舞台「メディア/イアソン」感想

巣谷⛩ @stanigh

メディア/イアソン、井上さんが出てるんですね　他の人はたぶん名前をはじめてみる Q.おまえなんで来たの？ A.シシンせんせが寄稿したって聞いて

巣谷⛩ @stanigh

舞台「メディア/イアソン」観てきました。大っ変よかったです……。今年最初の当たりを引いた、めちゃくちゃ元気がもらえますね……。人類の醜い愚かさをいっぱいに浴びて元気いっぱいつやっつやです(私が元気になるあたりで察してください)

巣谷⛩ @stanigh

井上イアソンがちkzモード、何を言っても声のトーンが変わっても、濁った声と中身のない軽薄をくるくる行き来するばかりなのがめちゃくちゃよくって……イアソンは詭弁の意識がなく本気で言ってるっぽいのがなおよくて、自分勝手な言い分が重なるほど大興奮してしまいましたね……

巣谷⛩ @stanigh

遠い異国の神話の時代、メディアの怒りがおかしいと腐されるのか？と一瞬よぎるものの、言葉でなく声を聞くといやそんなん関係ないこいつはkzだよを思い直せて人類(架空存在)の醜さを楽しく美味しく浴びられました。井上さんどクズをこんなにどクズに(しかも引きずらないどクズに)やれる方なんですね

巣谷⛩ @stanigh

井上イアソンのすごいところ、終盤こんなにどkzなのにここまで見てきた気のやさしいが逃げ癖のある流されやすいへたれ像のせいかこのシーンの情状酌量の余地がないkzっぷりでか、一周回って清々しく爆笑できるどkzになってるところです　復讐へのアクセル全開にする躊躇をなくしてくれるというか

巣谷⛩ @stanigh

イアソンもメディアもFGO知識ぐらいしか知らないで観たんですが、そのうろんミリしら具合で見るのこれはこれですっげえ楽しかったです。なんつかな、Fateで召喚されるのってあくまで人類史がおぼえる「英雄」の姿じゃん？功績と装飾の向こう側にある生身のそれを覗いてる錯覚があって

巣谷⛩ @stanigh

この演目とFGOはもちろん何の関係もないんだけど。帰りの船の上でメディアが「私はあなたにして差し上げた！あなたの愛と約束を信じて！(うろんな記憶)」みたいなことを言い迫るところ、端におしこまれてたじたじ圧し負けるイアソンに、こう、FGO2人(メディアはリリィのほう)の会話が被りによによした

巣谷⛩ @stanigh

まあその直後に「まじか」の真顔になってしまったんですが。「これは右足、これは左足」の意味がはじめわからなくて、「老いた身で〜」あたりで漸く理解して、まあ真顔になりましたよね。ドン引きしたけどテンションはぶち上がりました。

巣谷⛩ @stanigh

嘆く老王の背中が閉じて場が変わり、下手の手前で「弟を〜」の台詞を謳うメディアの目に割れガラスのように光が入っているのも大変“““好”””でした。メディア、涙はこぼさない(たぶん、見てなかっただけかも)女だが激情を押し込めたように硬い表情に涙の膜が張っていることがしばしばあり、好

巣谷⛩ @stanigh

メディアの耳飾り、三日月の内円に透明な色石が付いている形状。あれ紫(アメジストのモチーフ)であってるかしら。暗赤色(ガーネット)？ 紫だと思うけど個人的にはガーネットでもおいしいなと思います、月の貞淑が包み隠す炎のごときエネルギー

巣谷⛩ @stanigh

※月の女神の巫女は処女なのでだよ　どっかの島の王様が言った引き渡すか否かのそれは、だからメディアは愛のために巫女の務めも神の守護をも棄てたのだと私は解釈したんだけど(真偽は知らん

巣谷⛩ @stanigh

FANZAとメルカリで日本のクレカ会社を頑張ってほしい　使い勝手がいいとなお良いのだけど(Suicaでネット決済できれば最高なんですけどね)

