３月１３日　福島県双葉町にて

WATAI Takeharu 綿井健陽 @wataitakeharu

【１】だいぶ遅くなってしまって申し訳ありません。震災発生から２日後（３月１３日）に入った福島県双葉町で、１０００マイクロシーベルト／時以上を計測したときの映像の続編（Part3）をYoutubeにアップしました。http://t.co/FzWJc2Da　

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【２】当時の放射線数値にももちろん驚きましたが、映像を編集しながら振り返ると、ＪＶＪＡ取材チームが取った行動に対する住民の“反応”は興味深いですね。見えない放射能に対する「危険」情報は伝わりにくく、なかなか信用してもらえない状況でした。

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【３】それから、ラジオから流れてくる枝野官房長官（当時）の政府発表・見解にもあらためて驚愕。あの日、大量の放射性物質が放出される中で、「新たな対応をする必要はありません」と発表した枝野。もしあのとき、政府が原発周辺の避難地域の距離をもっと増やして……

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【４】そして「危険である」ということを伝えて、「新たな対応の」避難を呼び掛けていれば、周辺住民の被ばく量はどれだけ減らせたか…。「見えないもの」「知らないこと」への恐ろしさよりも、「知らされないこと」への怒りと恐怖。自戒を込めて、ときに情報は人間の生死・人生・未来を変えてしまう。

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【５】同じYoutubeにアップされているPart１・２の映像も合わせてご覧ください。３月１３日当日の夜に緊急でお伝えしたのは、アワプラネットＴＶを通じてでした。http://t.co/zQVASb8m　ネット環境がままならない状態でしたが、反響は非常に大きかったことを覚えてます

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【６】Youtubeにアップした映像（特にPart２）は、http://t.co/FzWJc2Da　３月１３日当日午後に緊急のプレスリリースを発表して、夜にはネット上で伝えたりもしましたが、日本のテレビメディアの反応は当時、「避難指示が出ている地域の映像はちょっと扱いにくくて…」

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【７】「皆さんはどこの許可を得て、そこに入られたのでしょうか？」などの返答だった。さてどうやって伝えるべきかとＪＶＪＡでもいろいろ検討してみて、当日は近くの田村市役所にも直接伝えにいったが、広報担当者にはほとんど相手にされなかった。ならば、福島市内で記者会見を開けるかどうかと思い

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【８】知り合いの新聞記者に相談してみたが、「会見が通常開かれる福島県庁の記者クラブはみんな震災の取材で手一杯で、果たしてそれに対応できるかどうか…」との返事。結局あの映像はその後、海外テレビ局ではいくつか放送されたが、国内のテレビでは、４月に入ってからのＴＢＳ「報道特集」だった。

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【９】今でこそ原発や放射能に関する政府・東電・メディア情報へのリタラシーがある程度広まっていますが、３月１３日当時はプレスリリースもネット上で反響はあったものの、一方でなかなか信用してもらえなかったことも事実。「性質の悪いデマを流すな」「計測器の誤作動では？」という声もありました

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【１０】情報とはときに「何を」よりも、「誰が」それを伝えるかで、大きくその反応が分かれることを思い知りました。３月１３日前後の映像を見返して思ったことですが、特に「生命の危険」や「避難」に関する、「後からでは間に合わない」情報については、いかに不特定多数の人に早く届けられるか。

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【１１】催しやデモ・集会の告知情報はネットやツイッターだけでも十分広がる時代ですが、「知りたい人、知ろうとしている人、関心がある人」へではなく、「知らない人、知ろうとしない人、関心が無い人」の方へいかに伝えられるか。それを考えれば携帯やパソコンなどのデジタルメディアだけでなく、

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【１２】今後もテレビ・ラジオニュース、市町村の防災無線なども含めて、オールドメディアに携わる人は極めて重要な役割を担っています。人を生かすも殺すも情報とその対応次第。Youtubeに掲載した映像の中で、特に覚えておいてほしいのは、３月１２日から１３日の当時ラジオから流れていた…

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【１３】ニュースや枝野官房長官発表・見解の方です。多くの人たちの判断を誤らせた“重大情報”として。今日（２６日・土）は午後４時半から７時ごろまで、東京・明大前で、「DayS Cafe」というワークショップが開かれて私も参加します。詳細は→　http://t.co/LyXSOnoS