「シャルお兄さん…」背に回るアラジンの手が暖かくて力強くて、この子はいずれきっと自分の想い人のように強く育つのだなとぼんやりした頭で思うん。
2011-11-21 07:50:57「なぁアラジン、お願いがあるんだ」「なんだい?」「…目ぇ閉じるから、キスして」まぶたの上に影ができて顔が近づいてくるのがわかる。肌に落ちる髪の毛で王さまなんだと思い込ませて、いつも違う香りが今日は太陽の匂いで子供たちと昼間は冒険ごっこだったのだと無理に飲み込んで。
2011-11-22 07:37:31触れるだけのキスが永遠みたいな錯覚起こして、優しい唇はすぐに離れていくから名残惜しさに伸ばしかけた手も行方を失ってシーツに落ちる。薄く開いた睫毛の隙間から青い影が伺えて、あのとき手を取ってくれたのがこの子だったら今よりマシになってたのかなと不毛なことを考えちゃう。
2011-11-22 07:48:05アラジンの手を取って指先にキスを落として小さなその手で包み込むように自分の火照った頬に当てがう。潤んだ目が真っ直ぐな視線と絡むと、もう我慢できないなって悟って徐に起き上がるシャル。
2011-11-24 07:14:01舌を出して最後の一滴を飲み干すと、寝台に戻ってぱらぱらと無造作に落ちたアラジンの長い髪を掬って「ごめんな、これ借りるな」って果実酒の匂いさせたキスをするのね。
2011-11-24 07:22:28シンドリアにいる間、水浴びの後アラジンの髪を鋤いていたのは女官だったから、シンと同じ花の香りの油でとかした髪。何度もキスをして肺いっぱいに香りを吸い込んで、薄暗がりの寝所では色まではわからないからくらくらする頭で間違うように何度も小さくシンの名前を呼ぶ。
2011-11-24 07:33:18はやる気持ちを押さえて、アラジンの目を閉じさせてまぶたに軽くキス。ごめんな、ちょっとだけ我慢してなって頭撫でて片手で先走る自分のモノを扱きだすシャル。上がる息とは裏腹に声は奥歯で噛み殺して、漏れるのは詰まった息を逃がす鼻にかかった音だけで。
2011-11-24 07:42:21水音がぴちゃぴちゃ部屋に響く頃にはもう一人の世界に浸っちゃってて、アラジンだってもう目を開いてシャルが一人遊びに没頭してるのわかってるんだけどあえて声はかけずにただ見てるだけ。静かに自分の内で気分が昂るのが解らなくて、何度も髪にキスされる度に胸がチリチリするアラジン。
2011-11-24 07:49:00なんで脈が早くなるのか、なんで体が暑くなるのか、なんで目の前の人を抱き締めたいと思うのか、訳が解らなくて戸惑うアラジン。シャルが何をしているのかもわからないし、ただ恍惚とした表情が艶かしくて唾を飲む。
2011-11-24 15:03:50シャルがずっと噛み殺していた声が悲鳴のように口から漏れて、主人の名前をなぞると共に果てる。涙の膜で焦点の合わない表情がいやに煽るものだから、つい手を伸ばしたくなるアラジン。
2011-11-24 15:13:55「ねぇシャルお兄さん、僕もそれに触っていいかい?」急に意識に割り込んできたアラジンに目を見開いて、左手に握りしめた髪と交互に目をやって、ごめんアラジンそんなつもりじゃなかったんだと弁解。アラジンは別に怒ってないから、それよりさっきのどうやるんだいって興味津々。
2011-11-24 15:54:29いっぺんイったから感度よくなってるシャルに詰め寄るアラジン。火照った肌に滑らかな子供の肌が触れて、余計に欲しくなってきちゃう。自由に遊ぶ髪が邪魔だと思ったのか、徐にひとつに束ねられたアラジンの後ろ毛に理性が一瞬で吹き飛ぶシャル
2011-11-24 19:52:24「ここ…」そう言ってアラジンの手を自分の腹まで導くシャル。「おーさまだけ特別に見せてあげます」弄られても声殺して、恥ずかしそうにしてたのはついさっきのことなのに、今度は恥じらいながらも自ら衣服の裾を口にくわえて目で促すのね。
2011-11-25 07:31:41なんの技術もない子供の手だからさっきと同じ触り方なんだけど、あからさまに空気が違うのは感度の上がったシャルの体が跳ねるからで、布をくわえた口からは隠すことなく鼻にかかった甘い声が漏れる。
2011-11-25 07:36:54アラジンにヘソ弄らせて、空いた手では相変わらず自分自身でしごくるかん。足りないと言わんばかりに腰が浮くんだけど、それに気付いてか寝台に付かれていたアラジンの片手が忙しなく上下するシャルの右手を包み込む。
2011-11-25 07:44:07アラジンの柔らかい指が先を弾くと同時に達っして、辛うじて髪にはかけなかったものの寝巻きとシーツを汚しちゃうん。手や腹にかかったシャルの精液になんとも言えない昂りを覚えるアラジン。
2011-11-25 20:39:50目の前がチカチカしてぼうっとする酸欠の頭をゆるゆる二三度横に揺らして、汚れたアラジンの手を取るシャル。荒い息を隠しもせず小さな手にべっとり付いた白濁に舌を這わせる。
2011-11-26 07:24:40「匿ってくれシャルルカン!」唐突に扉が開かれて、そこにはシンが焦った様子で立っていて。「しんどばっど…さま?」突然の来訪に目を白黒させているとむしろシンから状況を理解できないというような視線が向けられる。
2011-11-26 07:34:09乱れた部下と乱れたマギ。部屋には無造作に小さな空の酒瓶が転がっているし、扉を開いた瞬間広がった酒気に目眩がしたくらいで。謹慎中な筈(あまつさえ禁酒命令さえ出ている)部下がなぜこんなことになっているのか一瞬理解できないで戸惑うシン。
2011-11-26 07:39:50はっとして急いでアラジンをシャルから引き剥がすシン。「こらこらこらこら、何やってるんだお前らは。」羽織ってた布で乱暴にアラジンにかかったシャルの精液を拭うシン。アラジンはシンの乱入で夢から覚めたような感覚で。
2011-11-26 07:55:30シンの手を引いて自分に覆い被さるように倒して、首に手を絡めて深くキス。酒臭い熱い舌に何度も求められて拒絶し続けられるほどシンも元気じゃない。暫く缶詰でご無沙汰だったことと、禁酒に慣らされた体に急に酒気をあてられて舞い上がっちゃう。
2011-11-27 05:59:47