2023 VOCALOID & UTAU 10 BEST SONGS

「衝動の火を順に消す　静かに」
「まばゆい走馬灯をダウンロードして承認」　

めちゃくちゃディストピアな世界線の歌。
綺麗な声でも綺麗な音でも無い、まさしく「ノイジー」な音楽。このざらつきが何故か心地良い。

「All in the golden afternoon.」

「それは黄金の昼下がり」ー『不思議の国のアリス』の巻頭にある詩の、最初のフレーズ。
落下しながら「どうなってんのこれ？」って困惑し続けてる印象をよく表現したミュージック、と思ってます。

「花が咲いて　枯れるまでの間に　息潜めて　愛たらしめた」

OTIKAさんの曲はいつも「救いの無さ」が響いてくる。
歌詞表示が面白い。行頭が全部漢字。読むだけでも愉快だが、今曲は何と言っても「私はメタ」と「愛たらしめた」の韻が気持ち良かった。

「仄かに白んで　明日が覗いて　続きがこわくて　夜に溶けていたい」

不穏な出だしなので当然好きです。
起伏は少ないのかもしれないが、大きくスウィングする振り子のようなリズムを楽しめる。あとはミクらしくないボイスも。

「夜の帳を下ろせたら　それが幸福の正体なんだ」

ありがとうテトSV。
幸福の正体って何なんでしょうね。間奏の得体が知れなさが良い。

「歪な心の器に注がれる　質量のない言葉が　痩せこけた感情を満たす」

ありがとうテトSV（n回目）。ちょっと低めな声も好きだよ。

「刹那眩む様な　明けの光の焔に呑まれるなら　それがいい」

抜けるような青空が目に浮かぶような一曲。でも本質としては、強烈なる信仰で神に目が眩んでいるところなのかな。
sauveur＝savior、フランス語で救世主。愚かにも焦がれて。

「信仰心に✕を描いて　自罰の始末にイドを焼かれている」

ソヴァールで大満足していたのに、急にミク混ぜてくる曲が出てきて相当動揺しました。
１サビ「生にしがみついた醜い私を」で上がっていくとこゾワゾワした…。「瞬きが息を塞いで」も。