#hrakプラス B組常識人四天王 「今日の実習何やんだろうな」「A組との合同授業、内容濃かったよな」「確かに。反省点だらけだったわ」演習場に向かっていると、少し先に円場、回原、泡瀬の三人が並んで歩いていた。今日はコスチュームは来ていないからみんなお揃いのジャージだ。
2023-04-15 03:42:10「んー…」三人の後ろ姿を見て、しばらく考え込む。思い立ったら即行動が私のモットーで、頭の中で思い浮かべたことを実行しようと忍足で接近する。「青、黒、ネイビー!」個性を使ってそう叫べば、仕掛けられたことに気づいた三人は驚いた表情で振り返る。「なんていうか、3人とも無難な色だね」
2023-04-15 03:42:10ふむふむと頷きながら思ったことを口にすれば「何してんの…お前」と真っ先に復活した回原が質問してくる。「ん?暇だから3人のパンツガチ見ゲームしようと思って」「なんで?」「そこにケツがあったから」「女の子がケツとか言うな」「ヒップ!」「英語だからOKとかじゃないのよ」
2023-04-15 03:42:11引っ張られた状態のジャージを元に戻そうとするけど、私の個性で操られた布はその場に固定されて微動だにしない。 「あのさ、普通こんな場所で女が男のパンツ見たりしないから」 回原を見て抵抗しても無駄だと悟った円場が場呆れた顔で言う。
2023-04-15 03:42:11「外じゃなきゃいいんだ?」「ちょっと泡瀬。この変態どうにかして」「脳みそごと取り替えないと無理」「え、すごい言われようなんだけど」「逆に何で何も言われないと思ったわけ?」「んー…」 考えながら一番近くにあった泡瀬のパンツのゴムを引っ張ろうと手を伸ばしたらものすごい速さで掴まれた。
2023-04-15 03:42:11「気になったら触るのマジでやめて」「信じらんねーわまじで」「てか何この地獄絵図。意味わかんないんだけど」「えー面白くない?」 「「「ぜんっぜん」」」 声揃えて言われてあらら?ってなる。面白いと思ったんだけどこれは予想外だ。信じられないという顔をしていたから、また何か言われそうだな
2023-04-15 03:42:12なんて思っていたら、後頭部に衝撃が走った。 「男のパンツを覗くな」 犯人は鱗で、頭を押さえながら振り返ると鱗を纏った腕でフルスイングした後の体勢だった。あまりの痛さに気が緩んで個性が解けちゃって、3人がため息つきながらジャージを直している。「ねぇ!痛い!」「自業自得」「ムカつく」
2023-04-15 03:42:12仕返しに鱗のパンツも見てやった。「グリ〜ングリ〜ン、鱗のパーンツは森林グリ〜ン〜」学校で習う歌に乗せて色を暴露しながら駆け回る。鱗が飛んでくるけど気にしない。楽しければなんでもOK。避けて走るのが楽しくなってゲラゲラ笑う私を見て、四人は頭を抱えておりましたとさ。めでたしめでたし。
2023-04-15 03:42:12「パンツみるとか、どっからどう考えてもアウトだろ」 「円場、変人🌸に常識叩き込んできて」 「無理でしょ」 「手遅れ感満載。外でやんないか心配だわ」 「お父さん…」 「誰がお父さんだ」 なんて四人が会話しているのを、変態変人🌸は全く知らない。
2023-04-15 03:42:13リクエストありがとうございます! 口調とか違うかもなんですけど初なのでおおめに見てもらえると助かります😭 ちなみに、🌸の個性は“物質操作”で、効果範囲(半径2m)にある物質を引っ張ったり押したり固定したりできる設定です🤣 思ったように書けなかったのでリベンジしたい🔥 pic.twitter.com/ejsxFbnUmG
2023-04-15 03:42:14#hrakプラス 💙🌸ヴィラン設定 「💙、呼ばれてる。早くして」「お前一人で行けよ」「あんたも呼ばれてんのよ。さっさとして」「はぁ〜…」気怠そうに立ち上がり、奥の部屋へと動き出す。必要最低限しか話さないし、普段からこんな感じだから周りも気にした様子はない。こっちがため息つきたいわ、と
2023-04-16 00:53:29脳内で文句を言いながら同じ部屋へと向かった。指示されたのはある場所への襲撃で、目的は陽動だそうだ。かなり危険が伴うが人数を避けないので私たち二人に白羽の矢がたったらしい。私にとって理由や意図なんてどうでも良よくて、何をやるかさえ明確なら文句はない。やれと言われればやるし、
2023-04-16 00:53:30やるなと止められれば何もしない。私は拾われた身で、生まれた時から自分自身に興味がないから、死のうが生きようがどうでもいい。💙のように目的も何もないから、ただ呼吸をして流れに身を任せてるだけ。 いつだったか「お前面白いよな」なんて言われたことあるけど、どこをどう見てそう思ったのか。
