気にしなくてもよい場所であれば堅牢な建築物として使えるのです。 ＃サクラ大戦 pic.twitter.com/05j913AQ6F

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そして前夜小説によると欧州大戦では人型蒸気が100万体も投入されており、魔導師の魔術対策でシルスウス鋼の装甲を持っていますが、普通に機関銃弾も弾けます。 つまりシルスウス鋼の装甲は通常兵器として普通に使われており、そもそもその装甲の脆弱性に言及された事はありません。 ＃サクラ大戦

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基本的にサクラ大戦はゲームではほとんど説明しないし、一部資料でしか設定は語られないので詳しく知る人も少なく、どうしてもイメージで語られがちなので、このあたりの誤解は仕方のない事だとは思います。 むしろ、わかり易さを優先している為に、誤解されるのは当然ともいえます。 ＃サクラ大戦

螢ジロー @atkg1

けれどもゲームの描写をしっかり見て、他の媒体をしっかり見れば、そんなに難しい設定ではありません。 簡単に纏めてみましたが、むしろ余計にわかりにくくなったと思われた場合は自分の文章力が無いだけです（笑） ＃サクラ大戦

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そういえばとっくの昔に霊子甲冑の強さは結論が出ていたの、すっかり忘れてた。 太正浪漫街道・新章より。 サクラ大戦の４話のアイリス暴走時には第一師団より、停止しない場合は落日と同時に砲撃する通達がきてたように、それぐらい霊子甲冑は驚異なのだ。 ＃サクラ大戦 pic.twitter.com/TY50V3ADVW

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