アーティストとエキスパートについての考察 ~ミスチルはアーティスト、ジャニーズはエキスパートという気付きから
- naganoteru
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ジャニーズはアーティストではなくエキスパートではないのかと気付き・・・
ジャニーズって、アーティストというよりエキスパートだね。クオリティが低いわけじゃないけど、自分の中にある表現したい何かを発露しているわけじゃなくて、与えられた役割をきっちりこなしているという。彼らはお仕事としてやってるから、ムラもなければ、いつまでもやり続けられる。
2011-11-16 21:38:31桜井和寿なんて、その気になったら無限に売れ線の曲を書けると思うのだけど、彼はアーティストだからそれをしない。書きたいときに書く。内に何か表現したいものがないと書く気になれない。
2011-11-16 21:45:26アーティストというのは、技術があることがもちろん前提なのだけれど、より内面的でないといけない。反対に、自我があるとエキスパートにはなれない。自分がしたいこととは無関係に、するべきことをしなきゃいけないから。
2011-11-16 21:52:30って意味では、ジャニーズが、アーティストとしての自我が生まれるより早く10代の早いうちから「そういうもの」として役割を演じさせていることと、彼らが永続可能なエキスパートであることは無縁ではないと思う。反対に、ジャニーズで自我を持つとそこからはみ出ちゃう。諸星とかよっちゃんとか。
2011-11-16 21:54:24あと赤西仁w RT @naganoteru: って意味では、ジャニーズが、アーティストとしての自我が生まれるより早く10代の早いうちから「そういうもの」として役割を演じさせていること~反対に、ジャニーズで自我を持つとそこからはみ出ちゃう。諸星とかよっちゃんとか。
2011-11-16 21:55:57SMAPだったら森くんとかもそうだったんですかね。レースに走ったマッチもそうなのかな。エキスパートであり続けることに疲れたというか。今日のほんまでっかTVで久しぶりにトシちゃんを見たんですけど、彼は完全にエキスパートですね。さんまそっくり。RT @goldman432 あと赤西仁
2011-11-16 23:07:44キムタクのロケに遭遇したときにも感じたんだよなあ。撮影の合間の休憩中も誰と会話するわけでもなく、一方で多くのギャラリーの注目をも浴びる中、まるで無になってるかのようだった。自分を商品だと自覚し、次の役割をしっかり果たすことに集中しているという。まさにエキスパート。
2011-11-16 21:56:37さらに、この話をお笑いへと展開し・・・
アーティストを人間的、エキスパートを職業的と表現するなら、音楽や演劇だけじゃなくて、お笑いにもその区分はあると思う。松本仁志やビートたけしや島田紳助は、アーティストなんだろうな。お笑いとは、人間とは、という内面的問いかけが原動力としてあって、だから本や映画や事業にも向かう。
2011-11-16 22:03:40さんまはその正反対。芸人としての技術を売りにしているし、芸人が内面性を主張するのはおかしいと常々言っている。エキスパートとして、与えられた役割を果たし続ける。さんまの場合はエキスパート中のエキスパートだけれど、最近は凡庸なエキスパート芸人が増えてる気がするのは気のせいかな。
2011-11-16 22:06:33そしてまた音楽へ・・・
B’zは、いっときアーティストだったんだけど、いつのまにかコンスタントに書くべき曲を仕事として書くエキスパートになった感じなのかな。GLAYは、ポップとロックの中間というテーマをエキスパートとして歩むと決めていたのだけど、内実がアーティストだから活動が停滞してると考えるべきか。
2011-11-16 22:11:00あゆは、人にプロデュースされる形でエキスパートとしてキャリアを始めたわけだけど、内面が深くて豊かな人だから、そこに留まりきれずにアーティストになっちゃった感じ。だからこそ、魅力的なライブをしているんだと思う。あゆのライブは、本当に最高水準のエンターテイメント。
2011-11-16 22:13:08って考えてったときに、アーティストが印税で稼ぐ事業所得者である一方、エキスパートたるジャニーズのアイドルたちが給料制の給与所得者ってのはおもしろいな。その性質に応じて報酬体系もそれに合致しているという。ふむ。
2011-11-16 22:15:28@naganoteru うちの患者さんに強烈なGLAY信者がいるのですが、新規のファン獲得よりも既存ファンから如何にして多くの売り上げを上げるかに腐心しているようで、なんか嫌らしさを感じます。曲は好きですが。
2011-11-16 22:35:24ぼくもGLAYは好きですね。ぼくくらいの軽薄さには丁度いいです。笑 SMAPといいB’zといい、固定ファンができて彼らがずっとお金を落とし続けるケースは、エキスパートなのかもしれないですね。ファンはファンで、安定感を求める。RT @89matsuno 患者さんに強烈なGLAY信者
2011-11-16 23:12:22ジャニーズやAKBのようなエキスパートの固定ファンは、安定感を求め、期待したとおりにおもしろかったりカッコよかったり頑張ってたりするのを見て満足するのかも。一緒にすると怒られちゃうかもしれないけど、吉本新喜劇に通じるものがあるな。
2011-11-16 23:14:54って意味じゃ、エキスパート系の固定ファンがオタク化するのもうなづけちゃうかも。何せ彼らは、「技術」の安定感に惚れ込んでいるわけだから、自ずと「技術」について詳しくなっていくという。ふむふむ。
2011-11-16 23:16:49次は、日本の伝統芸能へと・・・
芸術領域をアーティストとエキスパートに切り分けて考えていくのって、結構おもしろいかも。芸のこやしとか言って遊びまわるのはアーティスト的な行為、稽古をして芸を磨くのはエキスパート的な行為なんだな。海老蔵はアーティストってことか。笑 歌舞伎は一般にエキスパート性が強いのかな。
2011-11-16 22:22:46琴や落語なんかも、どちらかというとエキスパート性が強いよな。師匠から弟子に技術を受け継いでいくものだから。日本の伝統芸能は、天才的なアーティストの個性や能力に依存するのではなく、その技術の部分を体系化して、エキスパート化することで永続性を保っているのかも。匠の世界だもんな。
2011-11-16 22:24:47技術の部分を体系化してそれを受け継ぐ。技術を代を重ねるごとに磨き、洗練させていく。その両方の要素があるのかも。中には始まりや中興に天才がいたりする場合もある。千利休は、その究極形なのかな。彼の技術面は伝承されているけど、アーティスティックな彼の天才性はいまだに誰も超えられない。
2011-11-16 22:29:27やっぱり、日本社会は、アーティストよりもエキスパートを生みやすい土壌があるんだろうなあ。良し悪しではなく。反対に欧米は、アーティストを育てやすい土壌があるのかな。型にはめてそれを継承させることよりも、個性や天才性を伸ばす。ムラっけはあるけれども、ときどき凄いものが現れる。
2011-11-16 22:36:15最後に話はプロデューサーとアーティストの関係へ・・・