【レイマリ・IS・R-15】性未分化の疾患を持つ魔理沙のレイマリ
- hachisu716
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⚠魔理沙が“特殊な体つきの性別に生まれついている話”をします⚠ いわゆるftnrです。 が、特にすけべな展開はありません。 ※医学的根拠に基づくものではなく、無知者のファンタジー設定です。
2023-07-01 20:59:33再掲の情報 ・レイマリが付き合っている ・魔理沙の体が、女性と男性どちらの特徴も有している ・魔理沙本人は女性として育ってきた ・霊夢は魔理沙の体質を昔から友達として承知していて、魔理沙が好きだから付き合っている
2023-07-01 21:05:46再掲 ---- 魔理沙はまず自分の体について霊夢への影響を知っておくために、永琳のところで調べてもらうんじゃないかな、と思った。
2023-07-01 21:08:10自分に生殖機能があるのか、月の頭脳である永琳に信頼をおいて、ちゃんと確かめようとするんじゃないか。 生殖機能があるかというよりは、自分の体質(というか体液)が、霊夢に対して害がないかとかをはっきりしたがりそう。
2023-07-01 21:09:50で、健康上の問題はないってわかった上で、もし「男性としての生殖機能あり。また女性としては無し」ってことになったら。 霊夢に一回向き合って、それをしっかり説明しそうな気はする……。 魔理沙「自分の体のこと、調べてみたんだけど。永琳によると、体的には、男性として機能するんだってさ」
2023-07-01 21:11:58霊夢「……うん。ええと、あー……」 うーん、と言葉を探す霊夢。 霊「……調べてもらいに行ったんだ」 魔理沙が口唇を少しだけ引き結ぶ。 霊夢は思う。 自分をはっきり知るのは、怖かったのではないか。 ……もし、生殖機能がないと言われたら。
2023-07-01 21:14:06もし、自分が生きてきた女性としての人生と、違う性別の機能を有している、と判ったのなら。 はっきりと結果を知るのは、怖いに決まっている。 まして、自分の身体の秘密を、他人に告げるのは。
2023-07-01 21:16:18調べてもらった、というのだから、それなりの情報を得るためには、“それなりの検査”をしたはずだ。 それは魔理沙にとって、とてもデリケートな問題なのに。
2023-07-01 21:17:18なのになぜ、今の今になってそれを調べようと思ったのか。 傷つくかもしれないのに。 自分の人生が変わってしまうかもしれないのに。 なぜその勇気を出して、自分の正体に踏み込んだのか。
2023-07-01 21:18:38霊「……わたしのため……」 小さく呟く霊夢。 魔理沙がちょっと慌てたように言葉をつなぐ。 魔理「……いや、なんつーか……いや……えーっとその、えーっといや、違うぜ?」 ごまかすように、こちらを振り返って、わたわたと両手を動かす。
2023-07-01 21:22:51魔理「あの、そういうことしたいとか急かしてるとか、と、とか、とか……いや、そーゆーことじゃなくてだな。いや、違うからな? なんつーか、なんつーんだ、あの、ほら恋愛関係ってなったら、いろいろ……」
2023-07-01 21:24:13魔理沙がしどろもどろになる。 頭をがしがしとかきながら、波打つ柔らかな金髪をかきまぜる。 魔理「……つまりその、一応さ。そういうの気になるし、わたしがな? だってほら、恋人とか、そのう……初めてだから。で、いい機会だからそのへん、さ、どうなのかなって思って」
2023-07-01 21:25:48魔理「一応その、報告……」 がしがし。 頭をかく。 魔理「……だから。なんつーか、気楽に聞いて。そんなに深いメッセージとかあるってわけじゃないから。あーそうだったんだって、思ったから、ただ、報告……」 霊「……うん」 魔理「……でも、ちゃんと話しとこうと思って」 霊「……ん」
2023-07-01 21:30:38魔理「……なんでそんな顔してんだよ」 霊「……なにが」 魔理「しょぼくれた犬みたいなさあ。……うりゃ」 魔理沙が笑ってわしわしと霊夢の両頬をこねる。 霊「…………」 魔理「どーしたよ。泣くな泣くな」 霊「違うっての。考えごとしてたの」
2023-07-01 21:31:37魔理「考えなくていーっつの。気楽に聞いてっつったろ」 霊「フツーに聞いてたわよ」 魔理「そうかそうか」 霊「うにうにすんじゃないの」 魔理「……」 霊「……」 霊夢がうつむきがちに黙るのを見て、魔理沙が笑い顔のまま、言うべき言葉がなくなって固まる。
2023-07-01 21:33:18気を取り直したように霊夢から離れて、くるりと体の向きを変える。 また笑顔でつとめて軽く話しかける。 魔理「いや……先走って引かれるかと思ってさあ。言うの迷ったんだけど」 霊「引かないわよ、別に」 魔理沙と同じ方向に、霊夢は身体の向きを変える。 ……なんとなく、分かる気はした。
2023-07-01 21:35:06もし、いつか互いの肌を晒すような、そういうことになったとき。 あるいは、そういうことになりそうなとき。 ……そのときになってそのことがよぎるのでは、遅いから。 直前に男性としての生殖能力があると告げられたとしたら、おそらく互いの気持ちの負担は、きっと大きい。
2023-07-01 21:36:48魔理沙は相手に遠慮するだろう。 霊夢自身もきっと、それをそのときになって受け止めたのならば、もっと考える時間が欲しいと、思うと思う。 霊夢の身体の問題にもなるからだ。
2023-07-01 21:43:19魔理沙は、そのときになって大きな問題を話して心配させたり、不安にさせたりしたくないと思ったのだろう。 だから、先に考える時間をくれたのだ。 ……真面目なのだ。 ……真面目で、優しい。 自分のことを、想ってくれている。
2023-07-01 21:44:45霊「…………」 なんだかやたらと目と胸が熱くなって、霊夢は魔理沙のそばに行き、隣に立った。 軽く、頭を載せる。 霊「……けっこう、しんどかったでしょ。調べるのも、結果、聞くのも」 魔理「……ん、……いいや」 魔理沙はそのままじっと立っている。
2023-07-01 21:46:22魔理「いい機会だったから。ずっと知りたい気持ちはあった。でもなんか、このままでも生きてこられたし、もともと今までは、調べようとしたとこで分かることじゃなかったし。ずっと先送りにしてたんだ」 霊「……」 魔理「はは。なんか、変な感じ。ぶっちゃけ、ショックなほどの結果じゃなかったよ」
2023-07-01 21:48:49魔理「これでたとえばお前に害ある体質とかだったら、めちゃめちゃショックだったかもしんないけど。女ではないだけっつーか……いや女ではあるんだけど、女要素はあるらしいんだけど。まあそうだよな、見てくれはこんなだし」 心の中にたまった気持ちをゆっくりと吐き出すように、魔理沙は続ける。
2023-07-01 21:52:04魔理「でもなんか、生しょく……あー……子供を作れるって聞いたのが、改めて変な感じ。なんだろな。こんなんついてても、なんかあんまり実感なかったんだよな。正直そういうのに縁ない身体だと思ってた。“どっちも”無理なんだろうなって。だから、父親みたいなことできるっていうのが、すげー不思議」
2023-07-01 21:53:16