東電福島第一原発廃炉に向けた報告書まとめ「NHK科文」

NHK科学文化部さんのつぶやき【原発廃炉】のまとめ。
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NHK科学文化部 @nhk_kabun

【原発廃炉-1】溶け落ちた燃料を取り出し原子炉を解体するまでには30年以上かかる。国の原子力委員会はきょう、東電福島第一原発の廃炉に向けた報告書をまとめました。キーワードは、「3年・10年・30年」です。廃炉に向けた課題とは。解説ツイートします。

2011-11-09 22:30:03
NHK科学文化部 @nhk_kabun

【原発廃炉-2】まず「3年」以内。これは燃料プールに保管している使用済みの核燃料を取り出し始める目標です。今年の年内に原子炉の安定的な冷却の「冷温停止状態」を達成し事故の収束に向けた工程表のステップ2を終了したうえで3年以内を目標に取り出しを始めるとしています。

2011-11-09 22:30:26
NHK科学文化部 @nhk_kabun

【原発廃炉-3】つづいて「10年」。これはメルトダウンで溶け落ちた燃料の処理にかかる期間です。原子炉建屋内の放射性物質を取り除いたあと格納容器の壊れた部分を修理し、放射線を遮るために容器を水で満たし、その上で10年以内を目標にロボットを使い燃料を取り出す作業を始めるとしています。

2011-11-09 22:31:14
NHK科学文化部 @nhk_kabun

【原発廃炉-4】最後に「30年」。燃料の取り出しを終え、原子炉を解体してさら地にするまでには30年以上かかるとしています。32年前のアメリカ・スリーマイル島の原発事故では溶けた燃料の取り出し作業が始まったのは事故発生から6年後。作業が終わったのは11年後でした。

2011-11-09 22:31:33
NHK科学文化部 @nhk_kabun

【原発廃炉-5】なぜ福島第一原発はスリーマイル島原発より廃炉に時間がかかるのか。福島第一原発では3基が同時にメルトダウンを起こした上、原子炉だけでなく、その外側の格納容器も壊れるなど事故がより深刻なためです。

2011-11-09 22:31:54
NHK科学文化部 @nhk_kabun

【原発廃炉-6】きょうの原子力委員会の報告書では、海外の研究機関との連携を進めることや、原発の近くに取り出した燃料や廃棄物を調べる研究施設を設置することなども提言しています。(ツイートここまで)

2011-11-09 22:32:15