茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3177回「生成AIとクリエイティヴの未来」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３１７７回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日は、天王洲アイルのアマナ本社で、生成ＡＩを用いたデザインや広告についてのセッションがあった。私と、岡本崇志さん、それに新村卓宏さんでいろいろなことをお話した。

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ChatGPTやDall-eを始めとする生成ＡＩは、使わないという選択はないと思う。大幅な時間の節約になるし、クリエイティヴが進化する。ただ、そこから人間がどのようにつくりあげていくかは、まだオープンな質問である。

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ぼくも、たとえばシラスの告知の画像などで生成AIを日常的に使っている。それはそれですばらしいことだけれども、アマナのようなPR、広告会社がコマーシャルに使うコンテンツとの間には、まだ距離がある。

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生成AIでコモデティ化するプロダクトと、一流の人間のクリエイターによる作品の差分はなにか。それが、意識的超越（conscious supremacy）による文脈の設定や、解釈、飛び越えにあたるのではないかという話を昨日はした。

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小林秀雄は、ランボーに、言語を用いて言語では表現できないことを表現するという姿勢を学んだが、そのような姿勢は生成AIと人間の差分にかかわることで、そこに意識的超越がからんでくる。ここにこそ、クリエイティヴの未来がある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

クオリアは、今までにない何かが出てきたという差分の知覚において、人間の意識で中核的な役割を果たす。クオリアを通して、私たちはクリエイティヴにおける量子的跳躍を把握する。だからこそ、自分のクオリアのメタ認知がクリエイティヴの本質的な課題になるのだと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

アマナでのセッションはとても楽しく、最後に生成AIも用いてvisual boardが提示された。岡本崇志さん　insights.amana.jp/event/speaker/…　からお送りいただいたので、ここに添付する。リアルタイムでこの精度と圧のものができてくるのはすごいですね。 pic.twitter.com/FeMrdlwbmY

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以上、連続ツイート３１７７回「生成AIとクリエイティヴの未来」をテーマに７つのツイートをお届けしました。