【質問】 兵隊文庫 #ArmedServicesEdition って何?
- KCin_Tokorozawa
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◆概要
実生活に役に立たない小話を投稿しています。 地理·歴史·技術·農林水産·プリキュアあたりが守備範囲です。 Amazonアソシエイトやってます。 ほしいものリストamazon.jp/hz/wishlist/ls…
第二次世界大戦中の米軍は広く遠い戦線に兵隊を送り込んだが、兵士は不満だった。 移動時間が暇すぎる。 戦地に着く前に不満が爆発してしまうことを懸念した軍は、累計1億冊以上の本を支給するプランを策定。 内容も戦意高揚のようなカタい話ではなく、娯楽小説がメイン。 ポケットサイズの暇潰しだ。 pic.twitter.com/QogqL9KDcG
2022-10-29 14:29:15Armed services editionと銘打たれたペーパーバックは、大戦中需要が減っていた雑誌用の輪転機を転用し、効率的に生産された。 内容は全て既に作られた作品だが、様々な趣味を持つ米軍の兵士のために様々なジャンルの作品を採用。タイトルだけでも千を超える。 支給された兵士は仲間内で読み回した。
2022-10-29 14:38:53内容に対するアンケートも取られ、兵士の需要に応えつづけた。 大戦後も駐留する米軍兵士への提供は続けられ、米軍が帰還するときには地元の人間に売られたり、捨てられたりすることとなるが、逆側から見れば、本来アメリカ国内で消費されていた文学作品などを大量に手にする機会ともなっていた。
2022-10-29 14:47:48英語圏の人々や非英語圏の知識人層への影響は計り知れない。 冷戦期のアメリカは自国の文化を売り込むのに躍起になっていたが、このときに意図せず齎した大量の安価な本が売り込まれた国のアメリカ文化の受容に一役買ってるのかもしれない。 安価な本と侮るなかれ。 #にいがたさくらの小話 その295
2022-10-29 14:57:51@monkey_across 記憶では一部の小説は除外された覚えがあります。「武器よさらば」「西部戦線異状なし」はダメだったような…
2022-10-29 20:55:43@SH_10wheeler 作品を選定するための委員会があってそこで決めてたみたいですね。なのでダメなものはダメだったそうです。
2022-10-29 22:52:10@monkey_across 旧日本軍も、マンガ雑誌のキングが部隊で読める娯楽本だったとか。 戦場で緊張を余儀なくされる兵隊も、移動時には息を抜きたいと言うことでしょうね
2022-10-29 21:03:57さっきの話書くために米軍兵士たちの読書事情について調べたんですけどその過程で「兵隊文庫」なるものの存在を知って勉強になった 第二次世界大戦中に前線の兵士たちが読めるように作られた小型ペーパーバッグ 娯楽と思想教育を兼ねてものすごい数が刷られたそうだ
2022-07-18 01:52:02「兵隊文庫」に興味ある人、自ジャンルが第二次世界大戦あたりの人におすすめの記事です。戦時図書審議会のスローガンは「本こそが思想戦の武器である」。 bunshun.jp/articles/-/934…
2022-07-18 11:29:51◆◆関連書籍;モリー・グプティル・マニング著『戦地の図書館』
兵隊文庫については、モリー・グプティル・マニング『戦地の図書館』(東京創元社)がおすすめ。「第二次世界大戦中、アメリカ軍と出版界は「兵隊文庫」を発行、あらゆるジャンルの本を戦地に送り届けた。本のかたちを、社会を根底から変えた史上最大の図書作戦の全貌。「兵隊文庫」全作品リスト付」 pic.twitter.com/1R2oDrHHdI
2017-11-09 09:53:53「兵隊文庫について語られることは今までほとんどなかった。兵隊文庫は驚くべき努力によって生まれた書籍である。アメリカ政府は、アメリカ軍兵士が戦争を戦い抜く勇気と不屈の精神を持てるように、一億二千万冊以上の兵隊文庫を無料で供給した。」(松尾恭子訳『戦地の図書館』東京創元社、P25) pic.twitter.com/j2gfE8kNQ2
2021-06-14 12:38:54「フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』は、兵隊文庫として出版されたことによってアメリカ文学を代表する作品になり、何十人もの作家が多くの兵士と文通友達となった。」(松尾恭子訳『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊』東京創元社、P26) amzn.to/3iFdlxy
