が〇こちゃんのタイムスリップ+巨大化で人類滅亡

ざ〇ざわ森のが〇こちゃん が萌え化or巨大化したと聞いたので。あの世界で人類が滅びたのは、彼女の手によるものなのかもしれない…いつも通りスカ注意。N〇Kさん、お許し下さい!
1
ke()nny @ken0090jp

がんこちゃんが擬人化+巨大化したらしいので、小話。 文内で彼女の姿を言及するつもりはないので、巨大娘、巨大怪獣、好きな姿に重ねてお読みください。 今回はちみっとスカも入れるかもです!

2018-02-02 20:39:45
ke()nny @ken0090jp

人類の絶滅した超未来(公式ママ)の地球。 ヒトという存在がこの地球上に残る化石や遺産となって数万、あるいは数十万年たった頃のお話。 広いひろーい砂漠に囲まれた、緑豊かな土地、ざわざわ森。 そのまん中、まさに「マンナカ小学校」に通う恐竜の女の子がいました。

2018-02-02 20:44:59
ke()nny @ken0090jp

その娘の名前は”がんこちゃん”。 黄色のリボンと、葉っぱのポシェットがお気に入りの、かわいいかわいい、恐竜の女の子です。 「ふーんふふーん、今日も学校楽しかったな~♪」 鼻歌を歌いながら、学校からおうちに帰ろうとしています。 「よーし、今日は帰ったらすぐに宿題やるぞー!」

2018-02-02 20:48:16
ke()nny @ken0090jp

「今日のしゅくだいは…あっ!しまったぁ…」 おやおやどうしたのでしょう。がんこちゃん、もと来た道を引き返し、急いで学校に戻っていきます。 あっという間に、教室に戻ったがんこちゃん。学校は終わっているので、もちろんだーれも、いません。 「うーん、どこかなぁ…」

2018-02-02 20:52:49
ke()nny @ken0090jp

「あ!あった!わたしの色えんぴつ!」 おやおや、がんこちゃん、学校に色えんぴつを忘れていたんですね。 「よーし、あとは帰ろうかな!と、その前に…」 あら、がんこちゃん、おうちじゃなくて、学校の地下に歩いていきました。 いったい、何をするつもりなんでしょう。

2018-02-02 20:55:28
ke()nny @ken0090jp

「にししし…地下室に入ったら、先生に怒られちゃう…でも今はだ~れもいない、チャーンス!」 なんということでしょう。がんこちゃんは、学校の地下室に勝手に入ってしまいました。これってもちろん、わるいことですよね。

2018-02-02 21:00:12
ke()nny @ken0090jp

「にしししし…あったあった、はしら時計!またこれに入って、ちがう所に行こーっと!」 マンナカ小学校の地下、大昔のゴミ捨て場だった場所。 そこには、古ぼけた柱時計があって、別の時空と繋がり、様々な世界へ行き来することができるのです。

2018-02-02 21:06:20
ke()nny @ken0090jp

「よーし!今日も違う所、変な世界へしゅっぱーつ!」 がんこちゃんは尻尾をふりフリフリ、ルンルン気分で、柱時計の中にその大きな身体を押し込んでいきました。

2018-02-02 21:10:41
ke()nny @ken0090jp

所変わって、がんこちゃんのいる世界より遥かに昔。 ここは21世紀の地球。 世間では、冬のオリンピックだ、とか核開発が脅威だ、とか年号がもうすぐ終わる、とか様々な話題が振り撒かれていた時期。 グオオォォォォォォォォ……

2018-02-02 21:21:23
ke()nny @ken0090jp

真っ昼間だというのに、突如暗くなる空。 人々が何事かと空を見上げたその瞬間――― ドズググゴゴゴゴオオオオオォォォォォォォォン!! 彼らは、皆等しく巨大な肉塊に押し潰され、地面ごと原型を留めぬまでに圧縮され尽くした。

2018-02-02 21:24:02
ke()nny @ken0090jp

「あいたたた…尻餅ついちゃった」 上空から突如出現し日本列島の大半を、その巨大な下半身で押し潰した存在。 それが彼女――数十万年先の世界で”がんこちゃん”と呼ばれ、皆に慕われている恐竜だと気づける人類は一人もいない。 只、目の前に現れた肉塊による圧倒的破壊に怯えるだけであった。

2018-02-02 21:28:24
ke()nny @ken0090jp

奇妙な事に、その肉塊――後に巨大未確認生物として認定されるソレは、人によって二つの異なる姿に見えたという。 ある者には、ピンク色の肌をした巨大な怪獣の様に。 またある者には、桃色のワンピースを着た巨大な少女の様に。 只、どちらにも共通する点がいくつか。

2018-02-02 21:31:59
ke()nny @ken0090jp

あたまにいしのリボンをつけて。かたにはっぱのポシェットさげて 。 そして、そんな姿をした巨大生物――がんこちゃんは、自分の尻や足の下で起きた惨状になど気づかず。 ピンクの尻尾をブォン、ブォンと振り回しながら、ゆっくり、立ち上がったのであった。 「あれ…ここ、どこだろ?」

