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高畑勲のインタビューについて
アニメージュの1988年5月号で 「本作では兄妹が2人だけの閉じた家庭生活を築くことには成功するものの、周囲の人々との共生を拒絶して社会生活に失敗していく姿は現代を生きる人々にも通じるものである」 と言ってるんですけどね。 twitter.com/makoushi/statu…
2023-03-23 22:50:50『火垂るの墓』の上映当時はネットがなかったせいか、清太の自己責任なんて話は一切聞かなかった。家族との会話でも友人との会話でも。でも高畑勲監督は当時のインタビューで「いずれ全体主義に流され、叔母さんではなく清太を責める世論になる日が来る。僕はそれが恐ろしい」みたいな話をしていた。
2023-03-22 09:05:10高畑さんが言ってるのは「全体主義の時代に抗い、清太が節子と純粋な家族を築いて、結果として失敗するけど、それを現代のわれわれが批判できますか?」ということ。 だけど、高畑さんが言ってる清太が節子と純粋な家族を築くっていう話っていうのも、よくよく考えたら結構おかしいんです。
2023-03-23 22:54:33おばさんの家が全体主義であり、清太が節子、二人きりの純粋な家族といってもそれは節子が清太に逆らえない、清太に依存しないと生きていけない状態なんですよね。清太が失敗したら、節子は絶対死ぬんです。 ある意味支配者がおばさんから、清太に変わっただけ。
2023-03-23 22:57:16んで、節子は清太と二人きりで生活したら、栄養失調になったけど、清太は火事場泥棒しながらしっかりとメシまで食っていた。だから火事場泥棒も出来るし、節子の火葬まで出来ているわけで。
2023-03-23 22:59:04これは岡田斗司夫さんも指摘していますが、結局のところ清太だけ生き残ったのは清太が節子にちゃんとメシ食わせていなかったからなんですよね。 結果として、おばさんの家にいたころよりも悲惨なことになった。 これは正直、批判されない方がおかしいと思います。
2023-03-23 23:00:19@Oboro_rlyeh 後、清太は節子のように動けなくなるほど栄養失調になるのは、節子が死んだ後ですからね。 生きていたころは、節子のような症状が起きていない。 つまるところ、節子にちゃんとメシ食わせていないんです。おばさんの汁だけの雑炊よりもね。
2023-03-23 23:02:10正直、おばさんの家の時に食っていた汁だけの雑炊よりも、節子はメシを食っていないんです。 だから、栄養失調になって死んだ。んで、清太はしっかりと火事場泥棒しながら食っていました。 だから、節子が生きている時は栄養失調の症状もないし、火事場泥棒するだけの体力があったんですな。
2023-03-23 23:05:12「純粋な家族」が何故幻想なのか?
高畑さんのいう、このインタビューの「純粋な家族」っていうのは、結局のところ幻想でしかないんだよな。 清太はそりゃ自由から逃亡できたけど、節子の視点で見ると、結局それは兄貴とはいえ、支配者がおばさんから清太になっただけ。 pic.twitter.com/G6xaCk8yEy
2023-03-23 23:14:28んで、結果として節子は高畑さんが全体主義の象徴である「おばさん」から清太に変わった結果、おばさんの汁だけの雑炊食ってる時よりも、メシが食えず、栄養失調で死んでしまった。 一方で清太は節子の為に火事場泥棒をしつつ、自分はがっつりメシを食っていた。
2023-03-23 23:17:03物凄い、穿っていてえげつないほどにエグイ話するけど、これって全体主義国家の独裁者とその国民みたいだよ。北朝鮮みたいに、金正恩は豚みたいに太っているけど、国民は飢えているっていう。 妹の為といいつつ、清太は妹の為にならないことをやっていた。
2023-03-23 23:19:05だから節子は死んだし、清太は死ななかった。 愚かな指導者(清太)によって国民(節子)が飢えて死んだという図式と全く同じ。 だからこそ、高畑さんが言う「純粋な家族」なんてものは、そもそも幻想でしかない薄っぺらい代物なんだよね。
2023-03-23 23:20:51