2023年5月28日京都新聞【天眼】「「多様性」の落とし穴」鷲田清一

まとめました。
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何もせんほうがええ @MITARAI_H

2023年5月28日京都新聞「「多様性」の落とし穴」鷲田清一 「いまの私たちの社会を省みれば、「多様な社会」を謳いつつも、じつはこれまで以上に一様な社会になっているとつくづく思わされる。」「「多様性」のイメージの画一化という逆説、というか落とし穴は、何に起因するのだろうか。」⇒ pic.twitter.com/jdvGoOqlvU

2023-05-28 10:04:01
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鷲田「多様性というのは、日々、誰かと出会い、行き交うなかで、一見些細かもしれないがその人にとってゆるがせにできない意味をもつ存在の感触にふれるときに実感される。けれども多様性を謳う社会のマジョリティは、この多様な存在をまるで上空から俯瞰するような眼で見ているのではないか。」⇒

2023-05-28 10:05:28
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「いろんな人と巡りあうとき、「誰」と向きあっているかが大切なのに、往々にしてどういう属性の「人」かしか視野にいれていないようにみえる。どういうタイプの人かという、「属性」しか問題にしていないときは、目の前の人を、ひいては自分自身をも、ある集団のなかの一人としてしか見ていない。」⇒

2023-05-28 10:06:45
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鷲田「じぶん(たち)と同じタイプか、そうでないかと、それと気づくことなく腑分けしている。 じぶん(たち)とは違う、別の生き方を選び(あるいは、強いられ)、別の価値観をもち、世の中を別なふうに感受している人たちと交わることで、じぶんにはこれまで未知のものだった生き方や価値観、」⇒

2023-05-28 10:08:01
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「感覚様式に身を開いてゆくことが、多様な社会を生きることの意味であるはずなのに、実際には大勢(たいせい)は、それらと交わることなく、逆にたがいに干渉しあわない、そういう棲み分けに向かっているようにみえる。関心を掻き立てられるはずが、関心をもたずにいるほうへ、」⇒

2023-05-28 10:09:02
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「つまりは相互の隔離、アパルトヘイトのほうへ。 多様性を謳う社会がこんな〝寂しい〟社会でいいはずがない。多様性を謳うなら、社会を多様にする具体的な仕掛けや仕組みを創出するところまで構想しておく必要がある。」

2023-05-28 10:10:09