自民党議員の城内実が、同性婚を世界の趨勢かのように言う言説に対し、ウクライナをひきあいに出す形で批判的な発言をしたことで、ツイッターのウクライナ応援団と同性婚応援団が罵声を浴びせる

日本では今、ウクライナに否定的な意見を表明すること、あるいはロシアを擁護する見解を公に出すことがはばかられる風潮が作られている。また一方で、ロシア・ウクライナの場合よりはゆるいにせよ、同性婚に反対する見解を公に出すことがはばかられる風潮も作られている。そのためその両方に逆らう発言をした城内議員が攻撃される事態になっている。日本では、体制側の提示した見解と異なる見解を述べると、「人権侵害」「頭がおかしい」「売国奴」そのほか多彩な表現を用いた誹謗が行われ、その多数の圧力で異論を封殺するということが堂々と行われている。日本政府はアメリカと歩調を合わせて反ロシアをかかげており、西側諸国の価値観に連帯することを是としている。自公政権に否定的な人であっても、同性婚は肯定し、同性婚に否定的と思われる人物に対してはこのように攻撃するのであって、より大きくアメリカ主導の価値観、アメリカの意向に従うという点では、体制側に過ぎない。