勉強とは「床にばらまかれた本を自分の棚に並べ直す」作業なのだと思う
- lucifer_af
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背表紙が欲しいなと時々思う。子供の頃、自宅の壁はほぼ本棚が占めていて、無数の背表紙眺めながら、読めるようになったら中身読みながら、知識というのはそういうものだと思っていたから
2011-12-19 09:25:36漠然と「これだけ」という概観があって、面白そうなところから中身に入って、総面積のどれだけが自分の既知になったのか、本棚はそれがよく見える。大ざっぱに過ぎるにせよ、近似の手段として、背表紙というものはとても良くできてる
2011-12-19 09:26:47ネットは見えるものしか見えない。部分を突っ込むことはできるけれど、果たしてそれがどの程度の割合なのか、全体とは果たしてどんな様相なのか。「はてな」の議論はたしかに面白い一方で、たとえばペットブログみたいな界隈で今何が熱いのか、自分は全然知らない
2011-12-19 09:28:03頭の中に、知識の居場所を作ってやると、勉強が捗る。漠然と読むだけでは、知識は抜ける。「この知識は、この知識と関連づけて、頭のこの場所に置こう」という棚みたいなものを作ってから教科書にあたると、読んだ分だけ頭に残るし、早く読める
2011-12-19 09:29:10ネットで読んだものは残りにくい。それは「内容が薄い」からと言うよりも、恐らくは「頭の棚」を作りようがないからなのではないかと思う。同じ分野の教科書は読みやすかったり、内科総合の教科書を開いても、得意分野ばっかり残る道理の逆で。
2011-12-19 09:30:12検索エンジンがプアだった大昔、「検索ロボット型」と「リスト型」と、ポータルサイトは2種類あったはず。リスト型のポータルサイトは、背表紙と本棚の思想に近かったのかもだけれど、リストにまとめるには、もうネットは大きくなりすぎた
2011-12-19 09:31:46ある分野の勉強自体が仕事になっている人達って、たぶん思い思いの「脳内本棚」を作っている人が多いと思うのだけれど、あんまりそういう話聞かない。ただ勉強するだけでは、たぶん続かない。
2011-12-19 09:34:05得た知識をどうやって配列しているのか、配列の考えかたを、いつ、どうやって知ったのか。配列の最初、空っぽの棚に相当するものをどうやって作ったのか。勉強の取っかかりはそこだと思うし、勉強できる人とそうでない人とを決定的に分けているのはこれだと思うし
2011-12-19 09:34:58@medtoolz どこからとりかかればいいか?解らない場合目星の付けようがないところがあり苦手でしたね・・・有る程度知識のあるものにとっては便利なのかも・・
2011-12-19 09:33:12受験勉強の対策で、「参考書を読むな。問題集を繰り返せ」というのは何となく分かる。参考書は、それを書いた人の脳内本棚に従った知識の配列が行われていて、「受験問題を解く」という目的に対峙する本人にとって、その配列が必ずしも気持ちがいいとは限らない
2011-12-19 09:37:40参考書から配列を学んではいけないのだと思う。自分が対峙して、乗り越えていかないといけない問題はなんなのか、それにぶつかってから、自分なりの配列を考えて、参考書から知識をもらっては、自分の棚に並べ直さないといけない
2011-12-19 09:38:33勉強というものが、だから効率の悪い人にとっては「他人の家にある本棚を眺めること」なのに対して、恐らくは効率のいい人にとっては、それは「床にばらまかれた本を自分の棚に並べ直す」作業なのだと思う。同じ本棚であっても、意味合いはずいぶん違う
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