第一回【なんでしょう句会】妖怪評まとめ
妖怪評;ひ;123;◯;走り来る友の膝切る鎌鼬;久しぶりに会う友人との待ち合わせ。少しだけしか遅れていないのに、風を切って走ってくる友人の姿を、足下から舞い上がった枯葉がフォーカスをずらすイメージ。 #nande_kukai
2011-12-22 00:14:14妖怪評;ひ;134;◯;着ぶくれた川崎駅の雨女;競馬開催後の川崎駅。肩を落とした人の群れの中で、胸を張り、頬を紅潮させ、空を見ている女性。最終レースはしっかりとものにしたのではないでしょうか…。 #nande_kukai
2011-12-22 00:19:24妖怪評;ひ;140;◯;朝寝坊焦る足下すねこすり;冬の朝、寝坊した足下の毛布がまといつき、あやうく転びそうになる。もう少し寝ていようよと寝床が誘いかけてくるかの様。後ろ髪を引かれつつ、慌てる姿が思い浮かびます。 #nande_kukai
2011-12-22 00:24:21妖怪評;ひ;144;◯;置き去りの百目溢るるホームかな;俯き加減の通勤者の群れが自分の乗る車両に一斉に視線を放つ。空いている場所や座れそうな場所を探しているのか。うつろな視線の群れって、怖い。 #nande_kukai
2011-12-22 00:30:41妖怪評;ひ;148;◎;年老いた座敷わらしと餅を食う;若い頃からつきあってきた連れ合いの、愛すべき老いた姿を表現すると同時に、描かれていない相方は一体どんな妖怪なんだろうかと想像してしまいました。結論、出ませんでしたけど…気になる。 #nande_kukai
2011-12-22 00:34:42妖怪評;ひ;151;◯;大広間座敷わらしのくしゃみ聞く;ふすまの向こうから聞こえてきた物音。くしゃみに聞こえたけれど、誰のものかは分からない。親戚縁者のくしゃみが聞き分けられる訳でもないし、でも、向こう側に誰か居たのかな…既視感を誘われました。 #nande_kukai
2011-12-22 00:38:48妖怪評;夕;106;◎;垢舐めが来たかのように風呂磨く;風呂掃除やり出したらとことんやりたくなった時、白い湯垢が全く取り除かれピカピカに磨き終わった風呂を見て「垢舐めが来たごとある。」自分で思ったのかもしれないしそれを見た家族にいわれたのかもしれない。 #nande_kukai
2011-12-22 11:42:49妖怪評;夕;123;○;走りくる友の膝切る鎌鼬;おーいと走ってくる友達の膝に真一文字の鮮やかな赤い傷が見える。鎌鼬が出るような冬なのに半ズボン。; #nande_kukai
2011-12-22 11:47:39妖怪評;夕;132;○;しゃぶしゃぶを口さけ女そんな食う。;藤子不二雄のマンガみたいにどこからかやってきて居付いてしまった口さけ女。大好物はしゃぶしゃぶだった様で赤い大きな口に肉が次々飲み込まれる様に家族あんぐり。おんなとそんなの韻も心地いいです。; #nande_kukai
2011-12-22 11:53:33妖怪評;夕;134;○;着ぶくれた川崎駅の雨女;ストーカーが浮かびました。現れるのは決まって雨の日。ある日駅に降り立つと傘もささずにこっちをじっとりとみているあの女が。いつまでも寒さの中待つつもりだったのか時代遅れの大きなセーターを着ぶくれさせて。; #nande_kukai
2011-12-22 12:01:26妖怪評;夕;139;○;真夜中の散歩の供にぬっぺほふ;ぬっぺほふのかわいい所と真夜中の散歩でなんだかなごみました。ぬっぺほふって分かってるんだからもう親しくなった後だろうし。ゆっくり会話してる所が浮かびました。; #nande_kukai
2011-12-22 12:05:59妖怪評;夕;141;○;ねんまつだまっくろくろすけおいはらえ;住んでる家が築120年で、ホントにまっくろくろすけ出そうなんですけど、我が家で言いそうだなあと思って選びました。追い払う季節だなあ。; #nande_kukai
2011-12-22 12:12:38