手に入れたPDFを共有し、すぐにスタンプラリーのカードを手に取る。最後の花丸が押されていることを確認し、ちいさく安堵のため息をついた。...ひとまずは、ミッションクリア。
2023-07-15 17:02:02“状況判断のために重要資料室へ来てほしい。” そういった旨のメッセージを打ち、2人へ送信する。返事が来るのを待ちながら、再び暗号化され読めない書類に手を伸ばした。
2023-07-15 17:02:33全員___いや、先輩以外のメンバーが揃ったのを確認し書類をまとめる。 本当は先輩も呼ぶべきなのかもしれないけれど、今この状況に連れてきて後輩と対面させるのはあまりにもリスキーだ。今ここにいることも極力バレたくはない。
2023-07-15 17:04:11「ご、ごめんなさい、気になることが............これ...ッ、この、先輩が見つけてくれた、データ処理の名簿...?っていうの...夢紡女子中等学園、て愛たちの...学校、ですよね...?でも、この人たち...愛たちじゃ、ない...」
2023-07-15 17:07:24「む、難しくてちゃんと理解できたかはわかんない...けど、ここに書かれた月護きずな、って人も巻き込まれてるんじゃ無いかな、」
2023-07-15 17:10:31パソコンの画面に二つのpdfが並べて写し出される。さっき見つけた名簿と、実験概要が書かれた紙。 pic.twitter.com/2cygcsFPzP
2023-07-15 17:13:41妙に画質の良い7枚の証明写真を再び見て、確信した。...やっぱり、知っている。 「...その人たちは、僕の同級生だよ」
2023-07-15 17:14:41愛の目が大きく見開いた。 「...あ、でも深く関わったことはない。特に接点があったわけでもないし...。 ...でも名前も、貼られている顔写真も見覚えがある。同じクラスで授業を受けてたって記憶してる」
2023-07-15 17:15:46「その人って」 つぐが4枚の紙を前に並べた。 「確か、この日記にも書かれてたよね。月護きずな...ちゃん先輩の、名前」
2023-07-15 17:15:57「多分、...この順。おんなのこが虐められてて...助けてもらって、その人を好きになって...でも、独占したくなって」 pic.twitter.com/Jd0QPGO44J
2023-07-15 17:17:16「4枚目には...短いけど、色々書かれてて...雇った協力者がなのらちゃん先輩だとしたら、15人の練習台、ってあたし達のこと...?あたし達、何か別の実験の練習のために、このゲームをしてるの?」
2023-07-15 17:17:42