NYAFA勤務/お気持ち特派員/身の丈にあった猫耳モフモフアドバイザー(主任 / 猫からヒトを守る党・党首 / 6歳 / 一級マンションポエム士を目指して勉強中 / 毛玉フェロー / パロディです
うーん? 金属疲労とか応力腐食だとか脆性破壊とか、みんないろいろ言ってるけどどれも違くない? まぁ専門は猫耳なんであってるかわからんが、俺の見解をだらだら書いていこうと思う。 まず断面の見た目。 twitter.com/red_mattsun/st…
2023-10-28 05:14:22知人がクライミング現場で墜落する事故がありました。原因はセルフビレイに使った「安全環付きカラビナの破断」(静荷重)。破断原因の真実はわかりませんが元から腐食が進んでいたと思われます。特に古いギアをお持ちのベテランクライマー皆様はどうか点検を..!自分も山行前に必ず点検しようと思います pic.twitter.com/eO2I3ORfVH
2023-10-27 22:09:50知人がクライミング現場で墜落する事故がありました。原因はセルフビレイに使った「安全環付きカラビナの破断」(静荷重)。破断原因の真実はわかりませんが元から腐食が進んでいたと思われます。特に古いギアをお持ちのベテランクライマー皆様はどうか点検を..!自分も山行前に必ず点検しようと思います pic.twitter.com/eO2I3ORfVH
2023-10-27 22:09:50ざらざらしてるでしょ 金属っぽくないからつい「脆性破壊」とか「金属疲労」とか思ってしまうが、これは「延性破壊」の特徴の一つ。 伸びて最後にちぎれる瞬間、表面がぼそぼそになる。 脆性破壊だと一気に割れるから表面はきれい。 ガラスは表面ツルツルで割れるでしょ。あれは脆性破壊。 pic.twitter.com/4vs9BO8GVc
2023-10-28 05:19:36次はここの筋状の出っ張り。 右の図のように、延性破壊では端が引っ張られて伸び、真ん中はへこんでざらざらになる。 この筋がそれ。筋はあまり高くないので、硬めの延性破壊。 左と右でつながってないから、2回破壊が起きてる。 図はここから navi.hardlock.co.jp/column/%E9%87%… pic.twitter.com/4u8ODWkWH4
2023-10-28 05:47:15この小さな破片にも同じものが見える。 ここも引っ張られてる。 形状からして、ここが上のノーズ部分の破面とつながってる。 つまり、ここは破断するときに引っ張られてる。 pic.twitter.com/SS5s1boz5n
2023-10-28 06:04:08ってことは破断はこんな感じでおきた。 まず、カラビナの内側が応力に耐えられずに延性破壊。 ある程度破断が進むと、圧縮応力に耐えられなくて亀裂は2本に分岐。延性破壊が広がる。 次に上方の亀裂が引っ張られて破断。 ひび割れていた部分が破断の衝撃か、落下の衝撃で分離。 pic.twitter.com/1X71gOrLdf
2023-10-28 06:25:09カラビナが開く方向で破断している。 ってことはカラビナの口を留めてるノーズ側もボロボロになってないといけないんだが… 実際はノーズ側は全く壊れてない。 つまり、「そもそもノーズ側が開いてた」可能性が高い。 pic.twitter.com/IU1tmMG9yH
2023-10-28 06:57:43堅い金属は引っ張るより曲げるのに弱いのは当然なので、 カラビナはD型にして負荷が真っ直ぐにかかるようになってるし、Dが広がらないようにノーズは閉じる。 なので、高負荷での破断は 「Dの縦棒が真っ直ぐに破断」 「ノーズが破断してそれからDが開かれて破断」 の二つのケースしかない。
2023-10-28 07:02:44Dの縦棒は開く方向で破断しているのにノーズが壊れてないってのは、「ノーズが開いてた」ってことに他ならない。 ノーズが開いてても負荷をうまくかけられればある程度持つが、太いベルトをかけたり、緩んで方向がずれたりしたらすぐに壊れる。
2023-10-28 07:07:00カラビナの形状も気になる。 破断する前を再現してみると、ほとんど「O」で「D」の形状をしていない。 「D」が弱いとロープなどがずれて開く方向に負荷がかかりやすい。 下の方をよく見ると斜めに何かをかけた跡が残ってて、 この位置だとカラビナを開いて壊す方向になってる。 pic.twitter.com/HpIlNIsOQZ
2023-10-28 07:17:36まぁ跡はただの跡なんで、実際の使用時にはちゃんと真っ直ぐに使ってたかもしれないけども。 ズレて破断しやすい構造のカラビナで、 ノーズがきちんと閉まっていなかったか、何かに引っかかって外れたかした。 なので内側から破断した。
2023-10-28 07:23:20金属疲労でない理由としては「破面に特有のマークがない」ってのがある。 金属疲労は繰り返しで少しずつ破断が蓄積する現象なので、破面に蓄積された破断を跡が残る。ビーチマークという。 今回は全く見えないのでおそらく違う。
2023-10-28 07:25:29応力腐食割れでない理由は、破面の見た目が違うし、そもそもメカニズムが違うから。 応力腐食割れは応力がかかった状態で腐食するような環境に長いこと置かれると割れる現象で、普通は年単位のスケール。 カラビナに年単位でぶら下がってたわけではないはず。 あと粒界で割れるんで見た目が違う。
2023-10-28 07:36:48「破面がオレンジ色でおかしい」って意見はわかるんだが、 これは土でもついてんじゃないかねぇ? 応力腐食割れは確かに破面に錆びの色が出るんだが、アルミのさびは白。赤や黄色ではない。 pic.twitter.com/kanzzQsWVW
2023-10-28 07:40:25というわけで、俺の意見としては 「ノーズを閉めなかった」OR「ノーズが開いちゃった」せい。 カラビナ本体の劣化は特に問題じゃない。 (スリーブの部分は劣化してるのかもしれない) 延性破壊してるので、カラビナにしては柔らかめのアルミで、ノーズを閉めないと弱いタイプ。
2023-10-28 07:45:46延性破壊と脆性破壊は程度問題なので、 カラビナくらい強度が必要なものだと脆性破壊するのもたくさんあると思う。これもかなり硬めで脆性破壊に近い延性破壊。 プロならここから合金の種類がわかるんだろうけど 俺は猫耳の専門家なので高強度アルミは使わないのでわからん。
2023-10-28 08:23:47あ。追記。 破面の茶色がただの汚れで腐食で無いってのは「折れた反対側の面が同じ色をしてない」ってのも証拠の一つ。 少なくとも折れたあとに発生した色ってのがわかる。
2023-10-28 09:20:19@rei_software 勉強になりました。 カラビナもそうですが、そもそも金属の"強さ"って割とイメージで語られる/信じられてる事多いなと思います…😢 今回も諸説が独り歩きする前に、公的な機関できちんと分析してもらい、有益なアナウンス出るといいなと思いました…
2023-10-28 14:02:41@rei_software @LycorisEscargot 金属の引張試験やった事ある人なら応力腐食は脆性破壊は即除外の断面ですね。(疲労試験は経験少ないので…)
2023-10-28 08:17:34@rei_software これを機にカラビナの正しい使い方と間違った使い方をした時にどんな問題が起きるかを動画にしたらなかなかの再生数になりそう。 クライマー向けの道具の正しい使い方講座みたいな
2023-10-28 10:56:01