茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3180回「素読のポイントは、テクストの選択にある」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３１８０回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今日もこのあと８時３０分から「シラス」で素読をするけれども、素読のいちばんのポイントは、テキストを吟味することだと思う。アーサー・ウェイリーの「源氏物語」の英訳ならば、選択として申し分がない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

素読の精神は、わかってもわからなくても、とにかくかじりついて読むことで、逆に言えばわかったとしてもそれが大したことではないのである。わかったようでいて、わからないかもしれないその全体像を自分にしみこませることが大切である。

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これまで、夏目漱石や、ジェームズ・ジョイスを素読でとりあげてきたけれども、これらのテクストの価値についてはいわば人類のピュアゴールドのようなもので、それに触れることで、その時間に比例して心が成長する。

茂木健一郎 @kenichiromogi

意味がわかること、わからないこと、有形無形の影響を受けるからこそ、素読のテクストは吟味して選択しなければならない。逆に、選択が終わってしまえば、素読のプロセスは９０％済んでいることになる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

この後「シラス」で読むアーサー・ウェイリーの「源氏物語」は、桐壷が亡くなって、帝がかなしみにくれているところから始まる。次第に物語の焦点が光源氏に移っていく。リアルタイムで参加される方も、アーカイブでご覧になる方も、どうぞお楽しみに。 shirasu.io/t/kenmogi/c/ke…

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３１８０回「素読のポイントは、テクストの選択にある」をテーマに５つのツイートをお届けしました。