2023-04-16 00:53:30作戦当日、二人でプロヒを相手に指定された時間まで粘ってから退散した。💙はあまり怪我をしてなくて、私は血だらけ。💙と一緒に戦うと、いつもより傷だらけになるのは私が弱いからだろうか。 「ほんと面白いよな、お前」 まただ。血だらけなのが面白いのか、痛みに動じないことが可笑しいのか。
2023-04-16 00:53:30「何が?」いつもはうるさいと返していたけど、今日はやけに理由が気になって聞いてみた。「俺が攻撃されそうになると毎回間に入んの面白すぎだろ」「は?」「その顔見るに、無意識か。余計に面白いわ」ケラケラと愉快そうに笑う。怪我が多い理由は判明した。でも疑問が一つ。
2023-04-16 00:53:31私が💙への攻撃を代わりに受けている?自分が怪我をしてまで?なぜ?「好きなんじゃねーの?」「誰が?」「お前が」「誰を?」「俺を」💙の口から発せられた言葉を頭の中で復唱してみたけどよくわからなかった。素直にそう口にしようと💙の顔を見た瞬間、唇に柔らかいものがあたった。それが💙の唇だと
2023-04-16 00:53:31気付くのに然程時間は掛からなかった。「今のが嫌じゃねーなら好きだろ」「…嫌じゃ、ない」「んじゃ、そういうことだろ。おもしれーわほんと」私の頬についていたであろう血を親指で拭い取り、ペロリと舌で舐めとる。今まで意識したことなんてなかったのに、その唇がさっきまで自分と触れ合っていた
2023-04-16 00:53:32と思うと頭に血がのぼった。いや、頭というより顔かもしれない。「悪くねーな」と呟いてもう一度触れるだけのキスをされた。「好き…好き…?」好きなんて感情がわからない私は、壊れた機械のように同じ単語を永遠と繰り返す。視界に移った世界が、心なしかキラキラして見えた。 無自覚鈍感🌸と💙の話
2023-04-16 00:53:32#hrakプラス 🐙 一目見た時から🐙の顔も声も好きで、A組のみんなで馬鹿みたいに騒ぎながら絡んでいくうちに性格も合わせて好きになった。このままじゃ好きが爆発する!耐えきれない!限界を迎える前にダメ元で告白したらまさかのOKで。 「🐙くん一緒に帰ろー」「あぁ」 予定がなければ寮まで一緒に
2023-04-20 00:39:58手繋いで帰るし、テスト勉強したり、お出かけしたり、正直順調だと思う。一つ不安があるとすれば付き合って三ヶ月以上経つのにキス以上がないこと。手を繋ぐ、ハグはあるのにその先がない。🐙くんは好きとか可愛いとか、口数は少ないけどちゃんと言ってくれる。だから嫌われてはないはずなのに。
2023-04-20 00:39:58🚺達に相談しても大事にしたいんでしょって言われるけど、それだけなのかな…って不安になっちゃうじゃん? 「ねぇ🐙くん」「どうした?」「私とさ、キスとかそういうことする気にならない?」 学校の帰り道、思い切って質問してみた。 「は?」 🐙くんの大きい体が急停止して、止まりきれなかった
2023-04-20 00:39:59私の腕が、ぐんっと後ろに引かれた。 「私も、もっとこう…そそるような色気?みたいなの身につけた方がいいかなー」 沈黙が怖くて立ち止まったまま喋り続けるけど、🐙くんの手で塞がれちゃう。名前を呼ぼうにももごもごと変な音しかでなくて、🐙くんはじっとこちらを見下ろしている。
2023-04-20 00:39:59私の言葉を頭の中で色々と考えてるんだろうなって、付き合った今ではわかる。手を離す気はないみたいだから、そのままおとなしく待つことにした。 「不安にさせて悪い」 何で?じゃなくて最初に出てきたのは謝罪で、ちゃんと私の気持ちを汲み取ってくれたのが嬉しい。
2023-04-20 00:39:59「🐙くんの気持ちを疑ってるとかじゃないの。何か理由があるんだろうなっていうのもわかる。でも…ちょっと寂しいというか不安で」 「ちゃんと言わなかった俺が悪い。ごめんな?」 その言葉と共に、フワリと優しく抱き寄せられた。 「昔、女の子に顔が怖いといわれたことがある」「あ、それで…」
2023-04-20 00:40:00「好きな人とはキスしたい。でもマスクを外してまた怖いと言われたら…と踏み切れなかった」 後ろから聞こえる声は弱々しかったけど、トラウマがあっても🐙くんなりに踏み出そうとしてくれていたことを知って愛しさが増す。 「🐙くん」「ん?」 トントンっと胸を叩いて少しだけ顔を上げると、
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