巣谷⛩ @stanigh

アポロン神託うけた領主の言いようからしてイアソンの婚姻結び直しは当時の価値観でも普通に人道にもとるぜ！ムーブっぽいですけどね。イアソンはどうもあの言い分をガチの本気で思って言ってるっぽいけども。流されやすいってのは自分を騙してしまいやすいってことでもあるのだろう。

巣谷⛩ @stanigh

でも普通に考えて、恋のために父に刃向かい国に背を向け可愛がってた弟をも犠牲にしたパワータイプの愛の女をその「愛」の部分で裏切り反転させたらどうなるかわかろうもんだと思うよおれは

巣谷⛩ @stanigh

私は正直あの場面、弟をばらばらにして海にばら撒けよりもその後の（父はそれを）拾い集めるのに時間がかかる、の発言のほうがこわかったよ　老王はこの息子を溺愛していて、だから無惨にただよう弟だったものを放っておくことはできないだろうと判断して「時間を稼ぐ」手段にできてしまうその据わり方

巣谷⛩ @stanigh

メディア、一等おおーと思ったのは子どもらが産まれて後の子守唄からはじまる場面。泥眼から生成、般若と面がかわるように様相が変化していって、愛を裏切られた怒りで人が鬼に成る様を見た気持ちになりましたね

巣谷⛩ @stanigh

老王の愛し子、末の弟。喋らないで甘えたような鼻声とわかってなさそうな目の動きとで神に愛された子（婉曲表現）なのかと思ったけど、上手に愛されてみせるだけでちゃんと喋って考えてができる子でしたね？皆に愛される末の弟でいるのが役割だとわかっているような、鎹の子に特有の愛玩され慣れた感じ

巣谷⛩ @stanigh

役者さんはなんか、もしかしたら一回どこかで見たかもと思った。わからんけど。腕の下に潜り込むとか竪琴に顔を埋めて何もわからないをしているとか、身体表現にちかっと輝く瞬間が多かった印象。

巣谷⛩ @stanigh

末の妹の役者さんがべらぼうに好きだなと思いましたね。末の妹、アルゴス、他にも叔父王やメディアの髪結いや蛇の尾っぽやアルゴーの船員や色々担当しているんだけど、いつどの瞬間を抜いてもそこに生きているものの目の光があっていっぱい好きだなと思いました。

巣谷⛩ @stanigh

この方の末の妹がめちゃんこ可愛くてぇ……。鈴の鳴るような声色も可愛いんだけど(「嬉しい」とかべりきゅーとだったのだわよ)、いつもの寝る支度をしなさいと言われて寝室に向かうところ、兄に手を繋がれながらお母様にちっちゃく手を振ってぴょこっと去ってくのとか　可愛いー！となりましたね

巣谷⛩ @stanigh

空気から仕草から声音から目の色から、成人俳優の自律と技巧で表現される童女からしか摂取できない栄養素があるんですよ　安心して可愛いと概念を愛でられる(子役ちゃんは……展開によってはさ、こんな小さなお子さんにさせるなそんな役作りをみたいなことを思ってしまったりするので……)

巣谷⛩ @stanigh

童女だけなのかと言われると成人男性の制御と技巧でもって表現される少年も大好きですとは申し上げますね　このあたりの差に私のジェンダーバイアスがあるのはそうですけど架空存在に見るんだから社会で強いられる性バイアスを踏み台にした歪み方はしますわよ

巣谷⛩ @stanigh

水野貴以さん、末の妹がめちゃめちゃ可愛かったのでその話いっぱいしたくなるんだけど、国に戻ってきたアルゴスと王の謁見でイアソンを振り向いたときの目の色が鮮烈でその印象が強い(あと船に乗る戦士、同性集団のノリのそれだな感が)

巣谷⛩ @stanigh

叔父王のほくそ笑みとか。問いかけの回答を聞いたときのにんまりとした笑み方で、なるほどこの王はイアソンに己の処遇を決めさせた(と言うことで反論を封じる)んだなとわかるの、すごい親切だな(ノー知識ではじめて観る人に)と思いました