Xmas Live(昼の部)覚書
りょんを見ながら今日は、何がりょんの体に火を入れ、りょんの体がその火によってどんなふうに変化してゆくのか、を、ずっと見ていたように思う。
2011-12-24 02:49:33ステージに出てきた時の笑顔に、「ああ、この子の笑顔は本当になんて綺麗なんだろう」と思ったのだけど、あれたぶん、緊張が360度ぐるっと回ったあげくのつきぬけた笑顔だったんだろうなと思った(笑)言葉と笑顔と気持ちがきれいにシンクしてはいるけど、同一人物のものではない、というか。
2011-12-24 03:10:23機械で言ったらたぶん、まだ、温まっていない感じ。鉄の分子がこちんとしたまま動いていない感じ、…鍋にかけたチョコレートがまだ形を保っているような感じ。で、それが「あ、ちょっと溶けた」と思ったのは最初のMC…次のだったか、「ファンの皆さんのおかげでここまで来られました」と言った時に、
2011-12-24 03:21:28本来両立しない矛盾や、本来かみ合わないはずのものが、「人外の力で組み合わされた何か」を見たときの違和感をずっと感じながら見ていた。
2011-12-24 10:22:41これはなにか、あるべき法則から大きく逸脱している、外れている、という違和感でいっぱいになっているのに、なのにその目の前の光景に惹かれている自分に、さらに矛盾を感じて戸惑う…という感じ。
2011-12-24 10:24:36ハウルの城を実際に見たら、同じようなことを思うかもしれない。普通の人間には持てない力・ハウルの強大な魔法の力で組み上げられた様々なパーツが、本来あるべき箇所にもなく用をなしてもいないのに、なのにそこには、世の調和や美しさの概念から外れた調和と美しさがある…
2011-12-24 10:30:08いくつもの両極、いくつもの矛盾。…繊細な女の顔と、男の骨太で筋張った体。細いシルエットと、あの声量。花が咲いたように可愛い笑顔と、重く低い声。まるで向いていないMCと、五分間の寸劇を見るようなつきぬけた表現力。同じ舞台上に立つ男性陣とはまるで違う、薄く透き通った皮膚。
2011-12-24 10:37:49(なかでも一番の違和感は、りょんの存在そのもののようにも思えた。この生き物は、そもそもこの現世に存在しえるものなのか?という…。)
2011-12-24 10:41:47そういう違和感、両極の幅。…見ているこちらですら、その矛盾と対峙するので精一杯な気がするのに、ではとうのりょんは戸惑ったり疲れないんだろうか?(…って、戸惑って疲れて恐慌をきたしたあげくがあの写真集だったわけで、)
2011-12-24 10:45:36つまり今のりょん自身は、その矛盾を結びあわせるハウルの魔法の力を、一端なりともつかんだ、と実感している…んだろうか。(遠巻きにされ、恐れられ、忌避される力。でも、人を惹きつけてやまない力)
2011-12-24 10:49:18ただまあ、言ってしまうとあれだけど(※あくまでいちファンの感想ではありますが)矛盾はりょんとりょんの希望の間にもたぶん存在していて、あなたの才能の発露の先は、「歌」ではないんじゃないか?と思ったりする。少なくとも、ゆうべ歌っていたような種類の「歌」ではない気が、個人的には、する。
2011-12-24 10:58:45りょんの心や表現の力とつながっているのは、たぶん、歌詞という「言葉」ではない、…。「言葉」は、魔法で組み上げられた城を動かすカルシファーの火の「燃料」であって、
2011-12-24 11:06:39いうなれば言葉は、りょんの体を・血液の中を走り、温める熱源だ。言葉によってゆっくりと温まってゆく体の動きはだんだんに滑らかになり、言葉によってりょんの中で醸された想いや心は、今度は、りょん自身の言葉や歌の歌詞に乗って出てくるのではなく、「体」そのもの、に出てくるのだ、と思った。
2011-12-24 11:19:30昨夜も書いたのだけど、昼の部で出てきたりょんはたぶん、ものすごく緊張していたんだと思う。緊張が一回りぐるっとまわってしまった挙句の、完璧だ!と賞賛したくなるくらいのきれいな笑顔。ご挨拶もちゃんとできたし、でもそれは、シュミレーションを重ねたお手本を読んでいるようにも聞こえて。
2011-12-24 11:25:59あと、私自身がそもそもああいった曲をほとんど知らないというのと、耳から情報を取る力が極端に弱いせいもあるのだけど、最初の3曲くらいまでの間、MCも含めて、言葉や曲調や歌詞からりょんが発しているものがよく見えなかった。
2011-12-24 11:30:01で、その中で、一瞬「あっ」と思ったのは、(これは昨夜も書いたのだけど)、挨拶の中でりょんが「ファンの皆さんのおかげでここまで来られました」と言ったときに、そのワンセンテンスの部分が、とろりと蜜のように溶けたように見えたとき。
2011-12-24 11:35:26