「月護さんの周囲の子をデータ化して、今の僕らみたいにゲーム形式で殺害する。それで月護さんを監禁して独占...いや、保管続行って書いてあるから今も監禁された状態なのかもしれない」
2023-07-15 17:18:46嫉妬と、愛情が理由の殺害。 月護さんの記憶を改竄して自分を好きにさせるんじゃなくて、周囲を目の前で殺すことで自分しかいない状況にさせる人に...真っ向からの意見が通じるとは、少し考えにくい気もしてしまう。
2023-07-15 17:21:14「でも、この人...不思議。」 フェイクの概要を指して、つぐが不思議そうな表情を浮かべる。 「どうして...わざわざフェイクの概要なんて作ったの。全員実在するはず...なのに、どうしてキャラクターだったなんて嘘吐くんだろ」 pic.twitter.com/BnUnVSN0Iy
2023-07-15 17:22:02愛が少し俯いて、ゆっくり首を横に振った。自信なげな様子だったが、何か伝えたいことがあるようだ。 僕らの方へ目を合わせ、控えめに口を開く。
2023-07-15 17:26:31...好き、だから? 「に、日記を見るに...月護さん、かなり、やさしい人だと思うんです。ぅ、黒幕の方が嫉妬しちゃう、くらい、お友達想いな...だから、」
2023-07-15 17:27:55「きっとその場で本当に友達が死んだなんて言ったら、いずれ、自殺...しちゃうんじゃないかな、って。でも、...黒幕の方はそれは望んで無いと、思うんです。だって、好きだから。自分に振り向いてくれないから殺そうとか、そうじゃなかったし」
2023-07-15 17:28:07「だから、...嘘をついた、んじゃないでしょうか。友達が死んでひとりぼっちなんじゃなくて、最初からひとりぼっちなんだって、思わせて.........そしたら、後を追って自殺しようだなんて、思わない......、」
2023-07-15 17:28:32ひとまず大体の状況を整理して、僕らはあの部屋に向かうことにした。最初もよくわからない人だったけれど...徐々に一端を知るにつれ、よりわからなくなった気がしてしまう。
2023-07-15 17:29:31好きな人を独り占めするために監禁して、嫉妬や恨みを晴らすために実験として周囲を殺す。そして今の僕らは、この実験の練習台。大切な仲間が死んでしまったのは、彼女の恋情のため...だったらしい。
2023-07-15 17:30:58最上階の扉のドアノブを少し触れると、以前と違って容易く捻ることができた。 ”全部わかったら、またおいで。“ そう書かれたプレートも既になくなっている。
2023-07-15 17:33:18