話がぜんぜん変わりますが、スミイ酸のピアノアレンジの特徴として、内声の半音進行があります。スクリャービンとかプロコフィエフとかあたりのにも似てますが、ああ言うの書く人、最近いますかね。あまり聞かないね。
2011-12-09 00:23:40手癖で弾くこともあるけれど、あれは実はシーケンサー上で後から内声を半音進行で埋めてたりします。ドミナントモーションしてればたいてい半音で埋められます。べつにしてなくても埋めるけど。
2011-12-09 00:26:17こういう地味でテクニカルな話をどうやったら面白おかしく万人に伝えられるかしら。音楽理論というより、音楽史(芸術史)の話のような気もするけど、音楽と関係ないコンテキストから解説したいね。
2011-12-09 00:32:48ピアノのような複数音を同時に発音できる複雑な楽器が開発されるまでは、基本的に楽器は単音を発するものだった。人の声=単音、笛=単音、バイオリン=最大2音、ギター=最大6音、ピアノ=最大88音。
2011-12-09 12:49:28合奏というのは複数の単音のパートが合わさって一つの響きを作りだすことで、オーケストラ曲とか合唱曲とかは主にこういう仕組みでできている。その一つ一つのパートを「声部」と呼ぶ。
2011-12-09 12:56:10一番高い音を担当する声部が「最高声部」で、一番低い音が「最低声部」、多くの場合「最高声部」がメロディで、「最低声部」がベース。残りは「内声」となる。
2011-12-09 13:01:14全ての声部を「メロディーっぽく」または独立したパートとして意味があるようにする、というのが複数声部のアンサンブルで構成される楽曲の場合大切な事です。そうしないと、メロディ以外のパートは非音楽的でつまらなくなってしまう。
2011-12-09 13:05:53ギターやピアノといった同時発音数の多い楽器は、「声部」という概念をもっていなくても演奏出来るので、ポピュラー音楽のアレンジでは意識しない人も多いかと思います。
2011-12-09 13:10:02ファミコンは同時発音数が4、そのうち矩形波が2、三角波が1パートという、パート毎に音の特徴があったため、ファミコンの音楽はとても「声部」を意識したアレンジになっていることが多かったと思います。
2011-12-09 13:14:46で私の楽曲はといえば、比較的各声部を大事にして作っているつもりです。オケ曲は単音楽器の集合なんで当然なんですが、ピアノ曲も。そういう制約のない曲を書きたいんだけど、何も無いとうまく書けませんので。
2011-12-09 17:09:07Audio: Suerte (Imaginary Gamescape Tr.1) http://t.co/kPxJnIeC
2011-12-09 21:48:32Suerte / わりと適当にシーケンサーから出力したスコア譜(正確ではないかも) http://t.co/7T7OJvlf
2011-12-09 22:22:43出だし(3小節目/0:00):コントラバスに無理やり高い音を弾かせて Vl2,Vla,Vc,Cb でクローズドボイシング→3小節目まで低い声部の Vc,Cb が平行二度進行。低い声部の並行2度はスミイ酸としてはわりと定石ですが一般的にはわりと珍しいのではないかと思う。
2011-12-09 23:05:26出だし(3小節目/0:00) ファーストとセカンドバイオリンでユニゾンで始まって2声に分かれる。フレーズ繰り返し(11小節目0:25)でフレーズの最初の音をセカンドが、2音目をファーストが担当。このあたり、ピアノ的発想のパート分けをしている。
2011-12-09 23:20:05ピアノはパート(声部)の増減が自由自在な楽器なのだけれど、それをそのまま弦楽五重奏に置き換えてしまうと、こういう変なパート分けになる。本来ならば、素人臭いアレンジになるので嫌うべきだろうが、ピアノアレンジをする時でも声部の増減は意識的にやってるので、自分的にはアリ。
2011-12-09 23:24:28つなぎ部分 (14小節目/0:35) とか (29小節目/1:21) で内声の半音進行(ただしわりと控え目)このウニョ〜って感じが好きです。なんだかよくわからないが、フランス映画っぽいな。
2011-12-09 23:57:45参考までに半音進行の激しいサンプル http://t.co/dIpf2T0j 1:17 〜 1:28 あたりは全声部が半音で動いてる。
2011-12-10 00:09:24