2018-02-02 21:35:20
ke()nny @ken0090jp

「うーん、来たことないばしょ…まいっか!何か面白いものさがそーっと!」 この世界への出現時に尻餅をついたことで、日本列島の大半を押し潰し何千万人という人間を殺戮した事に全く気付かないがんこちゃん。

2018-02-02 21:40:57
ke()nny @ken0090jp

それもそのはず、今の彼女の大きさはなんと数千kmにも達する。 恐らく時空の繋がりで何らかの大きさの基準が変わり、こんなにも巨大な姿でこの世界へ送られてしまったのだろう。 今や大半の国より彼女にとって、人間を生物として認識することは不可能だ。

2018-02-02 21:42:31
ke()nny @ken0090jp

ドンドンズズン がんこちゃん ドンドンズズン がんこちゃん 「うーん、何か面白い物…ないかなぁ…ふつうの土と、水たまりしかないし…」 ゆっくりと一つの省よりも大きい足裏で地表を押し潰し、周囲を見回すがんこちゃん。 彼女が歩く度、次々と大陸の都市や住民が足の下に消えていく。

2018-02-02 21:51:40
ke()nny @ken0090jp

がんがんがんこちゃん ほら 来たよ 「うーん、何にもないなぁ…じめんにも、草が生えているけど、何かよくわからないなぁ…」 彼女が1歩ずつ歩く度、1000km四方の単位で土地とそこにいた住民が踏み潰される。 栄華を誇る巨大な都市も、地平の果てまで続く長城も。全てが彼女の足裏で瓦礫に変わる。

2018-02-02 21:56:05
ke()nny @ken0090jp

ズリリンリリン がんこちゃん ズリリンリリン がんこちゃん ズリリンがんこちゃん ほら通る 彼女が歩いた後には、太く大きな尻尾が大蛇の様にのたうち――探検気分で振り回していただけなのだが――踏み潰した面積以上の更地が広がっている。

2018-02-02 22:01:57
ke()nny @ken0090jp

「お?このはいいろの草、ところどころ、ピカピカ光ってるぞお…?」 自分の足元に点々と密集している灰色の草――実際には数百万人が暮らす都市――が、キラキラと微かに光っていることに気づくがんこちゃん。 「これ何だろ…いっぱいあるから、しっぽでさわってみようかな…えいっ!」

2018-02-02 22:02:45
ke()nny @ken0090jp

しっぽをひとふり おおいわピュン ゴバキバキバリバリバゴギャアア! 地平の向こうから、森や山脈を大地ごとめくり上げ、巨大なピンクの壁――彼女の尻尾が都市に迫る。 都市側も様々な兵器を用いて応戦――これが先程のキラキラした光である――するが、高さだけで数百kmある壁を食い止められる訳もなく。

2018-02-02 22:06:31
ke()nny @ken0090jp

グシャグシャメキャメキャグシャア!! 「うん、しっぽでさわっても大丈夫!つぎはふんづけたらどうなるかなあ…!」 がんこちゃんにとっては『触った』つもりでも、矮小な人類にとっては街ごと『磨り潰され』てしまう。 哀れ、彼女の尻尾で薙ぎ払われた都市は全滅。この地球上から消滅してしまった。

2018-02-02 22:09:38
ke()nny @ken0090jp

ドスンとひとふみ きのみがパラ 「ようし、ふんじゃうよお!」 彼女が、灰色の草――人間の都市の上に足をかざし、力強くぎゅ、と踏み付ける。 その莫大な体重のかけられた足裏にある都市が、無事であろう筈もない。

2018-02-02 22:15:36
ke()nny @ken0090jp

ドゴグシャゴグシャゴシャバキゴシャグシャアア! 「よし、ふんでも大丈夫!サクサクして、ちょっと気持ちいいかも!」 彼女の足裏で踏み付けられた地域は足跡の形に陥没。 既に地殻が崩壊し、所々マントルが露出したり、地割れからマグマが押し出され始めていた。

2018-02-02 22:17:28
ke()nny @ken0090jp

「これ、どんな草なんだろう…どれどれ」 興味津々、といった様子で、別の都市に彼女が顔を近づける。 『面白い物』を発見した、と思っている彼女はフンフンと興奮しており、その鼻息も大分荒くなっていた。 ピカピカと軍隊の攻撃の光をじっくり見る為、息が掛かる程に顔を近づける。

2018-02-02 22:20:56
ke()nny @ken0090jp

ブォっとはないき とんでくともだち ブフオオォォォォォォォ!! 彼女が呼吸する度、鼻息により大量の大気が記録不可能な程の暴風として都市に降り注ぐ。 超高層ビルでさえ、一瞬で形を失い、瓦礫が落ち葉の様に舞い上がっていく。 「あれ、だんだん光らなくなってきちゃった…つまんない!」

2018-02-02 22:23:05