2021-06-14 13:10:34モリー・グプティル・マニング『戦地の図書館』読了。WW2中にアメリカが戦地へ送った1億4千万冊もの本、特に兵隊文庫に関わる記録。蛸壺壕で砲撃音を聞きながら読む『ブルックリン横丁』の魅力……!戦禍で兵を駒でなく人たらしめる要素、読書の喜びの根源を感じた。何よりも滅法面白い! pic.twitter.com/Ltb5kZhvAT
2020-12-11 12:37:27米軍では、戦地の慰めにペーパーバックが大人気だった。日本では慰問袋に本が、ということはあってもこれだけ大量かつ多様な本を戦地に送ったという話は見ない気がする。英軍は米兵所持の兵隊文庫を見るなり、読ませてくれと口々に懇願したという。英でも書物不足は深刻だった。『戦地の図書館』 pic.twitter.com/BVdH44jzG5
2020-12-22 23:00:39アメリカの作家モリー・グプティル・マニングの著書『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊』。大戦中にアメリカ兵を支えたもの、それは図書だった。戦場に送られた兵隊文庫は軽量で携帯しやすいペーパーバックで、兵士たちは暇さえあれば読書に没頭していた模様。今ならYouTubeになるのかな🤔 #読了 pic.twitter.com/Opb5iCBHYV
2021-11-21 17:40:53#戦地の図書館 #モリー・グプティル・マニング 第二次世界大戦時、1億冊を超える焚書を行うナチスに対し、アメリカが取った戦法は、兵隊文庫だった 戦地に赴く兵士にとって、兵隊文庫とは、気晴らしであり、1人になれる時間であり、故郷を思い出させるものであった 改めて読書は良いものだなあ #読了 pic.twitter.com/qJndmgEuMz
2021-01-14 23:40:50戦地の図書館 #読了 ナチス・ドイツがナチスに悪影響をもららすであろう本を焚書によりこの世から消し去った。それに対してWWⅡの際アメリカは戦場の兵士に兵隊文庫として多くの本を送った。娯楽の少ない中で、読書は兵士を癒やし、涙させ、奮い立たせた。 「兵士は人を殺す訓練を受け、」→ pic.twitter.com/ULLVFggojC
2022-09-09 20:23:45「前線では、筆舌に尽くしがたいほど残忍な行為を目の当たりにした。しかし『私たちの軍の兵士は本を読むという行為をしているのだがら、(まだ)人間なのだ、と思うことができました』」 という一文が頭から離れない
2022-09-09 20:25:54戦場の地獄の様な状況で心身が消耗する兵士達の精神を「人間らしく」に引き戻した兵隊文庫。 持ち運びの簡便性と戦時の紙の制限から、それまでハードカバー主体で一段低く見られていたペーパーバックへと米国出版界を大きく転換させた。 「戦地の図書館」お薦めです。 #本を読む人 pic.twitter.com/isEpnxWs9B
2021-01-05 19:02:57戦地の図書館 モリー・グプティル・マニング 松尾恭子訳 創元社 1933年、ナチスは「非ドイツ的」なる本の焚書を開始。これを書物大虐殺と呼びアメリカでは兵士に送る書籍の寄付運動が始まる。戦時下に「兵隊文庫」が発刊されアメリカの出版文化も変容する。 戦略物資としての書籍をめぐる史実。良書。 pic.twitter.com/5WpoIJrM9q
2020-12-08 22:51:00モリー・グプティル・マニング/松尾恭子訳『戦地の図書館 海を越えた一億四千万冊』#読了 第二次大戦を米国の兵隊文庫の歴史を追いながら語るノンフィクション。米国がすごいのは兵隊の士気の低下を咎めずそれを食い止めるための方策考えたところ。日本なら「たるんどる!」とか言いそう(偏見) pic.twitter.com/i8yomQwo40
2022-06-04 21:42:42「皆が読むので、どの兵隊文庫も文字が読めなくなるほど汚れました」兵隊文庫がぼろぼろになっても、兵士は大事にした。「僕たちは、おばあちゃんを打つことなどできません。それと同じように、兵隊文庫をごみ箱に捨てることなどできないのです」 「戦地の図書館」モリー・グプティル・マニング #読了 pic.twitter.com/r1OhPHex8w
2021-12-18 23:14:08