チェリノ会長とレッドウィンター

銅折葉 @domioriha

レッドウィンターのキャラストをみているんだが、チェリノ会長、この造形のタイプのキャラにしてはめちゃくちゃ政治的センスあるな……。毎月クーデター起こされてもちゃんと返り咲いてるだけのことはある。

銅折葉 @domioriha

レッドウィンター、子供のわがままに周りが付き合ってるんじゃなく、ちゃんとチェリノ会長の独裁でちゃんと政治的暴君なんだな。わりとすごいなこの造形。

銅折葉 @domioriha

周りがお芝居的にチェリノを持ち上げてるわけじゃないとすると、チェリノ会長はクーデター起こされて追放されるたびに自分の政治的センスで毎回返り咲いていることになるわけで（他に人材がいないというのも独裁やる上では重要な基盤だ）、そのへん含めてすごいな。

銅折葉 @domioriha

メンテも開けたのでイワン・クパーラを始めましたがやっぱチェリノ会長、いわゆるお子様トップの造形をしつつちゃんと暴君だしちゃんと政治的に独裁ですね。 まわりがお芝居に付き合ってる感じではなく、本人に普通に権力があり（簡単に揺らぐけど）普通に無慈悲な処断を下す。

銅折葉 @domioriha

ミノリたちというかレッドウィンターの全体主義とそれへの反抗、ふわっとギャグ描写になってはいるが、きわめて深刻な権力と民衆との対立のメタファーだよなあ。 あの環境で失脚するけど自力で返り咲くのを何十回となく繰り返してるチェリノ会長、やっぱ政治的センスの傑物の独裁者なんだよなあ。

銅折葉 @domioriha

レッドウィンター、あの革命と造反と独裁と強権が日常的に応酬されている中で、それなりに対外的に意味がある程度の存在としてちゃんと組織として運営されてしまってるのがヤバすぎると思う。もしマジでなにかの歯車が噛み合って動き出してしまったらキヴォトスでもトップクラスの影響力を及ぼすだろ…

銅折葉 @domioriha

繰り返しになるけどチェリノ会長、あのキャラクター造形でちゃんと政治的暴君なのがすごいと思う。子どもがわがままに振る舞ってるのに周囲が付き合ってくれてるのではなくて、本気でレッドウィンターの主席の座に固執しているしそこに居座るためにわりと独裁を振りかざすのは本当にすごい。

銅折葉 @domioriha

プリンとか休みとか居眠りとかその辺で上手く描写が緩和されてはいるが、あんなにしっかり権力欲と配下を統制することに意思が明確なのはすごい。（なんだかんだで返り咲ける政治的手腕もすごい

銅折葉 @domioriha

レッドウィンター、体質的に誰がトップになっても必ず文句と批判が出るので、問題が噴出してクーデターが起き、いったん落ち着いて冷静になったところで問題が特に解決してないことに大衆が気付き、その不満が新体制へ向かったところでチェリノ会長が戻ってくるのでなんだかんだ組織が成り立つ。

銅折葉 @domioriha

特に問題解決にコストを支払わない代わりに、大衆の不満はうやむやになってひとまず運営は継続され（問題はなんやかやで誰かが解決する）、結果的に体制が維持されるのでレッドウィンターは成立している。これを理解しているか、本質的に理屈を掴んでいる生徒があそこの首脳になれる。

銅折葉 @domioriha

カルバノグ２章で改めて描かれたレッドウィンターのデモも象徴的で、徹底して現体制、現時点へのトップへの糾弾しかしてない。自分たちが体制に取って代わろうとかまったく考えてないので、あれはあの学校の組織維持と新陳代謝の体制の１つに組み込まれてるんだよな。

銅折葉 @domioriha

そしてレッドウィンター、今回も非常識な組織として引き合いに出される感じだったけど、クーデターと組織の体制の革新（革新できているとは言っていない）について、めちゃくちゃ示唆的でありました。チェリノ会長の政治的特筆性がまた垣間見えてしまった。

銅折葉 @domioriha

チェリノ会長が自分の名乗りでも繰り返し強調するあの長ったらしい役職を、カヤちゃんは初対面で省略したり間違えてチェリノ会長の怒りを買うわけですが、カヤちゃんは内心ではどうしてそんなどうでもいいことににこだわるんだ、と思いつつ、自分を会長代理と呼ばず室長と呼ぶ相手に怒りをぶつける。

