一人暮らしだったお父さんが死んだ。お葬式は今流行りの「一人葬」で済ませたという。 家には私がいた。それは中学生の頃の私に似せたアンドロイドだった。 「あんたって大人になった私なのね」 お父さんに反抗ばかりしていた生意気な私。そうか。あの頃の私が一番好きだったのかも知れない。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-10-10 22:39:16夫は定年退職後も働き続けた。私のためだと言っていた。その理由が分かった。夫が亡くなった翌日に、アンドロイド執事が家に送られてきた。夫は私の世話を案じて高額な執事を買うために働いていたのだ。優しいが、晩年に一緒に居られなかったのは哀しかった。#twnovel #言葉の添え木 優しいが哀しい
2023-10-10 00:03:42@marinegumi せっかくのアンドロイドなのに、反抗期の娘の設定にしたんですね。その辺にお父さんの娘への愛が伝わる。
2023-10-12 00:32:08
自分の声で目が覚めた。何か寝言を言っていたらしいが何も覚えていない。 ドアを開けて外へ出ると外はただただ真っ白だった。地面は柔らかな白いパウダー状で、見渡す限り平坦に続き真っ白な空との境も明確ではない。一軒の家も見えない。 私の寝言が魔法の効果を持ってしまったのだろうか。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-10-23 22:52:05魔法を極めすぎた私の話す言葉は、全て魔法の詠唱になってしまう。それで一度村を滅ぼしかけたことがある。今は森の奥でひっそりと暮らしている。一言も喋らずに。遠く離れていても、私の言葉がどんな魔法になって村に被害を与えるか分からない。 #twnovel #言葉の添え木 言葉
2023-10-22 20:12:21
目覚まし時計に起こされる。まずいインスタントコーヒーを飲み変わり映えのしない服に着替える。 ふと記憶の隅に誰かの笑顔が思い浮かぶ。僕の身の回りの世話をしてくれる人がいたような気がする。 「あなたはタイムクエイクに巻き込まれたの。早く帰ってらして」 そんな幻聴も聞こえるのだ。#twremix twitter.com/sakura77_sosak…
2023-10-23 23:04:50朝はいつも君が起こしてくれる。コーヒーを入れて、着る服を準備してくれる。そんな優しい君に、僕はいつも感謝を言う。しかしアンドロイドの君には感謝は伝わらない。でもそうしないと、この世界で唯一の人間になった僕は、誰かに感謝を伝える喜びを失ってしまう。#twnovel #言葉の添え木 優しい君
2023-10-21 21:44:18
隣に越してきた六歳ぐらいの男の子が食事をしているのが窓の隅っこに見える。その子はとても食欲旺盛。大きなボウルに入った食べ物を平らげたかと思うと、次に見た時にまた大盛りのボウルに食らいついている。見るたびにまた大盛りのボウルだ。その子が五つ子だとその後判明。#twremix #言の葉の点綴 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-10-25 22:02:18天高く馬肥ゆる秋。食べ過ぎ注意みたいな感じで使われるけど本当の意味はそうじゃないみたい。だからいくらケーキを食べても大丈夫。木苺のタルト、モンブラン、ラズベリーのロールケーキ。秋には魅力的な食べ物がいっぱい。覚悟を決めないと食欲の秋を迎え撃つのはなかなか大変だ。 #言の葉の点綴 twitter.com/sakura77_sosak…
2023-10-13 21:46:30
お疲れさまでした。続きはこちらです。