新しい楽器：1.はじめのあいさつ

nakagawa @nakagawa09

そろそろ単著が出ます。たぶん。『サウンド・アートとは何か　音と耳に関わる現代アートの四つの系譜』という本です。サウンド・アートについて、視覚美術、実験音楽、メディア・アート、サウンド・インスタレーションという四つの領域における歴史を整理した本です。ナカニシヤから近刊です。

nakagawa @nakagawa09

現在、詰めの作業中です。このジャンルの基本書あるいは入門書として読まれて欲しい。そこで、宣伝を兼ねて、新しい楽器について書いていってみようと思います。このスレッドを投稿した後に、始めます。書き溜めたスレッドを週に2,3個？　読んで面白かったら、みなさま、単著の方も何卒よろしく！

nakagawa @nakagawa09

「新しい楽器」について書きます。僕の専門は20世紀の音響的アヴァンギャルドとかサウンド・アートです。なので、20世紀後半以降の色々な「新しい音」と新しい音を作る道具について、語ってみようか、と。

nakagawa @nakagawa09

新しいといっても、20世紀初頭のルッソロのイントナルモーリとかケージとか、20世紀のアヴァンギャルドな音響芸術の話がメインになります。そこらへんの流れを言うために、変なクラシック音楽、アヴァンギャルドな音楽、ゲンダイオンガク、昔の実験音楽、とか言ったりもします。

nakagawa @nakagawa09

だいたい伝わらないので、代わりに、最近の僕が好きな音楽の話を始めすることが多いです。今年の最大の発見は、Alabaster DePlumeでした。｜Alabaster DePlume “Don't Forget You're Precious”, “People What's The Difference” & “Visit Croatia” - YouTube youtube.com/watch?v=kSUY2h…

nakagawa @nakagawa09

あと、なんといってもHochzeitskapelle。心と体を揺さぶられる。｜Hochzeitskapelle + Tenniscoats: Garden Of Peace - YouTube youtube.com/watch?v=GuuuPe…

nakagawa @nakagawa09

「新しい楽器」ということで、ざっくりと、いわゆる音響彫刻とか創作楽器とかを考えています。つまり、過去に「新しい」とされたことのあるアヴァンギャルドな音響発音器具とか、何らかの創発的なやり方で音を発する道具全般、です。

nakagawa @nakagawa09

ルッソロのイントナルモーリとかケージのプリペアド・ピアノとか、あるいは、ドラムセットとか洗濯板とかタワシとか、色々なことについて書いてみよう、と。音を出す奇妙なもの、について書いていってみようと思います。

nakagawa @nakagawa09

これは、去年（2022年）11月に、クローズドな場所で試したやり方です。クリエイティブ・アート・スクールというところの企画で、「「新しい楽器」を創りたい人のためのワークショップ」のファシリテーターを東京芸大の毛利さんとやったときの事前準備で試したことです。（peatix.com/event/3287365?…）

nakagawa @nakagawa09

このワークショップの前に、参加者の気持ちを盛り上げるために、「新しい楽器」に関する色々な基礎知識を、ワークショップ参加者のためのDiscordのサーバーに投稿したんです。そこで、毎日イントナルモーリとか洗濯板とかについて投稿してました。

nakagawa @nakagawa09

その時は、iPhoneで書く、大学出勤日は帰りに研究室から自宅に着くまで書く、出勤しない日は夕食後から娘をお風呂に入れるまでハンモックで寝ながら書く、2,3回先のことは考えない、その日の投稿内容の準備はその日にしかしない、とか決めて、3,4週間ほど毎日（平日だけ）書きました。楽しかった。

nakagawa @nakagawa09

（ハンモックはこんなやつ。洗濯物干せるやつにすれば便利だったな。amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%8… ）

nakagawa @nakagawa09

今回は、毎日はナシで、iPhoneで書くのもなしで、「新しい楽器」について書き溜めてあるものを出していってみます。去年は、書いていて自己満足的に楽しかったのだけど、今回はどうだろう。

nakagawa @nakagawa09

ということですので、皆様、『サウンド・アートとは何か　音と耳に関わる現代アートの四つの系譜』、ナカニシヤから近刊です。「サウンド・アート」と呼ばれるタイプのあれこれを、4つの系譜に分けて辿っています。お手元にどうぞ一冊、よろしくお願いします。