[権藤外科医]日本の医学部、医師になるまでのプロセスに思うこと
1)K大学医学部の教授になったYさんと話をしたら、こんな話をしてくれた。学位審査の副査になって欲しいと学生さんがやってきた。それで、快く引き受けると、挨拶にやってきて、現金20万をわたそうとする。そんなのいらないというと、とっても悲しそうな顔をして帰って行った。そして、
2011-11-13 12:51:112)今度は必死の面持ちで、やってきて50万を持って来たのだ。20万では引き受けられないと言われたと思ったそうだ。ここでは笑い話ですんだが、こんなことが今でも行われているらしい。学位を金で買うのである。日本では医学博士など学問的価値がないのも当たり前である。
2011-11-13 12:53:133)日本では医者で医学博士などごまんといるし、医学博士は出世のために便宜上あるようなものであるが、アメリカだとMD. PhDはそれなりに権威がある。もちろん、PhDだけの方がサイエンスができることが多いとは思うが、MD. PhDで優秀な人はもの凄く優秀である。
2011-11-13 12:55:32医学部では普通にあったみたいですね。その教授はJ大というちょっと変わった医学部だったのでなかったようです。 RT @hamukazu: そのK大学では、以前からそういう風習があって、新任の教授はその風習を知らなかったということではないでしょうかね。 @kkitagaw
2011-11-13 13:21:33数年前にY大でこれが問題になってましたから、最近は無くなってきたと思います。国家公務員がもらうと法に触れるのでは? RT @hamukazu: そのK大学では、以前からそういう風習があって、新任の教授はその風習を知らなかったということではないでしょうかね。 @kkitagaw
2011-11-13 13:22:38そういう副収入がないと、大学教員としての給料だけではやっていけないそうだ。一寸待って、でも大学教員はそれでやってんのよ。それは医者としては収入が低くなりすぎるという意味でしょう。大きな家に住んで、BMWにのって休日にはゴルフをやるには足りないということでしょう。
2011-11-13 13:26:27MD.PhDコースは更に特別ですよね。しかもYaleだし。Johns HopkinsのMD. PhD studentもかなり優秀なはずでしたが、私の知っている一人はバカでもう一人はもの凄く優秀ですぐprofessorになりました。 RT @ayanosatoh
2011-11-13 13:32:41こういううちわの話をすると叩かれるのだろうが、私は日本の医学部に所属していないのでいっぱい漏らしてしまう。
2011-11-13 13:38:45まだまだいっぱいあるが、あんまりすると医者不信になってしまうので、止めておこう。私はおもいっきり不信だが。
2011-11-13 13:40:26北川さんの一連のツイートから僕が考える事ですが、日本は高校卒業の時点で進路(医学部に行くかどうか)を決めなくてはならない、というのがまずは根っこと言えるのではないかと思います。
2011-11-13 17:12:30自分の適性を考えるゆとりのないまま医学部に進んでしまった学生も不幸ですが、医師としての適正を欠くような人間を一人前の医師にすべく教育しなければいけない場合、大学教官の苦労も並大抵のものではないと思います。
2011-11-13 17:13:54大学の入学試験ていうのは知的に優秀な人を集めるための試験なんだから受験者の思想や性格は何の関係もないし、そうやって集められた人が「より知的な現場、第一線で働きたい」と考えるのは当然のことじゃないですか?
2011-11-13 17:16:17経済的負担も相当なもの。国公立大学の場合本人の払う入学金等は除き、その大部分は税金でまかなわれているわけだから、毎年何%ずつであれ適性を欠く人間を医師にすべくこうしたお金が使われているとしたら、これは大変な無駄遣いをしている事になりますね。
2011-11-13 17:16:20アメリカの医学部では Medical College Admission Test という共通テストの成績に加え、それまで通っていた四年制大学の成績、課外活動や社会奉仕活動、さらに推薦状を含め半年以上の時間をかけて医学部入学に値するかの学生選抜が行われます。
2011-11-13 17:18:08日本にいてこの議題が出る時、それが理想的な医学部入試のあり方だとしても、半年もかけて選考する暇がどこにある、とよく言われます。
2011-11-13 17:19:53確かに日本の医学部教官は雑用で忙しすぎて本来の仕事である臨床、研究、教育に打ち込む時間もままならないのが実情のようです。まずは北川さんの言うような給料を上げるのではなく、時間的なゆとりを与える事が必要ではないかと僕は思います。
2011-11-13 17:21:27地方大の医学部には「過疎地で地域医療に携わりたいと志願する、使命感を持った若者」が来るのだ、というのは少し違うと思う。もちろん中にはそういう人もいるかもしれないけど、基本的に偏差値の世界で生きる高校生にそんな意識を期待する方が間違いじゃないかな。
2011-11-13 17:22:00米国の医学部は四年制大学を卒業しなんとか入学できても、卒業時には優秀な学生からランク付けされ「マッチング」という制度の下、希望先の病院から指名がない限り永遠に安価な労働者でいなければなりません。
2011-11-13 17:24:09日本の大学医局では、受け入れる研修医の人数に制限がなく、各関連病院に派遣する人数を確保するために「来る者拒まず」という姿勢が一般。研修開始時点に厳しいサバイバルゲームを経験する事はありません。
2011-11-13 17:25:33自分の専門分野の例ですが、日米の認定医制度を比較してみても、アメリカでは二年以上の研修が義務づけられ年間100例以上の手術を「執刀医」として指導者の監督下で行うという条件があります。日本の点数制にあてはめると約4〜5倍の症例数が必要とされます。
2011-11-13 17:29:13だから、学士編入の人は18歳じゃないんだからそれだけ決意も固いし地方だろうがどこだろうが喜んで行きますし勉強だって若いもんに負けないくらい頑張りますよねぇという姿勢を期待されるのはある意味当然なんだろうし、実際そういう意識の人が多いんじゃないかな。と、勝手に代表して言ってみる。
2011-11-13 17:31:50日本の点数制度では執刀医でなくても「第一助手」でも二回手術室に入れば執刀一回として数えられます。一度もメスにさわったことがなくても認定医試験の受験資格ができます。
2011-11-13 17:31:59国全体で約3万例の手術を行うのに「自称外科医」は3千人以上。一人あたりが年間10例切るか切らないか、これで医療として成り立つのだろうかというのが懸念される所でしょう。
2011-11-13 17:33:42