夏油傑が人生で追い求めた理想とその理想追求の根源となる欲求の考察

夏油傑の人生について一個人の考察です。
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奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

5時頃Togetterに投稿予定です 『夏油傑が人生で追い求めた理想と その理想追求の根源となる欲求についての考察』 pic.twitter.com/xJMVTMdocK

2023-11-04 03:25:01
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問題提起
夏油傑はどのような感情を抱き
どのような理想を掲げて
あのような人生を歩むと決めたのか


夏油傑は
自身の持ちあわせた孤独感故に
他者を求め他者に尽くし
他者に肯定されることで
孤独を満たそうとした

根拠1
夏油傑の持つ孤独感、その根源

「傑」れている故に
違いに気づき
・呪力の有る自分と、
呪力の無い周囲、
それにより見える世界の隔絶

「傑」れている故に
孤独を深めた
・一般的な指針で
「傑」れているとされ
それ故に特別視され、
憧憬という名の
集団からの疎外を行われていた

根拠2
夏油傑の持つ孤独感/負の面

夏油傑は
上記の孤独感を抱えていたが故に、
「自らはこの世界の中での
マイノリティである」という認識で
過ごしていたのではないだろうか?

それは呪力の有無により
見える世界の違いに始まる、
「理解されることは無い」
「気づかれたら最後周囲から弾かれる」
といった周囲への諦め、無意識ではあるが
恐怖感などを呼び起こした。

一方で、
周囲から見た「夏油傑」はというと。
鍛えられた肉体、
均整の取れた顔立ち、
穏やかな人当たり…。
はっきりと言ってしまえば、
「自分たちとは違う」という
「憧憬」の対象であったと考える。

夏油傑は
自らの持つ能力が異端であり、
白日の元になれば迫害の対象になる
と理解していた。一方で、
周囲から見た自らの表層となる姿が、
他者から見ればステータスとなることも
理解していた。

マイノリティでありつつ、
けれども弱者ではない。
それゆえにどちらの立場が自分自身なのか、
などの葛藤も抱えていたのではないだろうか。

夏油傑にとって
人当たりよく優等生でいることは、
ある種の自己防衛の現れでもあったのだ。

根拠3
夏油傑の持つ孤独感/正の面

ただ一方で、
夏油傑は自らの持つ異端な能力、
高いステータスを忌避していた訳ではない。
むしろその自らの持つ力を
他者のために利用することを、
自身の存在意義ともしていた節さえある。

ダブルラリアット 原曲 アゴアニキP
https://youtu.be/hC8KrIY8qT4?si=VkI0wSQd9FNhefch

ダブルラリアット アレンジ 鬱p
https://youtu.be/oYOmZ7a39Qo?si=S-TsBNKC38UTMDVh

ダブルラリアット
歌詞引用と、その意訳(1番のみ)

半径85センチがこの手の届く距離
今から振り回しますので
離れていてください

〖意訳〗
私の手の届く範囲は85cm程度だけれど、
その手の届く範囲で精一杯
自身の救える人を救いたい

ただ回る事が楽しかった
このままでいたかった
ただ回る事を続けていたら
止まり方を忘れていた

〖意訳〗
人を救うこと、それにやりがいを感じていた
生きる喜びを感じていた
いつも人を救おうとした
いつからかそれが当たり前になっていた

周りの仲間達が
自分より上手く回れるのを
仕方ないと一言
つぶやいて諦めたフリをしていた

〖意訳〗
周りの人がしていない、
する必要が無い苦労だったと思う
でもそれが人より傑れている自分の義務で、
それを捨てることは
自らを否定することも同様だったから、
ただ諦めて受容した

半径250センチはこの手の届く距離
今から動き回りますので
離れていてください

〖意訳〗
成長して、救える人も増えていく
手の届く範囲が拡がって、苦労も増える
でもこれが私の生きる道なんだ

人のために動くことにやり甲斐を感じ
それが重荷と感じつつも
そうすることで生きていくのだと
自らの指針を定めていた夏油傑

彼はそうやってゆっくりと
だけれど着実に疲労を重ね
孤独をより深めていったのだ

根拠4
夏油傑の孤独を忘れさせ、
再度突きつけた五条悟の存在

夏油傑が孤独を一時的に満たされ、
再び孤独になるまでの過程は
アニメ壊玉・玉折にて描かれる。

夏油傑の離反、
その結論に至るまでの精神状態

それは五条悟の手によって
引き起こされた現象であった、
と言えるのではないか。

から回る事も楽しかった
このままでいたかった
から回る事を続けていたら
報われると信じていた

〖意訳〗
高専に入学した
今まで自身の力のみで考えて
多くの人を救っていたけれど、
学ぶ場を与えられて、
随分遠回りをしていたと気づいた
けれどきっと
その時間も無駄ではなかったはずで、
これからより多くの人を救うことで、
それは証明されていくんだと信じてた
信じていた、だけだった

奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

というか唐突にjuの夏と5⃣の🏝️関連で思ったんだけど

2023-10-25 16:20:16
奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

正直、夏が「終わりのないマラソン🎮」って言ってたみたいに、ジュ霊のせいで死ぬ人ってきりがないと思うんだよね、非ju2師もjuju2師も。 いちいち覚えてたら心が壊れるし、いちいち悲しんでたらその間にまた誰か死ぬ。 ならせめて一人でも多く死なせないために、悲しむな。 って教わってたり?

2023-10-25 16:27:15
奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

なんてことを考えたけど、でもそれって非ju2師に囲まれて育った夏からしたら、冷徹、とか、人の心がない、とか、そんな風に見えちゃうのかもなぁって。 ふたりで最強、のはずだったのに、 片割れが自分とはどうしようもなく違う存在だった まぁ、ここで罅が入ったのかなって思ったりしたよ。

2023-10-25 16:29:04

周りの仲間達は
自分より高く回れるから
下から眺めるのは
首が痛いと拗ねたフリをしていた

〖意訳〗
2人で最強から、1人で最強になった親友
その背中はただただ遠くて
離された距離が途方もなく遠すぎて
物分りのいい振りをして ただ笑って
笑えなくなって 違う道を進んだ

奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

それで五との差が開いたことで 半ば八つ当たりみたいに 五に呪いをかけて行ったのか それで五はその言葉に呪われ 夏の置いていった理想をかき集め 1人で抱えて生きていったんだなぁ 「最強」の手にも有り余る重さの理想を

2023-11-03 04:13:15

どうでしょう?
昔の自分が見たら褒めてくれるかな
目が回り軸もぶれてるけど

〖意訳〗
幼い頃の自分が今の私を見たら、
どう思うだろうか
私自身、もう何が正しいのかなんて
随分前に分からなくなって
それでも進み続けてしまってるけど

23.4度傾いて眺めた街並みは
いつの間にか見た事のない
色に染まっていた

〖意訳〗
高専に宣戦布告した
あの頃、非術師を救おうとしていた、
2人で最強でいられた頃とは、
こんなにも見える景色は変わってしまったんだな

再度
問題提起

夏油傑はどのような感情を抱き
あのような人生を歩むと決めたのか


夏油傑は
自身の持ちあわせた孤独感故に
他者を求め他者に尽くし
他者に肯定されることで
孤独を満たそうとした

どこまでも他者のことを考え
孤独を解消したいという
焦燥感に駆られて生きた夏油傑

半径6300キロはこの手の届く距離
今ならできる気がしますので
離れていてください

〖意訳〗
乙骨と対峙して、全力を尽くして闘った
きっと勝てる、勝って仲間を、
救うべき人たちをちゃんと救える
できるはずだ きっと きっと……

奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

人を呪わば穴二つというけど 夏自身にも五を呪った自覚はあり それ故に後ろめたさも抱えていて 五と再会した時 本当はとても嬉しかったんじゃないか 五が、自らに呪われて、 自らの捨てた理想を、 1人でも抱え続けていることが それはつまり 五の中で夏の存在が 呪われてもなお大切だという事だから

2023-11-03 04:16:32
奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

そんな期待を抱きつつも 計画は後戻り出来ないところまで 進んでしまっていて 全部終わったあと、 五が会いに来て告げた一言で 五が夏から掛けられた呪いを 夏が五に掛けた呪い返しを 今までの蟠り全てを捨てて またあの頃の2人で笑いあえた 言葉はなかったけど そういう最期だったら、 いいのにな

2023-11-03 04:19:59

半径85センチがこの手の届く距離
いつの日か回り疲れた時は
側にいてください

〖意訳〗
……最後に気づいたんだ、
私はきっと、自分の大切な人たちだけ
救えればよかったんだって
誰も彼も救うことは出来なかったんだから、
もっとちゃんと、
大事な人の手を離さずに居れば良かったのかな
…けれどもう、疲れ切ってしまった
きっともうすぐ私は終わる
だからどうか、最後の時まで、
側にいてくれないか

終わりに

夏油傑の最期は、
五条悟から与えられた肯定によって
長年抱え続けた孤独を解消されて逝った

そんな清々しい終わりであり
彼はその時ようやく、
心の底から安心出来たのだ

奏曲 歩咲 -Sokyoku Poemi- @29jagirl

夏の精神的な構造って、基本的には他者と自分は違うという孤独感だったのかもしれない

2023-11-04 01:51:53