聖書アプリを自作してみた（アンドロイドのみ）

Hokuto Ide @Hokuto_Ide

クリスマスおめでとうございます。 クリスマスの日が終わるギリギリ３分前にリリースできてよかったです。 僕が個人的に作って自分で使ってる聖書アプリ（アンドロイドのスマホ用）を公開しました。日本語は口語訳です。ささやですが、皆さんへのクリスマスプレゼントです。 github.com/nehemiaharchiv…

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これは僕のパソコンでプログラミングしてAPKファイルというアプリの配布用ファイルを生成して、githubというオープンソースソフトウェアのウェブサイトの配布ページに掲載してるもので、Google Playにはありません。「提供元不明」と標示されますが、僕個人による提供のいわゆる「野良アプリ」です。

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野良アプリを入れたことがない人へ。APKファイルをアンドロイドのスマホにダウンロードし、タップするとGoogle Playプロテクトからブロックした旨の通知が出ますが、その画面の「詳細」をタップして出てくる「インストールする」という文字をタップすると、インストールできます。ちなみに、安全です。 pic.twitter.com/EEQba5H3qI

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このアプリはスマホの権限は特に何も要求しません。アプリ内部に埋め込まれてるテキストファイルを読み込んで画面に表示させるだけです。プログラミングできる人は、オープンソースソフトウェアとして、ソースコードをここで公開してますのでアプリの動作内容を確認できます。 github.com/nehemiaharchiv…

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あと、このアプリは聖書初心者向けではありません。聖書のどのへんに何が書いてあるかだいたい勘で分かる人向けです。なので使いづらい人はまず紙の聖書をたくさん読んで慣れることをおすすめします。聖書の書名と各書の章数が分かる人は最短で１回か２回タップすればどの章も表示できます。速いです。 pic.twitter.com/dV4rEaTPBs

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書や章の位置を大体の勘で開いても、ずれることは普通にあります。ずれた分は左右のマイナスボタンとプラスボタンで調節するように作りました。これは、紙の聖書を開く時のユーザー体験を模したものです。「大体この辺かな」と開いて、その後ページをめくる動作と同じです。紙の経験や感覚と似てます。 pic.twitter.com/TgZ8GCIVVh

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聖書の文字の大きさは地図アプリの拡大と縮小のように、つまんで広げて字を大きくしたり、つまんで縮めて字を小さくしたりできます。最大400 SPまで1文字がスマホ画面いっぱいになるまで拡大できるので老眼鏡なしで読めます。最小で 5 SPまで縮小できます。（単位のSPはScale-independent Pixelsの略） pic.twitter.com/mCv7WQb7CG

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聖書の他の言語での訳に切り替えることができます。今のところWorld English Bible(WEB)、King James Version(KJV)、中、韓、口語訳を選べます。右上の三点メニューのボタンをタップすると、訳の一覧が出てきて、他の聖書に切り替えることができます。 pic.twitter.com/yFzUsSg5Qd

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歯車のボタンをタップすると、詳細設定が出てきます。明朝↔ゴシックの切替、対訳表示、節の間隔調整、偶数節と奇数節の色分けを設定できます。 対訳の切替はメインの聖書がどれかを基準にし、サブの聖書を左か下に表示します。 歯車をもう一度タップすると、訳一覧のメニューに戻ります。 pic.twitter.com/nwTAejvYaa

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例えば、口語訳とKJVを横に並べて対訳表示し、節と節の間隔を広げ、奇数節に背景色をつけるといった設定ができます。 pic.twitter.com/MKaxcZH6LF

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OSのバージョンがアンドロイド10以上の場合はスマホをダークモードにすると、聖書もダークテーマになります。暗い時に目の疲れを軽減したかったので。これの前に作って使ってたのはダークモード非対応だったので、今回開発した一番の動機はダークモードに対応するためでした。できたので、うれしい。 pic.twitter.com/TOLqxvmBxv

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以上、自分の必要のために自分で作った聖書アプリの紹介です。デスクトップ版も含めると、2014年くらいから作り続けてるので新しいプログラミング言語や開発フレームワーク（今回はJetpack Compose）を学ぶ時の最初のお題が聖書アプリになってます。この初物（開発とアプリ）も神様におささげします。 pic.twitter.com/psGKEe8vIh

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この片手間でスキマ時間に作った聖書アプリは、訳も少なく、機能も多彩ではありません。素晴らしい聖書アプリはたくさんあるので特に公開しなくても良いかなと思っていたんですが、画面遷移なし、オフライン動作可、軽量、高速、シンプルな構成などの特色を気に入る人がいるかもと思って公開しました。

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章節到達速度の向上と章節到達のために必要なステップ数の削減にこだわった聖書アプリづくりをなぜするのかというと、僕自身が英→日、韓→日の説教の同時通訳をたまに頼まれるので0.1秒でも速く聖書箇所を目にしておきたいんです。両方の言語で。暗唱できない箇所は特に間違えると良くないので。

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同時通訳中に即聖書を開いて読む必要がある人はあまりいないと思いますがそういう役には立つと思います。僕はドロップダウンリストをスクロールして書を選ぶ手間と時間が無理だったので自作しました。速く開く時だけじゃなく、じっくりゆっくり読む用途にも耐えるようにも作りました。自分が使うので。

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聖書(口語訳)と英語韓国語中国語の聖書の入った対訳オフラインで高速軽量に動く文字の拡大縮小のできるオープンソースソフトウェアのアンドロイドアプリ （長い。名前はまだない。一応bbl-androidと呼んでます） の、ダウンロードリンクと使い方をまとめました。 togetter.com/li/2282227

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なんでbbl-androidと名付けたかというと、ヘブル語の省略表記みたいにbblってbibleから子音を取って短くした表記です。短くした理由、これの前にbblというコマンドラインの聖書アプリを作った時に、長いコマンドをタイピングしたくないから。少ない操作数で速く動く、という設計思想を込めた名前です。

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聖書アプリを自作する際になぜ少ない操作数で速く動くのを重視しているのか。紙の聖書を開く時より操作手順が煩雑で時間かかるのは無理だから。僕の恩師で学部生のころICUの理学科に隣の東京農工大から計算機科学を教えに来てた吉澤康文教授から叩き込まれた教え「遅いのはバグだ」の影響もあります。

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聖書をコマンドラインで読むもしくは検索できるオープンソースソフトウェア「bbl」はこちらから入手できます。毎日ターミナル（コマンドライン／コンソール）で仕事してる開発者・運用者の皆さん、ターミナルから離れることなくブラウザやアプリを開くことなく読めます。 github.com/nehemiaharchiv…

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キリスト教の仕事をフルタイムでしていると、クリスマスは他に用事がなくとも忙しいものですが、今年はどうしてもこの聖書アプリを作りたいという個人的な事情があったんです。 twitter.com/Hokuto_Ide/sta…

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個人的な話になるのですが、僕の今使ってるスマホの電池の充電効率が結構悪くなってて、車のナビゲーションをGoogleマップに頼ってるのですが、車でナビをつけると消費電力のほうが充電電力を上回って電池がゆるやかに減るんですよ。新しいのにしたいが、新しいスマホには新しい聖書アプリを入れたい。

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自分は大学のときにキリスト教徒に改宗した時に、これからは自分の好きで得意な理系分野を自分の興味のために学ぶのではなく宣教のために神様に捧げると誓ったので物理から計算機科学に専攻を変えました。それ以来、新技術を学ぶ時に最初に作るソフトウェアは聖書という自分なりの信仰基準があります。