銅折葉 @domioriha

現在の自分にとって強いアイデンティティである役職名を間違われて気分を害している理由が同根であることに、カヤちゃん自身が気付いていない。 カヤちゃんが行おうとしたのは超人による恐怖と規則・武力による絶対的な統治でしたが、それと同じことをチェリノ会長はすでに行っている。

銅折葉 @domioriha

体制を刷新しても当然無理のある方法なのであっさり行き詰まり、クーデターは繰り返されてしまうが、そこでチェリノ会長は簡単に元の主席に返り咲く。 常に現体制のトップに批判を続ける批判のためのデモという（キヴォトスからすれば）わけのわからない存在すらもシステムの一環。

銅折葉 @domioriha

レッドウィンターは今回の連邦生徒会の一連のクーデターとその失敗による復権を、組織の維持に組み込んでしまっいて、いわば異常な動的強固さを持っている組織なのかもしれない……（やり方さえ理解してればゲヘナやトリニティより協力的だし実行力もあるという描写まで出てしまった

銅折葉 @domioriha

レッドウィンター、一見して専制独裁とクーデターと、粛正と懲罰、常に現トップの批判と糾弾をする革命というめちゃくちゃな構造をしていながら、トップが地位を追われてはすぐ復権する動的な調和によって体制が維持されているわけのわからない学校。

銅折葉 @domioriha

レッドウィンターにおいて表現の大事さと、体制側も反体制側も関係なく出版するというやけに懐の広そうな自由を感じさせたと思ったら、後半ではどこもかしこも表現を分捕って自分のものに専有化しようとするところも描かれ、大変に満足度が高い。

銅折葉 @domioriha

レッドウィンターの動的な安定性による政治体制の盤石さについては、もっと注目を浴びるべきな気はする。 チェリノ会長以外代表を務められないことによって、クーデターも革命も学校の政治体制と運営の一式として組み込まれているのだ……。

銅折葉 @domioriha

他の組織からの陳情、会議による譲歩や交渉、予算関係の攻防といった形で行われる政治が無いかわりに、日常茶飯事の革命とクーデターが肩代わりしている。 組織に陳情する代わりに革命でトップを蹴落とすことでやってほしい要求を伝え、復権したトップが少し懲りて対応することで政治が行われる。

銅折葉 @domioriha

メルのメモロビを読んだ。昨今、いろんなソシャゲに一人くらいは創作・同人作家属性のキャラは居るもんだけども、創作活動そのものをテーマにしてない作品においてはあくまでメインテーマに付与される補助属性の事が多い。まあ主題ではないから当然ではある。

銅折葉 @domioriha

ただ、ブルーアーカイブは銃器による戦略バトルを描くシミュレーションRPGである以上に、少女たちの青春物語なので、知識解放戦線のメルはこれ以上ないくらいストレートに創作活動、二次創作同人に向き合っている子であり、彼女の個別ストーリーはまさにそのド直球になるのだなあと実感した。

銅折葉 @domioriha

レッドウィンターという環境において、彼女が知識解放戦線で活動しようとすること、それがダイレクトに銃撃戦や、実力行使を伴う危機の突破であり問題解決であり、さらにそれが同人作家であることや表現者であること、オタクの同好の士であることと不可分なのが面白いなあという。

銅折葉 @domioriha

今回のイベントもギャグ調で描かれてはいるが、自分の表現を、銃器と配下を連れてきた体制側の一団が取り上げて改変させようとするあたりとか、すさまじい重さと表裏一体なんだな。ほかのどの学校よりも、知識解放戦線はレッドウィンターにあるならではのキャラ付けになっている。よくできているなあ。

銅折葉 @domioriha

知識解放戦線、物資流通とか印刷とかの不自由さを鑑みるにどうしてレッドウィンターでやる話なのか、あの学校の校風で自由な即売会とか名作の入手とか向いてないだろと思ってたけど、同人活動って要するに体制との自由を求める闘いなんだよと位置づけられてしまえば何も言えねえ。