星一号作戦の真意について

機動戦士ガンダムにおける最終局面、ア・バオア・クー攻略戦に至るまでの流れについてまとめてみました。
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ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

星一号作戦でレビル将軍が狙っていたのって、ジオンの早期降伏なのは間違いなく。 問題なのは、どういう形で早期降伏させるつもりだったのかということなわけで。

2024-01-30 19:29:10
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

ジオンにはおおよそ四つの派閥がある。 デキンを頂点とする公王派、ギレン率いる総帥派、キシリアの突撃機動軍、ドズルの宇宙攻撃軍。 この四つの派閥の中で誰と交渉するかというと、間違いなくデキンであることは言うまでもない。

2024-01-30 19:31:23
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

後はジオン側がどこまで現在一枚岩でいるのか、それを確認する必要性もある。 いざという時団結する必要性もあるわけで、そうなれば、下手すると徹底抗戦になり戦争の早期終結は不可になるわけで。

2024-01-30 19:32:27
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

その試金石であり、ジオン降伏プランを行う上での第一目標がソロモン攻略戦だった。 これは、最終的にア・バオア・クーを攻略する上での要塞攻略の予行も兼ねていたことと、ソロモンを橋頭保にしてジオンへと本格侵攻すること。 そして、裏プランとしてはジオン軍の連携を確認するため。

2024-01-30 19:33:57
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

ソロモンの戦いに至るまでに、ドズルはリックドムを十二機も失っていてそれをギレンに補給を要請しているが、ギレンは試作MAのビグザムだけを送っている。 キシリアも援軍要請しているが、その足は遅く、ドズルも要請していなかった。

2024-01-30 19:35:24
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

結果としてソロモンは落ちてドズルは戦死、連邦もティアンム提督が戦死してしまった。 連邦のダメージも大きいが、現状戦力で要塞攻略が可能であり、ソーラーシステムの有効性が把握できた。 橋頭保も確保。 そして、ジオン軍が一枚岩ではないことも分かった。

2024-01-30 19:36:46
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

ソロモン攻略戦にしても、結局はドズル率いる宇宙攻撃軍任せであり、ギレンもキシリアも自分の兵力を温存することを優先。 ドズル自身もギレンに補給を要請しても援軍は要請せず、キシリアに援軍を要請していない。 うまく連携していれば、第一連合艦隊を撃退できた可能性もあるんだよな。

2024-01-30 19:39:26
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

つまり、ソロモン攻略戦は「ジオン軍はすでに分裂している」ということが明確になってしまった戦いなのである。 とすると、必然的に圧力をかけるのは間違いなくジオン本国であり、そこに君臨するデキンということになる。

2024-01-30 19:41:40
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

そこで、レビル将軍はア・バオア・クーを攻略するように偽装し、ジオン本国を狙いをかけて圧力をかけたわけである。 問題なのは、この一連の動きに関してギレンも同様に見抜いていたってこと。

2024-01-30 19:42:33
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

ギレンにしてみれば、弟も妹も手足ぐらいにしか思っていないし、厄介なのは講和を願う父親だけ。 ドズルもキシリアも降伏しないだろうし、変なことも言わない。 だけど、ジオン本国に圧力かければ親父が動く可能性アリと判断したわけで。

2024-01-30 19:43:55
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

ギレンとしては、ソロモン攻略戦で連邦軍の戦力を損耗させ、ア・バオア・クーで迎え撃つ。 ジオン本国を狙ってもソーラレイで反撃する。 この二段構えだったし、グラナダの兵力もあるので、普通に戦えば連邦軍を撃退してしまえると判断していた。

2024-01-30 19:45:06
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

問題なのは、政治面で国家元首である父親であるデキンが降伏に傾いてしまったらアウト。 そうさせないためのゲルドルバ照準でのソーラレイ発射なんだよな。

2024-01-30 19:46:46
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

連邦軍がソロモンを抜いてグラナダに攻め入るよりも、グラナダを攻めるならば同時進行、もしくはソロモンよりも先を目指す。 ソロモンを攻めているタイミングでグラナダからの援軍が来たら逆に撃退される可能性もある。

2024-01-30 19:58:41
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

橋頭保とするならば、地球から遠い月の裏側であるグラナダよりも、ソロモンであり、ソロモンを抜けばア・バオア・クーだけではなくジオン本国も突くことが出来る。 グラナダを無視した時点で、連邦軍のある程度の動きはギレンもキシリアも読んでいたはずなのだ。

2024-01-30 19:59:54
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

そして、グラナダを牽制してソロモンを攻める戦力がないということは、連邦軍もそこまで余裕があるわけではない。 二正面作戦を取れない程度の兵力でしかないから、ギレンはア・バオア・クーで迎え撃ち、ソーラレイぶちかませば勝てると踏んだんだろうね。

2024-01-30 20:02:46
ヤン・ヒューリック @1xuVLqH3kQ

当然、レビル将軍もソーラレイ以外のことは分かっているわけで、さっさとケリを付けるにはギレンやキシリアの相手をしているわけにはいかない。 かなりの賭けではあるが、時間との戦いだからこそ勝負に出た感じがする。 オデッサで核の恫喝にも負けなかった人だからこその決断だよな。

2024-01-30 20:04:43