嶺上律菜
@ritsuna_mine
【起】「親友という言葉を知っているかい」「親しい友という意味ですね。知っています」彼は自慢げに答える。そんな様子に笑いがこみ上げるが我慢だ。彼はプライド高いから。「そう、生涯を共に出来る相手さ。そして、それは人間に限らないと僕は思うよ」と、僕は巨大なコンピューターに声をかける。
2011-11-24 00:14:03
江田・K【小説書き】
@koudakei
【承】「人間の友がいないことを正当化しようとしているのでしょうが、少し弱いのではありませんか」彼はしたり顔で(顔はないが)そんなことを言う。笑みがひきつるが我慢だ。僕のプライドにかけて。「いないんじゃない。少ないだけだ」「そうですか。あなたがそういうならきっとそうなのでしょうね」
2011-11-24 00:19:24
ドロドロセレックス
@p_cyclase
【転】「お前に、親友はいたか?」「理論上不可能ですね」なぜなら、の間を、もしくは計算時間を置いて、彼は、「人間に限らなくとも……生涯というものを何かと共にするには、私の稼働可能時間は永すぎますから」「わかってるさ。そして、わかってる癖に。だから――」ボタンを、押す。「共にしよう」
2011-11-24 00:32:11
にゃる翠丸@不羈奔放のベクターキャノン
@nyarukamini
【結】「―ってことがあってさ」「え?何?」「いや、だからオレ実は人間だったって話」「嘘くせー」23世紀。かつて人類がいたこの星で機械の僕達はいつもの何気ない会話を交わしていた。「なら証拠見せろよ」「いいぜ!」椅子に座った彼は自身の膝を叩いた。足がぴょこんて動いた「これ膝蓋腱反射」
2011-11-24 00:45:36