もう少し皆で集まってごはんとか...とも思ったけど、意外と皆集まらないものだった。ご飯もバラバラだし、時々顔を合わせたり遊んだりしているだけ。少し寂しい気もする。
2022-03-06 18:02:11そうだ、今は...そっか、あともう1時間もないのね。 部屋の時計をじっと見つめながら、溜息を零す。約束の時間が近付いてくるにつれ、だんだんと落ち着かなくなってきていた。心臓の鼓動が早い。
2022-03-06 18:02:27「...だめだめ!きっと、きっと大丈夫!部長であるアタシが焦ってたら駄目!平常心よ、哀幸くゆりっ!」 アタシはぱんっと頬を叩き、いつも通りの笑みを浮かべる。 どうせこのまま1人で居ても早めに行っておこう。...そう思い1階へ降りると、エントランス付近にもう人影がいくつかある。
2022-03-06 18:03:16「...あ、くゆり先輩。こんにちは、結構はやいんだね」 「えぇ、なんだか落ち着かなくってね...あげはも?」 「まぁ...僕も待ち合わせまで何すればいいかわかんなくて。下に降りれば誰かいるかなって思っただけ」
2022-03-06 18:04:13「あら、そうだったのね!!!」 にこっとあげはに笑いかけた後、「そういえば」と周りを見渡す。 「やっぱり、部活にも早く来る面子が集まってるのね!!!ちょっと予想通りかもだわ」 「あぁ、そうだね。マイペース組は来てないかも。...あ、愛沙紅とかは僕が来る前から来てたっぽいけど」
2022-03-06 18:05:53「あ!先輩おはようです〜!!」 「っお、ぅぉ、おはようございます...ッ!!」 「おはよう!2人とも早いのね!」 「えへ、少しソワソワしちゃって」
2022-03-06 18:06:47ね...!!ターシャ、あの衣装好きなのです!」 「ぅあ、あいもッ...また、みたい、...!!」 「観覧車も1人で乗るの怖くって...終わったら一緒にのりにいきませんか?」 「ッいいの...!?い、ぃ、いきましゅ...!!!...ぅ、ぁ、...」
2022-03-06 18:07:07「も〜...れん、皆で助け合わないとここから出られないのよ?」 「いや、そりゃあ帰りたいよ?wifiないのはマジクソだしアタシ的にはずっと修正待ちなんだけど...運営アプデはよ...それかもうサ終しろ...てか毎日生きてるのにログボゼロってなに?」
2022-03-06 18:08:58「...?れん、変なこと言ってないでちゃんと戦うわよ!アタシたちで...皆を守らなきゃ」 「うわ、だる...知らな...アタシどうせ最強だから奥の手として待っといてよ」 「奥の手があるなら最初に使っておいて損はないじゃない」 「いやそれじゃつまんないんじゃん???はいクソゲー展開ktkr」
2022-03-06 18:09:54「...まぁまぁ。とりあえず皆、時間に遅れないようにしてな!...遅刻が原因で死ぬとか、普通にこの世界ならありそうだし。」
2022-03-06 18:12:03なのが「わかったか?」と尋ね、それに反応して周りからちらほらと返事が聞こえた。 遅刻が原因で死亡...?そんなこと言われてないけど、そっか、そういう可能性も捨てきれないわよね。
2022-03-06 18:12:35きゅっと瓶を握った。こんなに心配しているけど、どこか他人事のような気がしてしまう。 こんなに時間が経っても___実感なんて湧いてくるはずがなかった。
2022-03-06 18:13:31「あの...突然すいません、ゲームって何をするんですか...?」 「簡単なものです。例えるとするならば___鬼ごっこ、でしょうか。」
2022-03-06 18:18:05