第55回宇宙科学技術連合講演会: 特別講演 「アリアンスペースの30年」
- SubaruTakeshima
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1号機の設計信頼度は90%。それじゃだめだと。通信衛星はそれじゃだめ。アリアン4では実証信頼度98%へ。打ち上げ能力もGTO2tから4.9tへ
2011-11-30 13:40:00商業圧力の恐ろしさ:信頼性が低下する(打ち上げ日を動かせといった圧力の中で作業した場合)。例:プロトン商業打ち上げ参入の92年以後、成功率が下がっている
2011-11-30 13:42:19なぜか?:商業圧力の中で、打ち上げ日を変更しながら作業しなくてはいけないから。中国も同様のことが起きたため、長征で方針変換があった
2011-11-30 13:43:19財務リスク:売上実績グラフでみると、利益ゼロ、赤字の年も。ちょっと失敗があると赤字に。利益率悪い。為替リスクもある。ユーロで作ってドルで売るアリアンは、ドル購入のために打ち上げ予定を立てるものの、想定通りに打ち上げられないことも
2011-11-30 13:45:37H2Aと比べると、アリアン5と同時期に運用。信頼性成長曲線を見ると、伸び率がH2A/H2Bよりよい。圧倒的に打ち上げ回数が違うから
2011-11-30 13:48:32米露は政府需要が多い。欧はその解決策を商業打ち上げにした。日本はそうするのか? 日欧、協力の歴史は意外と長い。20年以上。H2A、アリアン互換性会議など開催
2011-11-30 13:52:27打ち上げ産業の鎖国化はどうか? むしろ相互利益を目指すべきでは。基幹ロケットをそれぞれ一つしか持たない日欧がバックアップ体制を築いては? すでにMHIとアリアンスペースで話合っている。
2011-11-30 13:53:58講演は以上。質疑応答 Q:ソユーズ12月から打ち上げ開始とのことだが、アリアン5もデュアルローンチで3トン級対応できるのでは? 使い分けは? A:アリアン5は静止衛星特化。それから、相乗りがいないときにソユーズが使える
2011-11-30 13:56:35Q:アリアン5の次は? A:ME、アリアン6という話があるが、その前にソユーズ対応、固体ロケットVegaなど大中小体制を作る。
2011-11-30 13:58:56Q:有人への対応については? A:サブオービタルと探査があると思うが、宇宙観光はノータッチ。有人探査については、欧の考えは固まっていない。今のところ、アリアン、ソユーズ、Vega体制で手一杯
2011-11-30 14:00:19Q:米の民間商業打ち上げについてどう思ってる? A:スペースXの話が必ず出る。アグレッシブなので、「お前はすでに死んでいる」wみたいなこと言う。アリアン側は「ちゃんと生きてる」と。ロケット本当に安くできるのか?
2011-11-30 14:01:48衛星は電機の要素が多い。ロケットはメカニズム要素が多い。なら、スペースXは本当にコスト減できるのか? 打ち上げのたびに高くなっている。商業でやるには、「途中でやめる」は死活問題。それと、スペースXを支えているのはNASA。
2011-11-30 14:03:05アリアンスペースは「ガタガタいう前に打ち上げろ」←ノンオフィシャルなモットーw Launches speak louder than words
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