nico_chu_chuさんのジュエルペット てぃんくる☆ 感想まとめ

今は朝アニメがフリーダム!と熱くかたるnico_chu_chu氏のジュエルペット てぃんくる☆ 全52話の総括的感想。あまりの面白さに2日がかりで一気にみてしまったそうです。
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実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

ジュエルペットてぃんくる☆を見終わったので感想。至ってまっとうな女児向け朝アニメなので(マイメロやサンシャインとは大違いw)、ある程度退屈するのは仕方ないかと思ってたけど、いやいやどうして、かなり面白かった。

2011-11-08 00:06:01
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

1話1話を見れば、至ってスタンダードというか、よくある話だし、毒のある描写などは一切ないのに、不思議と飽きさせない。全部見終わってから「無駄な話などなかった」と思わせる。各話に明確な意図を感じさせるのがすごいw

2011-11-08 00:28:07
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

そしてなにより、盛り上げ方が異常に上手い。「いい最終回だった」と、何度思わせられたことかw そのたびに涙を流さずにはいられなかったのに、本当の最終回は、30分間泣き続けだった。まじでw

2011-11-08 00:36:03
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

この手の作品の最終回は「卒業」的な話になるので、ほっといても泣けるというのに、文字通りOPからEDまで泣かせにかかってくる。主人公の台詞が、全て感動的というのは、ちょっともう考えられない。

2011-11-08 01:14:31
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

しかし、いちばん心に残ったのは、そのテーマの一貫性だった。宗教ではなく倫理によって統制されているこの国において、朝アニメが子供達にもたらさんとする倫理観。てぃんくるは、あきらかに唯一の倫理観のみを提供している。正直、あまりにもそれがぶれないので、怖いほどだった。

2011-11-08 01:44:51
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

てぃんくる話続き。大筋は典型的な魔法少女もので、消極的な主人公の少女あかりは、謎の小動物ルビー(ジュエルペット)に誘われ、魔法の国(ジュエルランド)の学校で魔法を学び、ジュエルスターという、生徒代表?的なものを目指す。

2011-11-10 23:17:32
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

ジュエルスターになると、どんな願いでも3つ叶えてもらえる。そりゃすごい。しかし、なれるのはたった一人。そのためにジュエルストーンという、成績表代わりのものを集めないといけない。えらくめんどくさそう。

2011-11-10 23:20:40
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

あかりちゃんは消極的なので、「私にはそんなの無理だよ」と引き気味だったのだが、序盤のもっていきかたが見事だった。少しずつ、でも着実に、あかりちゃんをその気にさせていく。ノウハウが蓄積されているのだろうw

2011-11-10 23:27:00
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

あかりちゃんが消極的なのは理由があって、姉が完璧超人だから。雑誌モデル→女優という絵に描いたような勝ち組の姉。あかりちゃんは、決して暗い子ではないんだけど、平々凡々な彼女は、いつも少しさみしそう。両親もいい人達なんだけど、なんか姉の方が可愛がられている気がする。

2011-11-10 23:32:01
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

お母さんの誕生日に、姉妹揃ってプレゼントをするんだけど、そつなくアクセサリーを贈る姉に続いて、あかりちゃんはもごもごと口ごもるものだから、お母さんに「(プレゼントがなくても)気にしなくてもいいのよ」と言ってしまう。あかりちゃん泣きながら逃走。

2011-11-10 23:37:27
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

お母さんは決して姉妹に差をつけているわけでもないんだけど、何気ない一言が妹を傷つける。悪人が一人も出てこない世界でも、悲しみはいくらでも演出できる。すごいな朝アニメ。

2011-11-10 23:39:36
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

魔法の国では、☆をもらうための試験があるんだけど、「××にいって○○をもらってこい」のような、お使い的なものばかり。この手のものはたいていそうだけど、魔法とか実はどうでもよくて、善行を積めば☆がもらえる仕組み。

2011-11-10 23:45:42
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

ただ、やたらと「利己的な行動の否定」と「他者への共感と理解」が強調される。努力は、それ自体に意味があるのではなく、他者を救うためのものでなければならない。勝利という概念はない。敵がいるのではない。他者を敵だと思うあなた自身の心を変えればよい。

2011-11-10 23:50:05
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

初めのうちは少女向けはそんなものかと思っていたのだけど、ほぼ全ての話数がそれだけに費やされていて驚く。あかりちゃん以外にも、同じくスターを目指す、ミリアと沙羅という少女が出てくるのだが、片方はわがままで自信家。もう片方は研究者肌の一匹狼。

2011-11-10 23:52:38
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

二人はあかりより能力があるのだが、そんなことより、「どれだけ三人が仲良くなったか。お互いのことを理解し合えたか」が評価される。あかりちゃんは、「どれだけ身を挺して他者を守ったか」が評価される。まあ、魔法少女は最後に世界を救うのがお約束だけけれども。

2011-11-10 23:56:55
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

最後の敵は、彼氏の姉。姉もまた魔法使いで、世界を誤解しており、故に呪っている。彼氏の姉を救うためには、彼女の悲しみと憎しみを全て理解しなければならない。翼は黒く、体は冷たくなってしまうあかりちゃん。朝アニメにおける死の描写。

2011-11-11 00:03:29
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

そのあかりちゃんの行為によって、彼氏の姉は正気を取り戻し、相互理解を得る。するとあかりちゃんも復活する。女神様(実戦では役に立たない)が出てきて「あなたは全てを捧げたから、彼女を救うことができました」

2011-11-11 00:09:04
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

で。最後にスターになったあかりちゃんは、3つの願いを叶えるんだけども、個人の望みを叶えるのではなく、世界平和とか祈っちゃう(劇中ではそんな表現じゃないけど)。

2011-11-11 00:14:34
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

実は裏設定があって、魔法の国は「未来の月」。魔法の国で見えていた大きな月は「未来の地球」なのでした。未来の月の人々は、滅んでしまった地球を救うために、少年少女たちを集めては、情操教育にいそしんでいるのだという設定。

2011-11-11 00:17:31
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

裏設定は、劇中では語られません。「『倫理観の押しつけ』と思う人もいるんじゃないか」とか思いながらみてましたが、まさかそんな設定だったとは。少年少女たちの国籍がばらばらだったのも、今となれば納得です。

2011-11-11 00:28:48
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

最後。真のラスボスは、彼氏の姉ではなく、完璧超人である実姉です。あかりちゃんは、どうやって、この姉に対するコンプレックスを乗り越えていくのか。無理難題にしか思えませんでしたが、答えは簡単で、「姉は姉で、必死に頑張っているんだということをあかりちゃんが理解する」でした。

2011-11-11 00:31:55
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

その主義主張自体の是非はあると思うけど、伝えたいテーマから一切ぶれずに、一年分の物語をまとめ上げ、それでいて表面的には子供向けのファンタジーとして、楽しく感動的に作られた本作品。素晴らしかったです。

2011-11-11 00:37:20
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

で、何が言いたいかというと、ミリアかわいいよミリア。わがままで自信家なお子様だったミリア。最後に☆が1つ足りず、ジュエルスターグランプリにエントリーできなかったミリア。その時のミリアの振る舞いと言ったら!

2011-11-11 00:39:52
実はもうニコ中ではなかったり @nico_chu_chu

誰よりプライドが高く、誰より悔しいだろうに、笑顔で皆の背を押すミリアの成長に、震えと涙が止まりませんでした。ちなみにミリアの中の人はあずにゃんと同じ人ですね。あずにゃんよりきりりん氏より、私はミリアがお気に入りw

2011-11-11 00:49:04