2023年9月19日 アゼルバイジャンとアルメニアが戦争状態に突入(1日で軍事衝突は終了するも緊張状態に)

2023年9月19日 アゼルバイジャンとアルメニアが戦争状態に突入(1日で軍事衝突は終了するも緊張状態に)という話をまとめました。
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アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

宗教的観点から見れば、アルメニアはキリスト教の国であり、アゼルはイスラーム教の国であるため、一見するとイランがアルメニアを支援するのは不可解な気がしますが、実際にはイランはアゼルのすぐ南に位置する国であり国境問題を抱えているため、イランはアルメニアを支援しているのです。

2023-09-20 11:30:14
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

また、NATOに所属ているトルコはアメリカとは異なりアゼルを支援しています。 理由は至極単純でアゼル人はトルコ人に近いトゥルク系の民族であり、両国の間には民族的連帯が存在しています。この点において、トルコの外交的方針は米国とは一線を画しています。

2023-09-20 11:30:14
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

現在、ロシアはウクライナ侵攻のために兵力の大半をウクライナに割いているため、本来は自身の陣営内で発生した武力紛争を仲裁するべきロシアにはその力が残っていない場合があります。 むしろアゼルはロシアがウクライナ侵攻で動けない今を狙って、軍事攻撃を開始した可能性も指摘されています。

2023-09-20 11:30:15
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

また、アゼルはロシアへの当てつけのように、アルメニアへの軍事攻撃の理由を、ウクライナに侵攻した際のロシアの言い分に似せています。そのため、アゼルの軍事侵攻を強く非難すれば、ロシアのウクライナ侵攻の否定にまで繋がってしまうため、ロシアの行動はさらに制限されたものになっています。

2023-09-20 11:30:15
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

また、ロシアにとって最悪なのは、もし侵略に苦しむアルメニアを大々的に支援してアゼルの軍事行動を拒絶すれば、今度はアゼルの背後に位置するトルコとの関係も劣悪になる可能性があることです。

2023-09-20 11:30:15
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

停戦交渉や穀物の輸出交渉など、ウクライナ侵攻を巡る外交的協議の仲裁はトルコが担当しているため、ウクライナ侵攻の緒を探る術としてロシアはトルコを重要視しています。 そのためアゼルと敵対したことでトルコとの関係まで悪化した際には、ウクライナ侵攻にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

2023-09-20 11:30:16
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

結局のところ、背景にある外交があまりにも複雑であるため、ロシアはアゼルバイジャンによるアルメニアに対する軍事攻撃を様子見する可能性が高いと思われます。 実際に2020年にアゼルがアルメニアに侵攻した際には、勝敗が決まるまでロシアは殆ど戦争に介入しませんでした。

2023-09-20 11:37:21
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

追記 9月20日にアルメニアはアゼルバイジャンの要求を飲み実質的に降伏しました。 本来、軍事力でアゼルに劣るアルメニアは、このような事態を回避するために1992年からロシアと軍事同盟を締結していましたが、ロシアはその役割を果たすことなくアルメニアが降伏するまで様子見を続けました。

2023-09-20 18:29:52
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

これにより、わずか一日の戦闘でアルメニアの傀儡であるナゴルノカラバフ共和国がアゼル領に編入されることになります。これは実質的に一日の戦闘でアルメニアは国土の5%を喪失したことになります。 ウクライナ侵攻で手間取るロシアは集団安全保障条約と果たすことができませんでした。

2023-09-20 18:31:46
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

軍事専門家は、アゼルの目標がナゴルノカラバフ共和国の制圧にとどまらず、さらなる戦争でアルメニアの領土へアゼルが攻撃する可能性があると指摘しています。 同じようにアゼルに攻撃されても守られないと理解したアルメニアは、今後はロシアではなくアメリカと連携していく可能性があります。

2023-09-20 18:34:04
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

今回の軍事衝突では、明らかにアゼルバイジャンはロシアの方法を模倣しており、ウクライナ侵攻という前例が、武力による国境変更、つまりは戦争を外交の手段へと連れ戻した可能性を示唆しています。 もしロシアによるウクライナ侵攻が成功すれば、さらにアゼルのような例が増えるかもしれません。

2023-09-20 18:46:45
アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) @isaacz_san

なお、アルメニアはアゼルバイジャンの要求を受諾し降伏したため、アゼル郡も戦闘を停止しましたが、このまま今回の軍事衝突が絶対に終わるとは限りません。 今後も情勢を注視していく必要があります。

2023-09-20 18:47:08