紙の化学処理=黄変というのは理由のひとつで、全ての化学処理が黄変を引き起こす訳でなく。サイズ剤を定着させる際の硫酸アルミニウムが硫酸に変化し、紙を黄色くします。現在は改良された技術があります。和紙もアルカリで煮る場合化学処理と言えますね。化学的に言って。 #isArtOrNot
2010-05-20 20:13:10僕は “伝統” という言葉を強く疑っています、その言葉を安易に口にしてしまう人も疑わざるをえません。 「伝統ってなんなんだよ!」 #isArtOrNot
2010-05-20 20:14:39「事」と「物」がどちらが良いとかそのような次元ではない。どちらも残していくべきであり、表現者は両者を備えた作品を作れるのがベストではある。ただ「事」つくりの流れは欧米からのものであり、「物」つくりは日本のお家芸だと思う。 #isArtOrNot
2010-05-20 20:20:46日本にだって“事つくり”はあった、でもそれは美術のカテゴリーではなく文学に分類されていた。それでは日本の“美術”は不完全。 QT @mojasugi 「事」と「物」がどちらが良いとかそのような次元ではない。どちらも残していくべきであり、表現者は両者を備… #isArtOrNot
2010-05-20 20:36:25私が伝統という言葉を使ったのは、伝統というのは失われた旧世界の技術ではなく、先人の試行錯誤の上現代までに淘汰されることなく残った精鋭の技術だと思っているからです。もちろんその上で新しい技法、技術を試行錯誤する必要はあると認識しています。 #isArtOrNot
2010-05-20 20:40:10ありがとうございます、勉強になります。QT @donuzium 紙の化学処理=黄変というのは理由のひとつで、全ての化学処理が黄変を引き起こす訳でなく。 #isArtOrNot
2010-05-20 20:43:23失礼、言葉狩りをする意図はありません、「安易に…」と注釈を入れたように、使わないと話にならない場合もあります。 QT @csuwama 私が伝統という言葉を使ったのは、伝統というのは失われた旧世界の技術ではなく、先人の試行錯誤の上現代までに淘汰されること… #isArtOrNot
2010-05-20 20:45:24また保存の面から「耐光性」について頻繁に質問されますが、顔料は絵画を構成する素材の中でも一番堅牢と言えると思います。僕らの元にくるような絵画は、多くの場合メディウム(展色剤)や接着力に問題があるものです。油抜きしたような油絵具はちょっとひどい痛み様。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:02:39完全な美術とは?そしてアートの職人とは一体なんでしょうか?RT @ENOKI_Toshiyuki: 日本にだって“事つくり”はあった、でもそれは美術のカテゴリーではなく文学に分類されていた。それでは日本の“美術”は不完全。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:04:25日本画が信仰のように拘る膠についてお考えは? QT @donuzium また保存の面から「耐光性」について頻繁に質問されますが、顔料は絵画を構成する素材の中でも一番堅牢と言えると思います。僕らの元にくるような絵画は、多くの場合メディウム(展色剤)や接着… #isArtOrNot
2010-05-20 21:05:32伝統とは本来考え方や感じ方のくせの様なもので、個々の技術や技法にあるのではないと思う。そのくせによって、技術や技法はある方向性を持って磨かれて行く、だからこそ伝統は死なないのであって、伝統を受け継ぐ者は強い。伝統を表面的に捉えれば確かに死ぬ。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:08:04西洋の古典技法にも存在しますが、膠は思いのほか接着力の強い材料です。また乾燥後は透明度が高くないので、顔料の発色を引き出すことには適していると思います。 ただ湿度変化に極端に弱く、生物的被害に合いやすいのは確実なデメリットだと。(続く) #isArtOrNot
2010-05-20 21:15:45うっかり言っちゃった言葉で苦しんでおります。そもそも美術という概念が明治以降ですから、西洋とのアートとのすり合わせには時間がかかります、“微妙”の切り捨てはいけません。 QT @mojasugi 完全な美術とは?そしてアートの職人とは一体なんでしょうか? #isArtOrNot
2010-05-20 21:19:11また膠には柔軟性がないため、支持体の動きに非常に敏感です。使い方に注意すれば、室町時代の巻子本の絵具が残っていることが示すように、十分保存性があります。逆であれば、すぐにもろく崩れ去ると思います。「取り扱い注意」というか…。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:23:46日本画材料の科学的な見解は、 @yinguo さんの出番ではw??言い訳する気はありませんが、念のため、わたしは油とテンペラが専門なので。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:26:14やはり膠絵を所持し保存するにはある程度の保存取扱の知識が必要ということですね。 QT @donuzium また膠には柔軟性がないため、支持体の動きに非常に敏感です。使い方に注意すれば、室町時代の巻子本の絵具が残っていることが示すように、十分保存性があり… #isArtOrNot
2010-05-20 21:27:21ちなみに最も強い絵具は「フレスコ画」だと思っています。あれは化学反応の結果大理石になります。しかしレオナルドの最後の晩餐の損傷はひどいですよね?あれは漆喰の固化の段階だけではなく、固化後に上から水溶性の絵具で絵を描いているからです。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:29:49その通りだと思います。 RT @ENOKI_Toshiyuki: やはり膠絵を所持し保存するにはある程度の保存取扱の知識が必要ということですね。 QT @donuzium また膠には柔軟性がないため、支持体の動きに非常に敏感です。使い方に注意すれば、室町時 #isArtOrNot
2010-05-20 21:30:27膠で描く絵も柔軟にできるけど、そういう描き方できる人、少ないね。日本画の技材は、技のウエイトがとても大きいのにそこんとこ極めようとしないで、モノにたよるから、表現自体も硬化してく #isArtOrNot
2010-05-20 21:35:07中国の画論には、どの時代のも、絵について総合的に述べられていて、収蔵や観賞、保存修復的な事もちゃんと描いてあったりします。絵を見に来た客に油で揚げた菓子を出すなとか…いろいろ。 #isArtOrNot
2010-05-20 21:42:59おこがましい表現かもしれませんが、流石ですね。勉強になります RT @yinguo: 中国の画論には、どの時代のも、絵について総合的に述べられていて、収蔵や観賞、保存修復的な事もちゃんと描いてあったりします。絵を見に来た客に油で揚げた菓子を出すなとか…い #isArtOrNot
2010-05-20 21:44:56タンカは綿の布をピンとはって、膠をメディウムとして絵を描いて、完成したら枠からはずして、巻いて携帯や保存しますが、湿度の低い高原にある事が多いのに何故、折れや剥落が少ないのだろう… #isArtOrNot
2010-05-20 21:57:57