竹本昇監督が語る魔法戦隊マジレンジャーStsge17・18

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

今日からマジSt17① 前回でリンの正体が判明し、鍵の謎と冥府門、ウルザードとの再々戦とブランケンとの決戦と、怒涛の展開となる前後編の前編。第一部完結編という事で、最終回ノリで臨んだ作品。 リンが天空聖者ルナジェルとしての記憶を取り戻し、ウルザードが、ン•マの大いなる力を得て開幕。続

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②戦いに優しさは必要ないとの信条で、小津兄妹に甘いと言い放つリン。前回の儚く可憐なキャラから180度ひっくり返ったリンだが、明日ちゃんはどっちも演れるとこが強い。 当時 このキャラに関して、塚Ｐはデカレンを例にして「リンは特キョウ」なんだと表現してた。所謂、プロとアマの対比的な話。続

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③リンの回想の冥府門での諸々は 真実ではあるが、正確な所は 後に明かされるので、今回はイメージ的に人間体で描写。 シルエットのブレイジェルは、勇者的な装束の日下さん。何故 日下さんなのか、理由を言うと色々バレちゃうので言わないw ここで、ライジェルという裏切者の存在が明かされる。続

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④まぁライジェルもブレイジェルも、まだスーツが出来て無かったから人間体でのイメージ描写になったんだが。 リンはライジェルがウルザードだと思い込んでいて、彼からの小津兄妹への挑戦を自分で受ける為に、兄妹を魔法空間に閉じ込める。 ロケに扉だけ置いて合成で繋ぐ「どこでもドア」のやり口。続

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⑤真っ白な魔法空間は、壁から床､天井まで真っ白なスタジオ。デカEP１でバスを入れた場所で、マジエル様の神殿はまた別のもっと大きなスタジオ。 周りが全部白い中で撮影してると、距離感や方向感覚がおかしくなってクラクラしてくるんだが、この日は あゆみが倒れかけてたなぁ。 じゃ今日はここまで

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今日のマジSt17① 兄妹が閉じ込められた白い空間の仕掛けは、誰か1人が残ってレバーを押さえてないと扉が開きっぱなしにならないってのを丁寧過ぎるくらい丁寧に見せている。上着や靴をレバーに挟むとか何とか、やりようがある気もするが。 ウルザードに一騎打ちを挑むリン。爆発多くて楽しいねぇ。続

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②リンの攻撃を受け続けるウルザードの変わらぬMっ気(違)。リンがひたすら唱える呪文は、台本にはなくて 目的と効果に合わせて呪文を作っている。 リンが月影のエレメントなので、月に関連付けた技を考えたいのだが、中々なくて 結局攻撃波動が三日月型とか満月型の波動を飛ばすとか、見た目だけ。続

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③白い空間の兄妹は、仕掛けの検証中に レバーにバリアが現れ、益々 脱出不能に。追い詰め過ぎやろ。 一方リンは、ウルザードの余裕に焦り、福さん演じるルナジェルの姿となって巨大戦を挑む。負けフラグじゃん。 ルナジェルの攻撃は効かず、ウルザードの暗黒魔導斬りに敗れたリンは最早 絶体絶命。続

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④悩み抜いた末に「こんな時、父さんだったら こうだ！」とバリアに飛び込む魁。炎に包まれながらレバーを回す。そもそも父を知らない魁が、聞いた知識だけで父と同じ行動をする。リンを置いて門に入った父の想いを汲みとったと。とはいえ、魁には勝算があった訳だが。 リンのピンチに現れる４人。続

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⑤彼らには飛び道具がＹのボウガンしかないので、さらにＰ自ら飛び道具になって貰った。 実は来ていたＲの「マジ•マジ•マジカ レッドファイヤースクリューアタック」でウルザードを吹っ飛ばす。マジパンチ装備なのは、販促的なアレ。 当然BGMは、M11。やっぱ、ここぞって時はコレじゃないとね。続

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⑥リンには優しさがあるから、誰かが死ぬような仕掛けはしてないってのが、魁の論拠。その通りではあったが、無茶しすぎ。 それでも戦いに優しさは不要と言い続けるリンに、父さんは優しさ故にリンを残したと説く魁。 この辺の優しさ理論は、ちと解り難い気もするなぁ。リンが意固地なだけなんだし。続

