- mad_da_ipinch
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清「私ね、分かったんですよ」 紫「なにがですか?」 清「なんで紫式部がそこまで嫌われてるか」 紫「え?私嫌われてるんですか?」 清「紫式部より清少納言が好き、ってツイートよくTLで見かけますよ?」 紫「……え」
2011-11-26 22:00:11清「あなた、人の悪口ばかり言って褒めてるイメージがないんですよ」 紫「そうですか?」 清「だいたい、私以外の人の悪口も言ってますよね?」 紫「和泉式部とかか?」 清「そうそう」
2011-11-26 22:02:14紫「でも褒めた相手もいますよ。赤染さんとか」 清「彰子様に仕えてる歌人ですね。ええと…『特に優れた歌人というわけではないが、たいそう味わいがあり慎みもある』 いっぺん落としてるじゃないですか;」
2011-11-26 22:05:45清「だいたい、褒めるにしてもなんか上から目線なんですよ。だからやっぱりいい印象ないんです。もっとこう、私みたいに手放しで褒めることってできないんですか?」
2011-11-26 22:07:46清「だから、試しに私を褒めてみてください」 紫「は?」 清「人に好かれる練習です」 紫「なんでそんなこと……」 清「でも、せっかく有名なんだから好かれたほうがいいじゃないですか」 紫「それは……」
2011-11-26 22:14:11清「なので、私が練習台になってあげます。上から目線じゃなくて、徹底的に持ち上げる感じで渡しのこと褒めてみてください」 紫「私あなたのこと嫌いなんですけど?」 清「だから練習になるんじゃないですか」 紫「うう……」
2011-11-26 22:15:59紫「………………」 清「………………」 紫「………………」 清「………………」 紫「………………」 清「………………」 紫「………………」 清「………………」 紫「………………」 清「………………」 紫「………………」 清「………………い、1個くらいあるでしょ?;」
2011-11-26 22:18:33紫「だいたい褒められて裏があると思うのは、心当たりがある証拠ですよ。何か後暗い所持ってるから……」 清「はいアウトー」 紫「え?」 清「すぐそういう話に持って行くから嫌われるんですよ」 紫「あ……」
2011-11-26 22:25:12清「分かりました、作戦を変えましょう」 紫「これ作戦会議だったんですか?」 清「貴女が人の悪口をいう習慣は、もう仕方ないです。遺伝子レベルで刻み込まれちゃってます。いっそ、その遺伝情報を活かす方向で行きましょう」 紫「何気に私の一族を生物学レベルでdisってますよね」
2011-11-26 22:30:13清「なので、悪口の言い方を変えるんです」 紫「なるほど。もっと遠まわしに言えということですね。分かりにくく」 清「いや、それやると絶対もっと嫌われますから……;」
2011-11-26 22:32:38清「だからですね、同じ悪口を言うにしてもどもりながら言うんです」 紫「は?」 清「額に汗を浮かべて、顔を赤らめながら言って下さい。慌ててる感じで」 紫「意味がわかりません」 清「いいから、レッツトライ!」 紫「はあ……」
2011-11-26 22:34:43紫「せ、清少納言なんて大っキライです!だって、意味もなくえらそうだし、変に知識をひけらかしたりするし………………か、漢字の間違いも多いし……っ!べ、別にじっくり真剣に読んだから間違いに気づいたとかじゃないんですからねっ!!! //////////」
2011-11-26 22:39:07清「え、あ……はい /////////////////////////」 紫「ど……どうですか?」 清「え?」 紫「なにボーっとしてるんですか?」 清「あ、いや……良い感じです//////」
2011-11-26 22:40:14清「え、ええと……じゃあそこから頑張って一言加えてみましょうか。なんかちょっと好意を感じさせる一言を」 紫「褒めるのはムリですよ」 清「あう……; いや、褒め言葉じゃなくてもいいんです。ねぎらいとか心配する言葉とが、そういうので」 紫「まあ、それなら……」
2011-11-26 22:43:07