東京都、3月22日新宿区役所前バスカフェ実施を許可しない模様。仁藤夢乃さんは他の選択肢はあり得ないと抗議

3月17日

3月20日

3月22日

（3月22日 13:51 仁藤氏のツイート全文）

東京都からあまりにもひどい連絡がありました。
「若年被害女性等支援事業については、本日の新宿区役所の敷地を使用しないことをお知らせします。なお、事業の中止を求めているものではなく、令和５年３月20日付４福保子育第3791号でお願いした別の方法を検討していただくことに変更はございません。」とのこと。

3791号というのは祝日前の月曜日の深夜に届いた画像の文書です。

東京都ははじめ、中止要請をしてきたにも関わらず、問題が注目を浴びるとメディアの取材に「事業の中止を求めているのではなく他の選択肢を求めているだけ」と話を変えてきましたが、この文章も「中止を求めたわけではない」とするためでしょう。

しかし、これは事実上の中止要請です。
行政が妨害者から行政が守ってくれないため、私たちは自分たちで司法に申し入れ、妨害者への接近禁止命令を得ました。

これはバスカフェを開催する日の１９時～２６時に有効となるものであり、バスカフェを開催しなければその効力を得ることができません。この接近禁止命令が新宿区役所から半径６００メートルの広さで出たのは、バスカフェ周辺だけでなく、アウトリーチ活動を安全に行えるよう裁判所が判断したためです。私たちが安全にアウトリーチ活動を続けるためには、新宿区役所前でのバスカフェ開催以外にはあり得ません。

東京都から、「アウトリーチの手法はバスカフェ以外にもあるのではないか」とも言われておりますが、夜の街で少女たちの命を繋ぎ、性被害から守るためにバスカフェ以上に有効な方法をご存じでしたらご教授いただきたいと伝えています。それに対しては一切回答がないまま、私たちに「別の方法を検討していただく」などと言っているのです。

この状態で、別の場所や方法でアウトリーチを開催するのはあまりにも危険ですが、活動や少女たちをさらなる危険に晒す対応に憤りを覚えます。

東京都には、夜の街の現状や性搾取の構造を理解し、妨害に屈せず、本事業を守っていただきたいです。

#Colaboバスカフェ中止要請に抗議します
#バスカフェ中止要請の撤回を
#東京都は少女たちの居場所を守れ

バスカフェの様子が映像でご覧になれます。youtu.be/0oklp6x34P

（令和５年３月20日付４福保子育第3791号）

東京都若年被害女性等支援事業における実施方法の変更について

　都が委託している東京都若年被害女性等支援事業における夜間見回り等のアウトリーチ支援について、貴団体では、新宿区役所の敷地にバスを設置し、実施しています。
　このアウトリーチ支援について、妨害行為を受けていること、また、3月22日に予定している事業の安全対策等について、本日、貴団体より報告を受けましたが、現下において、当該地では、落ち着いて安心できる環境が整わず、支援を必要とする若年女性を連れてきたうえで、効果的な支援活動を実施することは難しいと思われます。
　このため、貴団体におかれては、若年女性に対し、必要な支援を確実に行うため、別の効果的な方法を検討し、都に協議頂くようお願いします。
　なお、新宿区役所の敷地については、都が本事業のために使用許可を得ているものであり、使用にあたっては、本事業が効果的に行われることを前提にしていることを申し添えます。

2022年11月29日 Colabo弁護団記者会見資料より：