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⑦ともあれ、漸く心の壁を壊せたリンが魁の手を取ろうとした所にウルザードの攻撃が。リンの腕輪の鈴が冥府門出現の鍵だったと。いや、剥き出しで付けてたんか！ 現場でも皆んなでツッコんだw 存在を解らせる為、落涙から鈴の音が入るが、リンの心境に合わせて綺麗な鈴の音を入れたかったのもある。続

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⑧巨大な冥府門が現れ、門番のガーゴイルも実体化。リンはウルザードに攫われる。 さらなるガーゴイルの攻撃を避けて巨大化しながらキック。この合成カットが、かなり上手くいったので気に入っている。 ここの巨大戦は、門向けは特撮班、逆向けは本編班という面倒くささ。 そんな所で、本日は以上。

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今日のマジSt17① 巨大な冥府門の前でガーゴイルと戦うマジキング。冥府門に倒れ込んだ時、扉からブランケンの剣が飛び出す。さらに扉をこじ開けようとするブランケン。 佛田特撮監督と打ち合わせて、扉周りは特撮班それ以外は本隊で撮影したが、いきなり剣が顔をかすめる辺りはこちらからの要望。続

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②扉をこじ開けて出ようとするブランケン。これまでの地上界に出れない怒りを扉にぶつけてんのかと。 ブランケンに自力で地上界に出れない設定をつけてしまったせいで 活躍の場が減ったのは確か。おかげで、ひきこもりの八当たり野郎になっちゃったが、あんな強い奴に毎度出てこられても困るしねぇ。続

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③扉をこじ開け続けるブランケンとガーゴイルに挟まれ、大ピンチのマジキングで続く。ラストカットは、アニメの止め絵的な処理で、ノリは最終回前。 続けてマジSt18 扉から無理やり上半身をひねり出したブランケンの剣撃を受けるマジキング。 一方リンは、ウルザードの魔法空間でハリツケ状態に。続

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④リンが死ぬと鍵は解除されるのだが、リンが自らの命に防御魔法をかけていたって事で殺せない。この辺の理屈がかなり苦しいが、まぁすぐ殺されても困るので、色々考えた結果。 ウルザードの解除魔法で、リンの防御魔法を具現化させて、解除を解り易く見せる。でもホントに解り易いのかな、コレ？ 続

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⑤リンの防御魔法を、文字合わせ錠的なリングとしてデザインして貰って、出現させた。合成だけでなく、手動で回転できるプレートも作って撮影した。 理屈はよく解らんが、内から順にリングの文字が揃って止まっていき、全部が止まるとリンの命が終わるって事を、如何に らしく見せるか苦心した跡。続

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⑥扉をこじ開けて出てきたブランケンの猛攻に押されるマジキングは、遂にヘルファング地獄斬りで合体解除して地上へ。マジの場合、合体解除して落っこちるのも理屈が通ってるからいいよね。 瓦礫の街に落ち、気を失う５人。ここが、デカ最終回前の瓦礫の街と同じなのは、個人的には意図してやった。続

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

⑦シチュエーション的に、敗北の絶望から自分達を見つめ直して再び立ち上がるという展開が、デカのラス前と似てるので、今回も同じ場所(勿論、新たに建て込んだのだが)でやってみようと、この瓦礫の街のシーンにしてみた。 ただの個人的拘り。それだけ、デカの あのシーンが気に入ってたんだろうね。続

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

⑧リンの危機を感知した魁の前で扉から闇的なモノが噴き出し、辺りは暗くなる。これでナイトシーンになって、デカのラス前と差別化できるかなって計算はしてた。撮影は、より大変にはなるのだが。 闇に包まれた瓦礫の街で絶望する兄妹ってとこで今日はここまで、明日に続く。

竹本のぼる(監督) @kzKEvzydE6zALJL

今日のマジSt18① 暗闇の中、恐怖と絶望で動けない弟妹を「バカヤロー」と叱咤する蒔人。ここで、皆に声をかけるのがレッドの魁じゃなくてグリーンであるが長兄の蒔人なのがマジレンジャーの妙。 長兄の励ましに顔を上げる弟妹に、さらに「俺たちの武器は何だ？」と問う。 デカのラス前と似た展開。続

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②デカでは、ホージーの「俺たちは何だ？｣で始まる自分達の見つめ直しが、マジでは「勇気が魔法に変わる」というテーマを見つめ直す展開。 脚本荒川さんも、恐らく狙っての「俺たちの武器は何だ？」の台詞だと思う。この台詞があったから、同様のシチュエーションでの芝居にしようと思った次第。続