20世紀初頭の空の色氏による、謎の細工箱

ハプスブルク家の金細工師の文具入れ、らしい
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20世紀初頭の空の色 Цвет неба начала 20-го века @pourichkevitch

ヨーロッパ中世の写本。ロシアの19世紀末から20世紀初頭の文学、芸術、デザイン、建築。ロシア帝国。ロシアの皇族と貴族。ロシア革命後のソ連時代。アンティーク。Amazonで『フェリックス・ユスポフ公爵の暗殺計画』と、スターリン時代に弾圧された詩人、芸術家の悲劇を描いた『女たちは列に並んだ アンナも列に並んだ』を出版中。

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さて、一体これは何なのだろう。箱であることは間違いないが、何に使ったのだろうか。 pic.twitter.com/trrn0QCXs1

2023-09-11 20:52:01
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箱の蓋の上は銀で細緻に細工された虫や爬虫類や貝類などの自然の造形物が10個並んでいる。虫嫌いな人にはちょっとグロテスクかも知れない。いや、蓋は6個がくっついていて、4個はそれぞれ独立した箱の蓋になっている。 pic.twitter.com/0dhg5OArdb

2023-09-11 20:53:31
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実はこれはハプスブルク家に多くの作品を提供したニュルンベルクの金細工師ヴェンツェル・ジャムニッツァの作品であり、筆記用具入れだ。1560年から1570年の間に制作された。箱の側面は細かな植物などで飾られている。 pic.twitter.com/QT3XixDzh1

2023-09-11 20:55:13
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それにしても、この時代から17c、18cの名匠の作品は奇想に富み、優雅で、味も素っ気もない現代のものとは余りにもかけ離れているので、作品自体が実用的なものであるのか、特別な置物なのか、ヴンダーカンマー(驚異の部屋)にコレクションするものなのか、すぐには見当がつかない。 pic.twitter.com/jda9YwsyK9

2023-09-11 20:56:57
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