因習村に爆弾魔はやってこない(第二十回書き出し祭り)
- asagirisousaku
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蛇神の末裔の一族は一族の中で最も美しい少女にとあるお役目を果たす義務が存在する。 美しい少女がいない場合はその時の一族の中で最も美しい人間が代理としてお役目を果たすことになる。 そういうわけで蛇神の末裔はその代理をやらされてる。
2024-01-13 22:33:19というわけで、蛇神の末裔の性別は男。 ただ文芸部員とついでにその妹は彼の本来の性別に気付いていない。 村人は彼が男であることを普通に知ってる。
2024-01-13 22:34:53男の子だから本来の一人称は僕。 度重なる鞭打ちによって表面上は美少女にならざるをえなかったけど、心は少年のままで正気を保ってる。 それが幸か不幸かは別として。
2024-01-13 22:36:54村で言い伝えられている蛇神伝説大昔にあった出来事が伝説として残されたもの。蛇神とか鬼女とか出てくるけど、どっちも元々は人間。
2024-01-13 22:40:26昔々、とある村にはとても美しい少女がいた。 その少女には心に決めた男がいたが、村中の男達が彼女を求めた。 男達は彼女に気に入られようと色々貢いで貧乏になっていき、その男達の家族は貢ぐ男ではなく貢がれる女に恨みを募らせていく。 ある年、村で多くの災害が起こった。
2024-01-13 22:43:16そんな時に村で二番目に美しい女がこういった。 あの女は鬼女だと、あの鬼女のせいでこの村にはこんなにも災いが降りかかるのだ、と。 その女は村一番の美女である女をとっ捕まえてボコボコのタコ殴りにした。 すると災害がおさまった
2024-01-13 22:45:05そういうわけで村一番の美女は二番目の美女の屋敷に監禁され暴力を振るわれる事になった。 鬼女が村中から集めた厄と同時に封印されたっていうのは、元々は鬼女を痛めつければ痛めつけるほど厄が遠ざかり幸が訪れる、みたいな話だったのをどっかしらで外向けと子供用にマイルドな表現にしてそうなった
2024-01-13 22:49:23村中の厄=村人達からの暴力。 二番目の美女は度々屋敷に村の男達を招いて鬼女を甚振らせた。 殴る蹴るだけじゃなく、普通に輪姦とかもさせてた。
2024-01-13 22:51:54二番目の美女、つまりは蛇神は村一番の美女である女に嫉妬して彼女を鬼女に仕立て上げた。 村の男達は極上の美女を好きなだけ嬲って犯していい名目ができたので喜んで彼女を鬼女扱いして、その名目を作ってくれた蛇神を鬼女を倒した英雄として称えた。 みたいなのが蛇神伝説の背景。
2024-01-13 22:54:51そのあとは村の男達が鬼女に貢がなくなったので経済的なものが元に戻ったり、普通に蛇神の家の政治的なあれこれがうまかったので村は繁栄していった。
2024-01-13 22:56:16そういうことをしていれば当然鬼女は誰の子かもわからない子を孕んだ。 そうやって孕まされて生まれた子達も『鬼』として扱われ、鬼女と同じ道を辿る事になった。 そうやって生まれた時から閉じ込められ、村人達の慰み者にされているのが蛇神の末裔がいうところの鬼女の末裔。
2024-01-13 22:58:14今村にいる鬼女の末裔はたいそうな美少女なんだけど、言葉すら教えられずに生まれた頃から村人達の慰み者として使用されている。 多分現在十七歳くらい。
2024-01-13 22:59:21で、蛇神の末裔の一族の少女が負うお役目っていうのが、この鬼女の末裔達を徹底的に甚振るっていう感じのやつ。 殴る蹴る鞭打ちその他の拷問をやらされてる。
2024-01-13 23:00:44蛇神の末裔の姉は鬼女の末裔を甚振るお役目が実は嫌だったし変だと思ってた。 それで思い悩んでる時に村の外からやってきた男にこの村はおかしいっていってもらえて、一緒に逃げようっていってもらえたから村から逃げようとした。
2024-01-13 23:02:23姉のことを助けられなかった自分に蛇神の末裔は罪悪感を抱いている。 だから罰を求めているし、こんな非道な村には破滅して欲しいと思ってる。
2024-01-13 23:08:05