茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3096回「坂本龍一さんの訃報に接し、この世の新しさについて考えてみたい気持ちに」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３０９６回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

坂本龍一さんが亡くなった。桑原茂一さんのdictionaryで対談させていただいたのは２００５年のこと。改めて読み直してみると、教授の博識と深い愛に震撼する。結局、芸術というのは最後は人柄なんだと思う。 ameblo.jp/kenmogi/entry-…

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坂本龍一さんたちがYMOを結成し、戦場のメリークリスマスのあの音楽があって、そしてラストエンペラーと、あのあたりの流れは本当にすごくて、そしてそこには宇宙の中に新しい元素が誕生したような斬新さがあった。

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創造性においてもっとも大切なのは絶対的なユニークさで、それは何かに寄せていくことではなく、個別性を屹立させることでしか生まれない。坂本龍一さんのあのあたりの動きを見ていると、そのことの真実性を改めて想う。

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映画監督の大島新さんに伺った話だけれども、お父様の大島渚さんが『戦場のメリークリスマス』を撮った現場は、坂本龍一さんが俳優、そして映画音楽を初めて担当され、北野武さんが出演することで映画の現場に目覚めるという新元素誕生の気配に満ちたものだった。

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『戦場のメリークリスマス』を経由することで、坂本龍一さんは映画音楽を本格的につくるようになったし、北野武さんは映画を撮るようになった。『戦場のメリークリスマス』のような現場があることが、いろいろな人生を更新していく。

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アメブロに掲載した教授との対談にあるように、独創性というのは５％かもしれないけれども、その５％に紛れもない個性がふりかかることで新元素になるんだろうと思う。坂本龍一さんの訃報に接し、この世の新しさについて考えてみたい気持ちになった。

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以上、連続ツイート３０９６回、「坂本龍一さんの訃報に接し、この世の新しさについて考えてみたい気持ちに」をテーマに６つのツイートをお届けしました。