マリアリ関係

ハチ🐾 @hachisu716

マリアリはどうだろ、魔理沙がすごく普通に初々しい感じでアリスの肩を抱いて正直に仕掛けそう

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魔理沙「（なんだかいいムードになったので意を決してアリスの両肩にそっと手をかける）…………」 アリス「？　どうしたの、魔理沙」 （本当は怖いのに、真正面からひたと見据えてくる魔理沙の黄金（きん）に燃える瞳と、震える手と、近づいてくる真剣な面で鈍いアリスでも察する）

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アリス「（──ああ、魔理沙。キスするのね──）」 （そう思ったけれど、口に出したらきっと困らせるんだろうな、と思いが至って、口をつぐむアリス。その代わり、黙ったまま目蓋を閉じて、先を促す） 魔理沙「……！（恋人の思いがけない態度に一瞬目を丸くして、ぐっと口唇をひき結ぶ魔理沙）」

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そして普通の魔法使いの普通のちゅう

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母の日なので魔界に里帰りするアリスちゃん。神綺さまちょう喜んでアリスをちやほや。これじゃどっちが孝行されてるのか分からないから、と席を立って何かしようとするアリスだけど、テンションあがってる神綺さまがハグとキスで逃してくれないのであった。

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魔界から帰宅 アリス「ただいま」 魔理沙「お帰り。なんで疲れた顔してるんだよ」 アリス「揉まれて帰ってきたわ……」

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母の日なので、アリスの家のお人形たち、はアリスの肩を揉んだり、身の回りを世話したり、いつにもまして一生懸命に、献身的に働くのであった。という設定で献身的に働く人形達を操作するアリス・マーガトロイドであったぼっち。

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魔理沙「お前そういう寂しい設定で一人遊びするのやめろよ……悲しくなってくるだろ」 アリス「あら、これだって人形をより精密に操作する研究の一環なのよ。いつもと同じことをしているのに、その中でちょっと変化を持たせるの。お母さんのために、“献身的”で“一生懸命”っていう、ね」

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魔理沙「母の日も研究か」 アリス「魔理沙がそういう日だっていうから思いついたの。あなたこそ実家にでも帰ってみたら？ ご健在なんでしょう？」 魔理「さーどうだか。音に聞こえないぜ」 アリ「だったら様子見だけでもしてきたら？」 魔理「便りがないのは良い便り」 アリ「まったく」

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「今日は母の日だ」とか言い出すんだから、気になってるんじゃないの？ と思いながらも、基本的に他者のプライベートに干渉すべきではない（面倒だから）と思っているアリスは、特にそれ以上促したりはしないのであった。魔理沙は帽子を目深にかぶって寝てるので表情は見えません

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魔理沙のお母さんってどんな人なんだろう。きっと魔理沙に似て、蜂蜜色の金の髪がふわふわと巻いて波打った、お人形みたいに綺麗な人なんだろう。

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魔理沙のほうの髪の色はどっちかっていうと蜂蜜よりは真鍮に近いかもしれない。道具屋の伝統を守り美しい夢に生きる母は甘くて美味しい蜂蜜、勘当された盗賊（シーフ）の娘は、実用的な五円玉。

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でもどっちも己の意志に燃える強い金の瞳を持っているのが親子なんだなーみたいな。

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魔理沙「なあ、」 アリス「なに」 魔理「お前、アップルパイは好きか？」 アリ「……いきなりね。何の話？」 魔理「いいから、好きなのかよ」

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アリ「……まあ、嫌いじゃないわね。ヴァニラアイスがミントの葉と一緒に添えてあると尚いいわね」 魔理「…………」 アリ「なんでそんなに渋そうな顔をしてるのよ」

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魔理沙「渋そうじゃなくて渋い顔だよ」 アリス「なあに、嫌いなの？ ヴァニラアイス」 魔理「アイスは甘いな。……あー、その話はもういい」 アリ「（苦笑しながら）なによ、自分で振っておいて」 魔理「じゃあ、ショートケーキは好きか？」

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アリス「今度はケーキの話？」 魔理沙「好き？」 アリ「あれ、作ると意外と奥が深いのよね。知ってる？ ショートケーキのショートって実はショートブレッドのショートって説。そうなるともはや全然違うお菓子だけど、クッキーと生クリームっていうのも紅茶に合うわよね」

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魔理沙「うまそうだな、じゃあそれ今度作ってくれ」 その後真顔になってテーブルに突っ伏して 魔理「……。違うよ……」 アリ「なんなの、さっきから」 魔理「ああ、そうだな。菓子作りが好きなお前に菓子のこと聞いても話が広がるだけだったな」 アリ「おやつのリクエストの話じゃなかったの？」

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魔理沙「じゃなかった」 アリス「あら、そう」 魔理「……ただ、多少挙げたものに好みが入らないわけでもなかったな」 アリ「アップルパイに、ショートケーキね。いいわ、里でフルーツが手に入れば作っておくわよ」 魔理「（まだ突っ伏したまま）おー……」

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アリス「（不満げな魔理沙のほうに、楽しげに身を乗り出して頬杖つきながら）さてさて、魔理沙は何の話なのかしらねえ」 魔理沙「（腕組みして顔うずめながら）そういうクイズをしたかったんじゃないんだが、当てられるもんなら当ててみろ」

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アリス「（ふうん、と思案げに首を傾げて指を頬にあてながら）……林檎も苺も、紅いわね」 魔理沙「（突っ伏して丸めた背中がさらに居心地悪そうに丸くなる）」 アリ「霊夢のことかしら」 魔理「……無粋だぜ……」 アリ「（肩を竦めて顔を横に振って）何の“粋”に反してるのよ」

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魔理沙「（むっくり起き上がりながら）クイズは仕舞いだ。さっきの続き」 アリス「ショートケーキの次？」 魔理「甘味は終わった。カレーライスは好き？」 アリ「そうねえ……（魔理沙が何を聞きたいのか、ちょっと返答の仕方を考える）」